訃報(2021年9月1日):ブルボン=パルマ公女セシル【セシリア】殿下が薨去(1935~2021)カルリスタのポブレー女伯爵

 2021年9月1日、ブルボン=パルマ公女セシル【セシリア】殿下(Her Royal Highness Princess CécileCecilia】 of Bourbon-Parma)がフランスのパリで薨去したようです。
 1935年4月12日生まれの86歳。
 同殿下の弟で、カルリスタの伝統的な勢力の指導者であるシクスト・エンリケ公子殿下が Facebook で訃報を投稿しています。

 ブルボン=パルマ家の本流はスペインのカルリスタの男系男子が絶えた後、スペイン王室を称するようになっており、セシル殿下はポブレー女伯爵(Countess of Poblet)に叙されていたようです。
関連:
 インタビュー記事(スペイン語):カルリスタのスペイン王として、パルマ公カルロス殿下(オランダ王室近親)がインタビューを受ける(2020年11月)

 

 

 

関連:
 (姉の訃報)訃報(2020年3月26日)ブルボン=パルマ公女マリー・テレーズ殿下が薨去。新型コロナウイルス感染。メディアでは「スペインのマリア・テレサ王女」との表記も

葬儀(2021年8月28日):リヒテンシュタイン公妃マリー殿下の葬儀(国葬)。前スペイン王妃、元オーストリア大統領、元スイス大統領らが参列

 2021年8月28日、リヒテンシュタイン公国では、8月21日に薨去したリヒテンシュタイン公妃マリー殿下(Marie : Her Serene Highness The Princess of Liechtenstein : キンスキー・フォン・ヴヒニッツ・ウント・テッタウ伯爵女マリー : Countess Marie Kinsky of Wchinitz and Tettau)の葬儀(国葬)がおこなわれました。

※参列者後述

 

ライブ映像(2時間8分ほど)/
Vaterland TV:
Trauergottesdienst für Fürstin Marie – YouTube

 

 (ドイツ語)Verstorbene Fürstin Marie in Vaduzer Kathedrale aufgebahrt – Liechtenstein – Liechtensteiner Volksblatt, die Tageszeitung für Liechtenstein
 (ドイツ語)Fürstin Marie mit allen Ehren und Würden beigesetzt – Liechtenstein – Liechtensteiner Volksblatt, die Tageszeitung für Liechtenstein
 (写真:174枚)Liechtensteiner Vaterland – Fotogalerien – Vaterland online

 

参列者(後で追記します):
 キリスト教/ローマ・カトリック教会/ファドーツ大司教

リヒテンシュタイン公室/
 リヒテンシュタイン公ハンス=アダム2世殿下(Hans-Adam II : His Serene Highness The Prince of Liechtenstein)
 リヒテンシュタイン公国国家元首代行のリヒテンシュタイン公世子アロイス殿下(アロイス皇太子アロイス摂政Alois : His Serene Highness The Hereditary Prince of Liechtenstein : His Serene Highness The Prince Regent of Liechtenstein)とリヒテンシュタイン公世子妃ゾフィー殿下(Sophie : Her Royal Highness The Hereditary Princess of Liechtenstein, Countess of Rietberg : バイエルン王女、バイエルン公女 : Her Royal Highness Duchess Sophie in Bavaria, Princess of Bavaria)
  リヒテンシュタイン公子ヨーゼフ・ヴェンツェル殿下(His Serene Highness Prince Joseph Wenzel of Liechtenstein)
  リヒテンシュタイン公女マリー=カロリーネ殿下(Her Serene Highness Princess Marie-Caroline of Liechtenstein)  
  リヒテンシュタイン公子ゲオルク殿下(His Serene Highness Prince Georg of Liechtenstein)
  リヒテンシュタイン公子ニコラウス殿下(His Serene Highness Prince Nikolaus of Liechtenstein)
 リヒテンシュタイン公子マクシミリアン殿下(His Serene Highness Prince Maximilian of Liechtenstein)とリヒテンシュタイン公子妃アンゲラ殿下(Her Serene Highness Princess Angela of Liechtenstein)
  リヒテンシュタイン公子アルフォンス殿下(His Serene Highness Prince Alfons of Liechtenstein)
 リヒテンシュタイン公子コンスタンティン殿下(His Serene Highness Prince Constantin of Liechtenstein)とリヒテンシュタイン公子妃マリア殿下(Her Serene Highness Princess Maria of Liechtenstein)
  リヒテンシュタイン公子モーリッツ殿下(His Serene Highness Prince Moritz of Liechtenstein)
  リヒテンシュタイン公女ゲオルギーナ殿下(Her Serene Highness Princess Georgina of Liechtenstein)  
  リヒテンシュタイン公子ベネディクト殿下(His Serene Highness Prince Benedikt of Liechtenstein)
 リヒテンシュタイン公女タチアナ殿下(Her Serene Highness Princess Tatjana of Liechtenstein)と夫のフィリップ・フォン・ラートトルフPhilipp von Lattorff

