【更新中】タイ王国のパッチャラキッティヤパー王女殿下(44歳)が心臓発作で入院(2022年12月)意識が戻る可能性は低いとの見方

 タイ王国の王室に関する情報で最も有名なジャーナリスト、アンドルー・マクグレゴール・マーシャル氏(Andrew MacGregor Marshall)が、タイ王国のマハ-・ワチラロンコン・プラワチラクラーオチャオユーフア国王陛下(ラーマ10世王 : His Majesty King Maha Vajiralongkorn Phra Vajiraklaochaoyuhua, The King of Kingdom of Thailand : King Rama X)の44歳の娘、ラーチャサリニーシリパット女公パッチャラキッティヤパー王女殿下(Her Royal Highness Princess Bajrakitiyabha, The Princess Rajasarini Siribajra)が心臓発作で入院し、陛下がヘリコプターで駆け付けたと報じています。
 また、同氏は王女が死亡した可能性を示唆しています。

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訃報(2022年12月11日):ハワイ王女アビゲイル・キノイキ・ケカウリケ・カワナナコア殿下が薨去(1926~2022)ハワイ州知事は半旗掲揚を指示

 2022年12月11日、ハワイ王女アビゲイル・キノイキ・ケカウリケ・カワナナコア殿下(Her Royal Highness Princess Abigail Kinoiki Kekaulike Kawānanakoa of Hawaii)が薨去した模様です。
 1926年4月23日生まれの96歳。

 アメリカ合衆国ハワイ州知事ジョシュ・グリーン閣下(Governor Josh Green, M.D.)は、薨去に伴い、アメリカ合衆国国旗およびハワイ州州旗の半旗掲揚を指示しました。

 同王女をハワイ王室当主およびハワイ王位継承者と見る立場もありましたが、後継は特におらず、指名などもされてはいなさそうです。
 これにより、(おそらく)王室当主と見なされる可能性のある人物は二人になったかと思います。

 

 (ハワイ州知事 公式サイト)Governor Josh Green, M.D. | Office of the Governor – News Release: Governor Green Issues Flag Order in Honor of Late Princess Abigail Kawānanakoa

Governor Josh Green, M.D.さんはTwitterを使っています: 「Jamie and I are deeply saddened by the loss of Princess Abigail Kinoiki Kekaulike Kawānanakoa. I have ordered that the United States flag and the Hawaiʻi state flag be flown at half-staff until sunset on Sunday, December 18, 2022. https://t.co/y80tOwYpDY」 / Twitter

Jaime and I are deeply saddened by… – Governor Josh Green | Facebook

 

イオラニ宮殿からの発表:
Iolani Palace, Kawananakoa ohana to make important announcement | #LIVE: The family of Abigail Kawananakoa will be making a “very important announcement.” #HINews #HNN | By Hawaii News Now | Facebook

 

KHON2 News:
Princess Kawananakoa praised for her generosity – YouTube

 

 (英語)Abigail Kawananakoa, ‘the last alii’ and a lifelong champion of Native Hawaiian causes, dies at 96
 (英語)Hawaii’s Princess Abigail passes away at age 96 | KHON2
 (英語)Hawaiian princess Abigail Kinoiki Kekaulike Kawānanakoa dies

 (英語)Russian Legitimist Notes With Regret The Death of Princess Abigail Kinoiki Kekaulike Kawānanakoa — The Russian Legitimist

 

KHON2 NewsさんはTwitterを使っています: 「https://t.co/15EtHbU7t7」 / Twitter

KHON2 News – The Kawānanakoa family announced that… | Facebook

 

New York PostさんはTwitterを使っています: 「'Last Hawaiian princess' dead at 96 https://t.co/erzgtGmDSW https://t.co/Ng3pZGd0VZ」 / Twitter

離婚(2022年?):ラヒム・アーガー・ハーン公子とサルワ妃(ケンドラ・スピアーズ)が離婚していた模様

 アーガー・ハーン4世殿下(His Highness Aga Khan IV)の長男ラヒム・アーガー・ハーン公子(Prince Rahim Aga Khan)と、サルワ・アーガー・ハーン公子妃(Princess Salwa Aga Khanケンドラ・スピアーズKendra Spears)が離婚していたようです。

 

 (英語)The Aga Khan’s Enduring Struggle in Afghanistan 2022-02-23 | Ismaili.NET – Heritage F.I.E.L.D.

Following his recent divorce from American model Kenda Spears, the Prince maintains a home in Geneva with his two sons, Irfan, 6, and Sinan aged 5.

 離婚の日付は不明ですが、二人の子供、イルファン公子とシナン公女はラヒム公子とジュネーヴで同居しているようです。

 

 アーガー・ハーン4世殿下はイスラム教イスマーイール派(ニザール派)のイマームで、故・英国女王エリザベス2世陛下より「殿下(His Highness)」の敬称を(個人として)受けています。

オランダ世論調査(2022年9月):オランダでの王政継続を支持するのは51%まで低下。18歳~54歳では43%

 (オランダ語)Peiling Ipsos: slechts 51 procent van Nederland steunt monarchie

 

 オランダでの王政継続を支持するのは 51% まで低下し、 18 歳~ 54 歳では 43% であると、オランダの公営放送 NOS が報じています。
 この世論調査は共和政支持者団体が、イプソス(Ipsos)という有名な調査会社に委託したものらしく、依頼元はともかくとしても数値は信頼できるでしょう。

 

