2022年9月26日、来日したアラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ執行評議会委員・アブダビ執行事務局長“シャイフ【シェイク】”・ハーリド・ビン・ムハンマド・ビン・ザーイド・アル・ナヒヤーン殿下(His Highness Sheikh Khaled bin Mohamed bin Zayed Al Nayan, member of the Abu Dhabi Executive Council and Chairman of the Abu Dhabi Executive Office)は、日本国 内閣総理大臣岸田文雄閣下(きしだ ふみお : His Excellency Mr. Fumio Kishida)を訪問しました。
まずこのハーリド・ビン・ムハンマド殿下がどなたかという話ですが、現UAE大統領・アブダビ首長のムハンマド・ビン・ザーイド・アル・ナヒヤーン殿下の長男ではないかと思います。
また、アブダビの役職しか持っていない(連邦レベルの役職ではない)のに、今回の来日では大臣を含む外交団のトップに据えられており、後継者の有力候補と見るのが妥当に思われます。
今後、アブダビ皇太子に任命されるかどうかは注目です。
それはそれとして、外務省記事と UAE 報道で微妙な差異があるのが気になるのですが……
ハーリド・アブダビ執行評議会委員兼執行事務局長による岸田総理大臣への表敬|外務省
(英語)Emirates News Agency – Khaled bin Mohamed bin Zayed witnesses launch of strategic partnership agreement between UAE, Japan
冒頭、岸田総理大臣から、「包括的・戦略的パートナーシップ・イニシアティブ(CSPI)の実施に関する共同宣言」を近日中に署名できる運びとなったことを歓迎する旨述べた上で、故安倍晋三国葬儀へのハーリド殿下の参列に対する謝意を表明するとともに、
「近日中に署名できる運び」となっていますが、 UAE 側では文書を署名し交換したような写真が記事および Twitter に掲載されています(別の文書かもしれませんが)。
また、 UAE 側の記事には、安倍総理の国葬の件は記述がありません(この時期に来日して参列しないこともないでしょうが、もともとのパートナーシップの強化の発案者として安倍総理の名前が挙げられているだけに不思議ではあります)。
これを受け、ハーリド殿下から、安倍元総理大臣の逝去に対し、心からの哀悼の意を示し、ムハンマド大統領からも弔意をことづかっていると述べるとともに、
UAE 側には哀悼に関連する表記はなく、また父である大統領(アブダビ首長)からの親書は手渡されていますが、こちらもまた弔意に関する表記はありません。
WAM EnglishさんはTwitterを使っています: 「Khaled bin Mohamed bin Zayed witnesses launch of strategic partnership agreement between UAE, Japan. #WamNews https://t.co/nMC3kKkBn9 https://t.co/mg2nSXeyBQ」 / Twitter
WAM EnglishさんはTwitterを使っています: 「Khaled bin Mohamed bin Zayed witnesses launch of strategic partnership agreement between UAE, Japan #WamNews https://t.co/gjpWdDLZfQ https://t.co/SJitbmgzZq」 / Twitter
外務省さんはTwitterを使っています: 「ハーリド・アブダビ執行評議会委員兼執行事務局長による岸田総理大臣への表敬 9月26日、#岸田総理大臣 はアラブ首長国連邦(#UAE)のハーリド・ビン・ムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン・アブダビ執行評議会委員兼執行事務局長の表敬を受けました。 https://t.co/NQw9ZrFC6B https://t.co/5ysBKRA0Qt」 / Twitter