「明治維新150年記念 平成の薩長土肥連合情報発信会~いまこそ、維新伝心の旅へ~」が開催(2018年10月)西郷、楫取、坂本、江藤新平子孫など臨席

 2018年10月6日に、東京国際フォーラムにて、幕末・維新をテーマとした広域観光プロジェクト「平成の薩長土肥連合」は、「明治維新150年記念 平成の薩長土肥連合情報発信会~いまこそ、維新伝心の旅へ~」を開催したようです。

 

 明治維新150年記念 平成の薩長土肥連合情報発信会~いまこそ、維新伝心の旅へ~|山口県のプレスリリース

【 第2部 「維新伝心の旅」のススメ 】

<4県ゆかりの偉人の御子孫>
鹿児島県:西郷 隆太郎様(西郷隆盛本家直系五代目御当主)
山口県: 楫取 能彦様(楫取家五代目御当主)
高知県: 坂本 匡弘様(郷士坂本家十代目御当主)
佐賀県: 金子 圭子様(江藤新平玄孫)

 

 上記、御当主とありますが、先代(というか父=当代というか)が存命の可能性があります(西郷家は9月末に講演しています)。

 西郷隆太郎氏の高祖父が西郷隆盛さいごう たかもり)です(父の薩摩西郷家第4代当主西郷吉太郎氏が講演:2018年9月30日)。

 楫取能彦氏は、楫取素彦男爵(かとり もとひこ)の子孫かと思いますが、系譜など確認していません。

 郷士坂本家坂本匡弘氏については、家としては坂本龍馬の父直足~兄直方権平】~の系統で、血統としてはその兄と、それからそれとは別に龍馬の姉千鶴の血を引いているのではないかと思います(おそらく父の郷士坂本家第9代当主 坂本登 氏が、「龍馬」の名前を冠した日本酒「極印龍馬」の発表会に臨席:2015年11月)。

 

 当主だけなく継嗣についても「~代目当主」と表記するのを日本のメディアなどでは割とよく見かけますが、これは「『後継がもし先に亡くなったら』などという縁起でもないことは考えてはいけない」という発想から来ているのだろうかと首をひねっています。
 「~代」や「~世」だけ(当主とは書かない)なら間違いともいえませんが、それは子孫全員主張できることではないかという気もします。

 

追記:
 ほかにも記事を見かけたのでリンクしておきます。

 平成の薩長土肥連合、4県知事が観光アピール!作家・和田竜氏、「脚本を書くなら、江藤新平」|ニュース&エンタメ情報『めるも』

鹿児島県は、西郷隆盛本家直系五代目御当主 西郷隆太郎さん。お勧め観光地として、国内最後の戦争『西南の役』の最後の地。西郷隆盛と西南の志士たちの魂が眠っている「南洲神社」を挙げた。

山口県は、楫取(かとり)素彦御子孫五代目御当主 楫取能彦さん。お勧め観光地として、吉田松陰の志を引き継いで闘ったのが楫取(かとり)であり、師の娘・2人(うちひとりは、2015年NHK大河ドラマ『花燃ゆ』で主演のの井上真央が演じた文[のちの美和子])と結婚したということから、「松下村塾」を挙げた。

高知県は、郷士坂本家十代目御当主 坂本匡弘さん。長男・権兵衛の直系。お勧め観光地としては、銅像もあり、龍馬とは切っても切れない「桂浜」。また、「龍馬の精神は自分を捨てても人のために尽くすこと。いまは薄れてきているので、昔はあった人のために尽くすということを残してほしい」と、切望した。

佐賀県は、江藤新平玄孫 金子圭子さん。お勧め観光地として、「万部島」「万部島横のクリーク(水路)」を挙げた。

 

土佐藩主山内家が、名刀「大兼光(太刀 今村兼光)」を高知県に寄贈とのこと(2018年10月)

 土佐藩主山内家が、名刀「大兼光(太刀 今村兼光)」を高知県に寄贈したとのことです。

※こういったものの名前は、やたらと長い正式名称(?)があったりしますが、最近では通称はもちろんのこと正式名称までご存じの方も結構いるのかもしれません。

 

 旧土佐藩主・山内家、名刀「大兼光」を寄贈 : 社会 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

 南北朝時代(14世紀)、備前国(現在の岡山県)の刀工・長船兼光が制作した「太刀 今村兼光」(重要文化財)が、江戸時代に土佐藩を治めた山内家から高知県に寄贈された。

 山内家は同じ長船兼光の手による別の名刀「太刀 一国兼光」を所蔵しており、土佐藩士だった今村長賀が明治になって「太刀 今村兼光」を山内家へ献上したという。その後、2004年に山内家19代当主の山内豊功氏から高知県へ寄託され、旧土佐山内家宝物資料館、高知県立高知城歴史博物館がそれぞれ保管していた。

一国兼光より5センチ程長いことから「大兼光」の通称で呼ばれている。

 

 すでに高知県に寄託されていたものが、今回寄贈された、という理解でいいのでしょうか。

 

 なお、高知城歴史博物館にて

 今年12月から開催予定の企画展「福を呼ぶ城博のお正月」で展示される予定。

 となっています。

 公式サイトには企画展のページがありましたが、(現時点では)詳細はまだありません:
 企画展 福を呼ぶ 城博のお正月 – 高知城歴史博物館

 

