訃報(2025年11月20日):英国の第8代タウンゼンド侯爵チャールズ・タウンゼンド閣下が薨去(1945~2025)

 2025年11月20日、英国の第8代タウンゼンド侯爵チャールズ・タウンゼンド閣下(Charles Townshend, 8th Marquess Townshend : The Most Honourable The Marquess Townshend)が薨去した模様です。
 1945年9月26日生まれの80歳。

 長男のレイナム子爵トーマス・タウンゼンドThomas Townshend, Viscount Raynham)が第9代侯爵に、その子息のレイフ・タウンゼンドRafe Townshend)が儀礼称号としてレイナム子爵を称することになりそうです。

 

 (英語)TOWNSHEND The Telegraph Announcements

 (英語)Peerage News: The 8th Marquess Townshend 1945-2025

訃報(2025年11月06日):英国の第3代ブレイン男爵マイケル・ブレイン閣下が卒去(1928~2025)

 2025年11月06日、英国の連合王国貴族/第3代ブレイン男爵マイケル・ブレイン閣下(Michael Brain, 3rd Baron Brain : ブレイン卿 : The Right Honourable The Lord Brain)が卒去したようです。
 1928年8月6日生まれの97歳。
 医学部の教授を務めたことがあるようです。

 卒去に伴い、子息の、トーマス・ブレイン閣下(The Honourable Thomas Brain)が第4代男爵となります。
 新男爵には今のところ子息はいないようで、ブレイン男爵位には継承者が存在しません。

 

 (英語)Peerage News: Professor the 3rd Baron Brain, MA, DM, FRCP 1928-2025
 (英語)Obituary information for Michael Cottrell Brain

 

英国の元王子/アンドルー・マウントバッテン=ウインザー氏のガーター騎士団などの騎士叙任が取り消しおよび無効となる(2025年10月30日付・12月1日発表)

 英国のチャールズ3世陛下は、弟で王子の称号を剥奪したアンドルー・マウントバッテン=ウィンザー氏(Andrew Mountbatten-Windsor)に対して、ガーター騎士団の騎士(KG)と王立ヴィクトリア騎士団のナイト・グランド・クロス(GCVO)の叙任の取り消しと無効化を宣言し、騎士団の名簿から削除されました。

 発表は 2025年12月1日 ですが、日付は 2025年10月30日付 となっています。

 

 (英語)CENTRAL CHANCERY OF THE ORDERS OF KNIGHTHOOD | Honours and Awards | The Gazette

訃報(2025年11月11日):英国の第3代ラスカヴァン男爵ヒュー・オニール閣下が卒去(1939~2025)ドニゴール侯爵チチェスター家一族

 2025年11月11日、英国の連合王国貴族/第3代ラスカヴァン男爵ヒュー・オニール閣下(Hugh O’Neill, 3rd Baron Rathcavan : ラスカヴァン卿 : The Right Honourable The Lord Rathcavan)が卒去したようです。
 1939年6月14日生まれの86歳。
 1994年から1999年まで貴族院(上院)議員(クロスベンチ)。

 ドニゴール侯爵のチチェスター家の一族(男系)で、先祖が近親のオニール家の家産を継承して姓をオニールに変更、その後オニール男爵に叙爵されています(現在のオニール男爵はラスカヴァン男爵より年長の系統が継承)。

 卒去に伴い、子息の、フランソワ・オニール閣下(The Honourable François O’Neill)が第4代男爵となります。
 新男爵には今のところ子息はいないようで、ラスカヴァン男爵位には継承者が存在しません。

 

 (英語)Lord Rathcavan, adventurous Northern Irish businessman who started Brasserie St Quentin – obituary

 (英語)Peerage News: The 3rd Baron Rathcavan 1939-2025

 

英国の第3代スタンズゲート子爵が政府に「アンドルー・マウントバッテン=ウィンザーのすべての称号を剥奪するという国王の決定を実行するための法案を提出する予定があるか」質問。政府側から、アンダーソン・オブ・ストーク=オン=トレント女男爵が「法案を提出する必要はない」と回答(2025年11月)

 2025年11月5日に、英国で現在も貴族院に議席を持つ世襲貴族(労働党)の第3代スタンズゲート子爵スティーヴン・ベン閣下(Stephen Benn, 3rd Viscount Stansgate : The Right Honourable The Viscount Stansgate)が、政府に対して「アンドルー・マウントバッテン=ウィンザーのすべての称号を剥奪するという国王の決定を実行するための法案を提出する予定があるか」という質問を提出しています。

 これは、チャールズ3世陛下が、ヨーク公爵アンドルー王子殿下のすべての称号と敬称を剥奪するとした件についてです。

 2025年11月17日、政府側から、王室侍従(院内幹事)で内閣府を担当している一代貴族(労働党)のアンダーソン・オブ・ストーク=オン=トレント女男爵ルース・アンダーソン閣下(Ruth Anderson : The Right Honourable The Baroness Anderson of Stoke-on-Trent)が「王子(Prince)と殿下(Royal Highness)については勅令によって剥奪されており(has been removed by Letters Patent)、ヨーク公爵についても貴族名簿から取り除かれ公式に使用されることはない。よって法案を提出する必要はない」と回答しました。

 

 (英語:英国議会 公式ウェブサイト)Written questions and answers – Written questions, answers and statements – UK Parliament

17 November 2025

Following the statement made by Buckingham Palace on 30 October, the entitlement to the title of ‘Prince’ and the style of ‘Royal Highness’ has been removed by Letters Patent. The title of the Duke of York has been removed from the Roll of the Peerage and will no longer be used officially. There is therefore no need for legislation to implement the measures that have been announced.

 

 これは曖昧な回答でありますが、ヨーク公爵位は貴族名簿からは削除され公的には使用されないが、剥奪されてはいないという認識であることを示唆していると読めると思います。
(剥奪されてもう何もする必要がないのであればシンプルにそう言えばいいだけなので、こんなに遠回しに書く必要がありません)
 政府が立法措置を回避しようとしている理由は、いろいろあるでしょうが、現段階においてアンドルー王子(とりあえずこう書きますが)は裁判で有罪になったわけでもなんでもなく、本人も疑惑を否定しており、この段階で法案を通すのはとても難しいと思います(有罪になっても称号自体が剥奪されていない一代貴族もいます)。

 ヨーク公爵(第八次叙爵)は、特別な継承規定が付けられていないため(男子のみ継承可能)、アンドルー王子の薨去をもって消滅する可能性が濃厚です。(もちろんここから再婚して息子が出来る可能性はゼロではありませんが……)