 リヒテンシュタイン公女マリア・ピア殿下(Her Serene Highness Princess Maria Pia of Liechtenstein : マリア・ピア・コートバウアーMaria Pia Kothbauer

 ユーゴスラビア王子妃【セルビア王子妃】/リヒテンシュタイン公女バルバラ殿下(Her Royal Highness Princess Barbara of Yugoslavia / Serbia)

 リヒテンシュタイン公子シュテファン殿下(His Serene Highness Prince Stefan of Liechtenstein)

スペイン王室/
 前スペイン王妃ソフィア陛下(Her Majesty Queen Sofía of Spain)

モナコ公室(兼・旧ハノーファー王室)/
 ハノーファー公妃/モナコ公女カロリーヌ殿下(Princess Caroline of Monaco : Her Royal Highness The Princess of Hanover)

ルクセンブルク大公室/
 ルクセンブルク大公子ギヨーム殿下(His Royal Highness Prince Guillaume of Luxembourg)と大公子妃シビラ殿下(Her Royal Highness Princess Sibilla of Luxembourg):

(旧)バイエルン王室/
 バイエルン王室当主/ヴィッテルスバッハ家当主のバイエルン公フランツ殿下(Franz : His Royal Highness The Duke of Bavaria : フランツ・ヘルツォーク・フォン・バイエルンFranz Herzog von Bayern : ジャコバイトのイングランド王・スコットランド王・フランス王・アイルランド王フランシス2世陛下 : His Majesty King Francis II of England, Scotland, France and Ireland)
 バイエルン公(in)マックス・エマヌエル殿下(His Royal Highness Duke Max Emanuel in Bavaria, Prince of Bavaria)とバイエルン公妃(in)エリザベート殿下(Her Royal Highness Duchess Elizabeth in Bavaria, Princess of Bavaria)

(旧)オーストリア帝室(ハプスブルク家)/

(旧)ヴュルテンベルク王室/
 ヴュルテンベルク公子妃マリー・カロリネ殿下(バイエルン公女 : バイエルン王女 : Her Royal Highness Duchess Marie Caroline of Württemberg, Duchess in Bavaria, Princess of Bavaria)

オルレアンス=ボルボン家(オルレアンス=ガリエラ家)/
 アルバロ・ハイメ・デ・オルレアンス=ボルボン氏(Álvaro Jaime de Orleans-Borbón)と娘のエウラリア・デ・オルレアンス=ボルボン嬢(Eulalia de Orleans-Borbón

ケーニッヒセック=アウレンドルフ家/
 ケーニッヒセック=アウレンドルフ伯世子フィリップ殿下(Philipp : His Illustrious Highness The Hereditary Count of Königsegg-Aulendorf : フィリップ・エルプグラーフ・ツー・ケーニッヒセック=アウレンドルフPhilipp Erbraf zu Königsegg-Aulendorf

その他/
 アラン・ベルセ(元スイス連邦大統領 : Alain Berset
 ハインツ・フィッシャー(元オーストリア共和国大統領Heinz Fischer)夫妻

訃報(2021年8月6日):サピエハ=ロザンスキ公子ヤン・パヴェウ閣下【ジョン・ポール・サピエハ】が薨去(1935~2021)サピエハ家の最年長系統の男系男子

 2021年8月6日、サピエハ=ロザンスキ公子ヤン・パヴェウ閣下(His Serene Highness Prince Jan Paweł Sapieha-Różański)が薨去した模様です。
 1935年8月26日生まれという情報がこれまで出ているものですが、9月26日という可能性も出ています。