 記事によれば今年(2022年)の春には支持は 58% であり、低下の原因はわかりませんが、調査元の共和政支持者団体は、調査日について、予算関連の日に近く、王室予算について意識された(ことがマイナスにつながった)のではないかという指摘をしています。
(つまり、特に問題が起きなければ、次の世論調査ではわずかに上がるのは確実だろうと思います)

 

 また(いまさら意図がよくわからない設問ですが)、君主の長子が自動的に次の君主となるという、継承法についての支持が、 51% だったものが 47% に低下しています。
 これについては「ではなにを望むのか」という回答がない限り判断しようがなく、また、誤差とみてもいいレベルではないかという気もします。
 個人的には気にしていません。

 

 一方、共和政への支持は 24% から 26% への増加にとどまっており、これも誤差の範囲でしょう。
 つまり 25% 程度の人は、「どちらでもない」類の回答をしていることになりますが、その具体的な表現はわかりません。
 (なお、高齢層でも共和制支持がわずかずつ高まってきているというのは近年指摘されています)

 もし共和政になった場合にどのような政体を取るかですが、
  32% が、特に意見はなし
  30% が、ドイツ連邦共和国のような儀礼的大統領
  20% が、大統領のいない共和国(スイス連邦のような、と書かれていますが、スイスにも大統領はいます。ただローテーション制の特殊なものであるのと、国家元首としての規定がありません。外交上、他国の国家元首と同等になる機会は多々ありますが)
  17% が、アメリカ合衆国のような実権を持った大統領
 と回答しています。

 

 オランダの王政支持は、かつては 90% 近くあり、2020年でも 75% 程度あったのですが、
 国民に厳しい新型コロナウイルス【COVID-19】対策を課す中、
 オランダ王ウィレム=アレクサンダー陛下がギリシャで秋の休暇開始→激しい反発で数時間で帰国発表(2020年10月)
 という事件があったのが低下の主原因はないかと思われています。
 とはいえ、ゆるやかな長期的低下にあったことも事実ですし、 COVID-19 から現在のインフレまで社会が大きく揺らいでいるという事情もあるでしょう。

 

 継承法を男女の性別を問わない絶対長幼制にし、王室自体の人数を減らすことによって予算とスキャンダルを減らす、という方針は、ある程度は欧州の(モナコとリヒテンシュタインは除く)君主国にとっての共通方針になりつつあります(スペインは絶対長幼制ではありませんが)。

 しかし、これは成功の秘訣といえるほどのものでもありません。他にもう案がないという現実もあります。

 また、
 オランダ王室のオランニェ女公(オランダ皇太子)カタリナ=アマリア王女殿下が、警備上の理由から学生寮を離れた模様(2022年10月)
 という出来事がありました(世論調査はこれより前)。
 継嗣に対して、攻撃的な行動が(ソーシャルメディアを含め)継続的におこなわれており、同王女を守ることができていない状況です。

結婚(2021年11月?):ホーエンツォレルン公世子アレクサンダー殿下が父の許可なしに結婚。ジグマリンゲン系統の継嗣から外れるとの観測

 ホーエンツォレルン公カール・フリードリヒ殿下(Karl Friedrich : His Highness The Prince of Hohenzollern)の唯一の男子で継嗣のアレクサンダー公世子殿下が(His Serene Highness Hereditary Prince Alexander of Hohenzollern)が、当主である父の許諾を受けないまま、アメリカ人女性と結婚したとのことです。

 民事婚については不明ですが、カトリックの宗教婚が2021年11月。

 事情を知る人たちが多くを語ろうとしないので、なにがあったのかよくわかりませんが、アレクサンダー殿下は後継から外れるという観測は一致しています。

 これにより、継承順位を考えればカール・フリードリヒ殿下の長弟アルプレヒト殿下、次弟フェルディナント殿下、フェルディナント殿下の長男アロイス殿下、次男フィデリス殿下、となります。
 仮に年長順に亡くなるとした場合、弟二人が相続していくと相続税が多額になるため、甥のアロイス殿下が直接継ぐという見込みもあります(一家はベルリン在住だと思います)。

 それにしても……。
 分家の(旧)ルーマニア王室の故ミハイ1世に男子がおらず、君主政の復活を望む人々の一部から本家筋のホーエンツォレルン公室から後継者を指名してほしいという要望が出ていた(らしい)のが1990年代。
 その時にはホーエンツォレルン公室は男子が多いため、そのような発想もあったのでしょうが、気づけば若い世代の継承可能な男子は、上記のアロイス殿下とフィデリス殿下の他には二人の はとこ のニコラス殿下の、未婚の三人という状況です。

 また、上記の(旧)ルーマニア王室絡みの話ですが、1938年のルーマニア王国憲法によれば、王室の男系男子が途絶えたときはホーエンツォレルン公室から後継者を迎えることになります。これはルーマニア側から人物を指名するのではなく、年長系統から優先、従って当主から順になりますが、本人が拒否すればその人物は対象になりません。
 カール・フリードリヒ殿下がルーマニアに興味がないと明言しているので(文書をルーマニアに出したわけではないので有効ではないかもしれませんが)その場合、次の候補者はアレクサンダー殿下となります。
 今回の結婚により、アレクサンダー殿下がホーエンツォレルン公室から外れるのか否かがまだよくわかりません。が、そもそもホーエンツォレルン公室のメンバーであることを条件にしていないようにも読める(書かなくても当然という前提かもしれませんが)ので、どうなるのかまったくわかりません。