2023年1月に、インドのハイデラバード藩王位継承者バルカト・アリー・ハーン殿下(ムカッラム・ジャー)(アーサフ・ジャー8世)が薨去したことに伴い、長男のアズメット・アリー・ハーン殿下(アーサフ・ジャー9世 : His Exalted Highness MirAzmet Ali Khan, Asaf Jah IX : アズメット・ジャー : Azmet Jah)が新たな継承者となりましたが、同王朝の親族(または一部親族)が別の人物を擁立したと報じられています。
2023年1月15日、インドのハイデラバード藩王位継承者バルカト・アリー・ハーン殿下(アーサフ・ジャー8世 : His Exalted Highness MirBarakat Ali Khan, Asaf Jah VIII : ムカッラム・ジャー : Mukarram Jah)が、トルコのイスタンブールで薨去したようです。
1933年10月6日生まれの89歳。
英国植民地の中で最大の領域を誇った、かつてのハイデラバード藩王国の藩王位の継承者です。
薨去に伴い、子息のアズメット・アリー・ハーン殿下(アーサフ・ジャー9世 : Azmet Ali Khan, Asaf Jah IX : アズメット・ジャー : Azmet Jah)が新たな継承者となります。
1960年7月23日生まれの62歳。
重要なのは、7月10日には、ジョージアの首都トビリシの至聖三者大聖堂で記念式典がおこなわれたことであり、ジョージア正教会から首座代行であるセナキ・チホロツク府主教シオ座下(His Eminence Metropolitan Shio of Senaki and Chkhorotsqu)が臨席しています。
事前には総主教イリア2世聖下の臨席という話も出ましたが、高齢と体調の問題で動くのも難しいのかもしれません。
また、記念式典には、ジョージア大統領【グルジア大統領】サロメ・ズラビシヴィリ閣下(ズラビシュヴィリ大統領)も臨席しています。
そしてようやくここからが当サイトの本題となります。
ジョージア王室、あるいはバグラチオン王朝の当主は二系統にわかれて対立を続けています。
男系では年長系統ながら、長らく君主の位から離れていたムフラニ系統。
そして、ジョージアの最後の統一的な王の系統であるグルジンスキー系統。 動画やその他記事を見る限りでは、両系統ともこの重要な式典に臨席していません。
ムフラニ系ジョージア王室当主/ジョージア皇太子ダヴィト殿下(ムフラニ公 : His Royal Highness The Crown Prince Davit of Georgia, Royal Prince of Kartli (Batonishvili), Prince of Mukhrani and Mukhran Batoni : ダヴィト・バグラチオニ=ムフラネリ公子 : Prince Davit Bagrationi-Mukhraneli : ダヴィト・バグラチオン=ムフランスキー公子 : Prince Davit Bagration-Moukhransky)は、グルジンスキー系統の元妻からの暴行・DVでの提訴を受けジョージアを離れています。臨席しようがありません。
一方、グルジンスキー系統のジョージア皇太子ヌグザル殿下(His Royal Highness Crown Prince Nugzar of Georgia : ヌグザル・バグラチオン=グルジンスキー公子 : Prince Nugzar Bagration-Gruzinsky : ヌグザル・バグラチオニ=グルジンスキー公子 : Prince Nugzar Bagrationi-Gruzinski : Batonishvili : Tsarevich)もまた臨席していません。
2021年5月28日、カッチのマハラジャ、プラグムルジ3世殿下(His Highness Maharrao Pragmalji III, The Maharaja of Kutch)が薨去したと報道されています。
1936年5月3日生まれの85歳。
新型コロナウイルス感染症【COVID-19】に関連するものとのことです。