 法律上の名前は、英国に移住した時にジョン・ポール・サピエハJohn Paul Sapieha)となったと見られ、またその後にブラジルに移住したときにどうなっているのかは不明です。ただブラジルのポルトガル語系メディアでもジョン・ポール・サビエハと英語式ファーストネームで表記されており(発音はわかりませんが)、変更はないのではないかと思います。

 同公子はリトアニア=ポーランドの名族サピエハ家の最年長系統の男系男子と思われます。
 2回結婚しており、最初の結婚がロンドンでおこなわれ、マイケルMichael)という男子が英国で生まれています。この人物が今後、最年長系統の男系男子ということになるでしょう。
 また2回目の結婚は、(旧)ブラジル帝室ペトロポリス系統の当主の妹であるオルレアン=ブラガンサ公女クリスティーナ殿下が相手で、女子が二人生まれています。次女のパオラ・マリア・ボルボン・デ・オルレアンス・イ・ブラガンサ・サピエハ公女閣下(Her Serene Highness Princess Paola【Paolla】 Maria Bourbon de Orleans e Bragança Sapieha)は工業デザイナーやモデルなどの仕事を経験し、同じくポーランドの名族シフャトペウク=チェトヴェルチンスキ公子コンスタンティン閣下(ティンコ・チェトヴェルチンスキ)と結婚したようです。同閣下はベルギー貴族に編入されており、パオラ公女もベルギー貴族ということになるでしょう。

 

 (ポーランド語)Jan Paweł Sapieha, cała Polska, 13.08.2021 – pozostałe

訃報(2021年7月29日):ブルボン=両シチリア王女マリー=クリスティーヌ殿下、薨去(1933~2021)

 2021年7月29日、ブルボン=両シチリア王女マリー=クリスティーヌ殿下(Her Royal Highness Princess Marie-Christine of Bourbon-Two Sicilies)が薨去した模様です。
 1933年3月15日生まれの88歳。

 傍系の人物で、父・祖父は少なくとも両シチリア王室の一員とみなされていなかったようですが(自称はしていた模様)、スペイン王子でもあった両シチリア王室カラブリア系統当主の故カルロス殿下(2015年没)から王女の称号と殿下の継承を与えられたようです。

 

 (フランス語)Avis de décès de Madame Michel DENIZOT née DE BOURBON SICILES paru le 02/08/2021 dans L'Est Républicain – département Paris – Libra Memoria

スペインのラ・ラソン紙掲載の世論調査:73%が前スペイン王ファン・カルロス1世陛下を民主主義の基本的価値(を体現する人物)と回答(2021年8月)

 スペインのラ・ラソン紙掲載の世論調査です。

 項目は複数あるのですが、記事見出しに出ているのが、 73% の人々が前スペイン王ファン・カルロス1世陛下(His Majesty King Juan Carlos I of Spain)を民主主義の基本的価値(を体現する人物)と回答していることです。

※陛下は、汚職疑惑などが原因でアラブ首長国連邦【UAE】のアブダビに自主的に滞在(?)しています。

 18歳~34歳の層でも数字は下がるものの 62.3% がそう答えており、これは同層の他の回答項目の「君主政支持45.9%・共和政支持47.2%」という結果を考えると、なかなか不思議なところです。

 また、 57.6% が陛下は帰国するべきと回答しています。

 

 (スペイン語)Encuesta: El 73% ve a Juan Carlos I un valor fundamental de la democracia

La RazónさんはTwitterを使っています 「Encuesta | El 73% ve a Juan Carlos I un valor fundamental de la democracia ➡ El sondeo de NC REPORT refleja que la mitad de la sociedad cree que hay una campaña de la izquierda contra su figura, pero también reclama que vuelva a España. Por @Rocy__92 https://t.co/Ic2UeQfp50」 / Twitter

 

 それにしても、この 73% を信じるならば、ポルトガル王室(ブラガンサ家)当主のブラガンサ公爵ドゥアルテ・ピオ殿下(His Royal Highness Duarte Pio, Duke of Braganza)の見立ては正しいということになりそうだという気がします:
 インタビュー記事(スペイン語):ポルトガル王室当主/ブラガンサ公爵ドゥアルテ・ピオ殿下へのスペイン語メディアのインタビュー記事(2021年3月)「(前スペイン王)ファン・カルロス1世は良い王として記憶されるだろう」