「戊辰の役150年 全殉難者慰霊祭」に伊達宗家第34代当主 伊達泰宗 氏が臨席(2018年10月)

 2018年10月6日、宮城県仙台市青葉区の瑞鳳殿境内弔魂碑前にて、「戊辰の役150年 全殉難者慰霊祭」が仙台藩志会・戊辰の役150年全殉難者慰霊祭実行委員会主催により執り行われました。

 仙台藩志会総裁の伊達宗家第34代当主/仙台藩主伊達家第18代当主伊達泰宗だて やすむね)氏が臨席したようです。

 

 <戊辰戦争150年>全殉難者安らかに 仙台で節目の慰霊祭 | 河北新報オンラインニュース

戊辰戦争で戦死した仙台藩士ら全ての犠牲者を弔う「戊辰の役百五十年全殉難者慰霊祭」

 伊達家18代当主で藩志会総裁の伊達泰宗さん(59)は「(新政府と戦った)奥羽越列藩同盟は本来は平和のための非戦同盟だった。理想の国づくりを目指し、志半ばで倒れた多くの殉難者に哀悼の念をささげる」と祭文を読み上げた。

 実行委員長で、高祖父が白河で戦死した岩渕仁さん(73)は「仙台藩は戦争回避へ向け和平を何度も嘆願したが、かなわなかった。最悪の人災である戦争を二度と繰り返してはならない」と式辞を述べた。

 

特別展示「亘理伊達家の宝物」(2018年10月)亘理伊達家初代当主 伊達成実 生誕450周年記念

 2018年10月6日、宮城県亘理町郷土資料館で特別展示「亘理伊達家の宝物」が始まる模様。

 

亘理伊達家の宝物、故郷に帰る 6日から特別展、北海道開拓の苦労伝える | 河北新報オンラインニュース

特別展示「亘理伊達家の宝物」が6日、宮城県亘理町郷土資料館で始まる。亘理伊達家初代当主成実(しげざね)の生誕450年を記念しており、北海道伊達市教育委員会の所蔵品約60点が披露される。開拓時の困窮の中でほころびを直したとみられるひな人形や、成実の甲冑(かっちゅう)、伊達政宗の書状などが目玉となる。

ひな人形は移住を決断した第14代邦成(くにしげ)の義母貞操院が大切にしていたとされる品から5対を選び、亘理町で初公開する。

 伊達邦成は男爵に叙爵されています。
 また、貞操院伊達保子は本家(仙台藩主伊達家)からの嫁入りです。

書状は政宗が自身の九男で亘理伊達家第2代となった宗実(むねざね)や成実に宛てた物などを公開する。

 

 亘理町郷土資料館では伊達成実公生誕450年を掲げているみたいですが、いかんせん、サイトの更新自体がほとんどなされていない状況です。

 町立郷土資料館 – わたりちょう – 宮城県亘理郡亘理町公式サイト

 

企画展 「明治維新前夜 ~萩藩永代家老 益田親施と家臣たちの戦い~」の開会式に益田家第38代当主 益田昌史 氏夫妻が臨席(2018年9月)

 2018年9月22日、山口県萩市の須佐歴史民俗資料館で企画展 「明治維新前夜 ~萩藩永代家老 益田親施と家臣たちの戦い~」の開会式がおこなわれた模様。
 萩藩【長州藩】の永代家老の家柄で、須佐領主を務めていた益田家第38代当主益田昌史氏と路子夫人が臨席したようです。

 

詳細ページ | 【須佐歴史民俗資料館】企画展 「明治維新前夜 ~萩藩永代家老 益田親施と家臣たちの戦い~」 9月22日(土)~平成31年3月31日(日)

明治維新150年を記念して、明治維新の礎となった、萩藩永代家老
益田親施(ますだちかのぶ)に焦点を当て、禁門の変・石州口の戦など
壮烈な戦いを歴史資料等により、明治維新前夜を表現する展示を行います。

 

 また、修復され、寄贈された、屏風「四季花鳥図」も公開されているようです。

 萩藩・益田家の屏風修復 13年豪雨で損傷 : 地域 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

 2013年7月の山口・島根豪雨で損傷した萩藩の重臣・益田家所蔵の屏風(びょうぶ)「四季花鳥図」が、萩市須佐地区の住民らの尽力で修復された。同家は感謝を込めて、屏風を市に寄贈。

 元の姿を取り戻した屏風は、明治維新150年を記念して同市の須佐歴史民俗資料館で9月22日に始まった企画展「明治維新前夜~萩藩永代家老益田親施(ちかのぶ)と家臣たちの戦い~」で初公開された。

 同日の企画展開会式には、東京在住の益田家38代当主の昌史さん(74)と妻の路子さん(61)も駆けつけた。2人は「屏風はもうどうにもできないと思っていた。地元の皆様の力で元に戻してもらったことは生涯忘れない」と感謝を述べ、寄贈の目録を同市の藤道健二市長に手渡した。

 企画展は幕末の須佐領主、益田親施とその家臣たちの活躍や悲劇を紹介し、書状や肖像画など約80点を展示している。来年3月31日までで、月曜休館。入館料は高校生以上310円、小中学生150円。