デンマーク/コペンハーゲン警察が「Rigshospitalet(デンマーク最大の病院)」の職員を対象に捜査中とのこと。2月に薨去したデンマーク王子ヘンリク殿下【ヘンリック王配】の容態をジャーナリストに情報漏洩した疑い(2018年3月)

 デンマーク王国のコペンハーゲン警察が、「Rigshospitalet(デンマーク最大の病院)」の職員を対象に捜査中。
 今年(2018年)2月13日に薨去したデンマーク王子ヘンリク殿下(His Royal Highness Prince Henrik of Denmark)の容態をジャーナリストに情報漏洩した疑いとのこと。

 薨去数日前の2月9日に、ジャーナリストが「重篤というだけでなく死につつある」(いまいちデンマーク語の表現がわかりませんが)というようなことをラジオで話したそうですが、そのニュースソースが Rigshospitalet の職員だそうです。

 

 (デンマーク語)Politiet efterforsker brud på tavshedspligt under prins Henriks indlæggelse – Ekstra Bladet
 (デンマーク語)Politiet efterforsker muligt brud på tavshedspligt i forbindelse med prins Henriks død | Indland | DR
 (英語)Danish police launch an investigation following the death of Prince Henrik – Royal Central

訃報(2018年3月8日?9日?):イタリアの最上級家門のひとつボンコンパーニ・ルドヴィージ家の当主ピオンビーノ公ニコロ・ボンコンパーニ・ルドヴィージ閣下が薨去の模様(1941~2018)

 イタリアの最上級家門のひとつボンコンパーニ・ルドヴィージ家の当主ピオンビーノ公ニコロ・ボンコンパーニ・ルドヴィージ閣下(Don Nicolò Boncompagni Ludovisi, Prince of Piombino, Duke of Sora)が薨去した模様です。
 日付は不明。
 1941年1月21日生まれなので77歳ということになりそうです。

 

 (イタリア語)L'addio di Umberto Pizzi al principe Nicolò Boncompagni Ludovisi. Le foto – Formiche.net

 

追記:
 下記ツイッターによれば、3月9日薨去ということになりそうです。ついでに HSH【His Serene Highness】 の敬称を使用しています。
Almanach de Gothaさんのツイート: "HSH Prince Nicolò #Boncompagni-Ludovisi, 10th Prince of #Piombino, etc., born Rome 21-1-1941, died there 9-3-2018 #requiescatinpace… https://t.co/B9pAzR9Dqp"

 

追記2:
 (イタリア語)si sono celebrati sabato 10 marzo i funerali nicolò boncompagni ludovisi, nella chiesa di sant'ignaz – Cafonalino

 追加の記事です。

 リビア王室の一員で王室当主を称している(最近情報がないので現在も称しているのかどうかはわかりませんが)イドリース・ビン・アブドッラー・エル・サヌーシー王子殿下(His Royal Highness Prince Idris bin Abdullah El Senussi)とアナ・マリア王子妃殿下(Her Royal Highness Princess Ana María El Senussi)の葬儀参列があったようです。

 

追記3:
 記事と動画リンク。
 こちらは3月8日薨去と伝えています。

 (英語)In Memoriam: HSH Prince Nicolò Boncompagni Ludovisi (Rome 21 January 1941—Rome 8 March 2018) – Archivio Digitale Boncompagni Ludovisi

自らの称号を挙げてみるようインタビュワーに求められた生前の殿下の映像が冒頭/
Corey Brennan:
HSH PRINCE NICOLÒ BONCOMPAGNI LUDOVISI (1941-2018) REMEMBERED – YouTube

 

ベルギー王フィリップ陛下夫妻のカナダ訪問が始まる(2018年3月)

 ベルギー王フィリップ陛下(Philippe of Belgium : Philippe de Belgique : Filip van België : Philipp von Belgien : His Majesty The King of the Belgians)とベルギー王妃マティルド陛下(Queen Mathilde of Belgium : Her Majesty The Queen of the Belgians)のカナダ訪問が始まったようです。

 カナダ総督ジュリー・ペイエット閣下(Her Excellency the Right Honourable Julie Payette, Governor General of Canada)の招待によるものです。

 1977年に当時のベルギー王妃ファビオラ陛下が植樹した木に掲示された国旗の取り違え(ベルギー王国じゃなくてドイツ連邦共和国の国旗)などミスもあったようですが、大きな問題にはなっていないようです。ベルギー紙の取り上げも大きくなるのではという話もあり、影響はわかりません。

 

[Wim Dehandschutter]さんのツイート: "Oeps, foutje. Canadezen signaleren boom die koningin Fabiola in 1977 heeft geplant in Ottawa tijdens eerste Belgisch staatsbezoek met Duits(!) vlagje. Nadat Belgische media hen daar attent op maken, grijpen ze in. #BelCan2018… https://t.co/qifLjPeMiC"

 

Rideau Hall marks Belgian state visit with a German flag – Politics – CBC News

 

GGJuliePayetteさんのツイート: "The King and Queen of the Belgians have arrived @RideauHall for the official welcoming ceremony. Their Majesties were welcomed with military honours in the presence of members of the Belgium community. #BelCan2018 @MonarchieBe… https://t.co/fAA5T0n0DF"

 

 (英語:カナダ総督府公式サイト)State Visit by King and Queen of the Belgians

 (記事の掲載が終了しています)'I love space,' Belgian king tells former astronaut and Gov. Gen. Payette | Regional | News | The Western Star
掲載時URL:https://www.thewesternstar.com/news/belgian-king-and-queen-state-visit-takes-them-to-ottawa-toronto-montreal-192805/

 (記事の掲載が終了しています)King Philippe and Queen Mathilde kick off their State Visit to Canada with a big mistake from the Canadians – Royal Central
掲載時URL:http://royalcentral.co.uk/europe/belgium/king-philippe-and-queen-mathilde-kick-off-their-state-visit-to-canada-with-a-big-mistake-from-the-canadians-98065

サラ・マッズィ・ンダギレ王女がキリスト教/ローマ・カトリック教会の洗礼を受けた模様。ウガンダ共和国内のブガンダ王ロナルド・ムウェンダ・ムテビ2世陛下の姪(2018年3月)

 2018年3月10日、サラ・マッズィ・ンダギレ王女(Princess Sarah Mazzi Ndagire)が、キリスト教/ローマ・カトリック教会の洗礼を受けた模様です。

 サラ王女は、ブガンダ王ロナルド・ムウェンダ・ムテビ2世陛下(His Majesty Ronald Muwenda Mutebi II, Kabaka【King】 of Buganda)の弟ダウディ・キントゥ・ワサッジャ王子(Prince Daudi Kintu Wasajjaデービッド・ワサッジャDavid Wasajja)の娘で、記事によれば2016年生まれです。

 ダウディ王子は、ムウェンダ・ムテビ2世陛下の兄弟の中では、陛下とかなり近い関係にあると報道されたこともあります。
 娘に洗礼を受けさせたということですが、ダウディ王子がカトリックなのかどうかはわかりません。ムウェンダ・ムテビ2世陛下は英国国教会またはその系統のウガンダ聖公会の信徒という情報も見たことがありますが、確認できていません。

 ダウディ王子の妻マリオン・ナンキャMarion Nankya)の父、故マシアス・ンスブガMathias Nsubuga)はウガンダの民主党の幹部だったということなので(民主党はカトリック系政党……らしいですがよく知りません)、そちらの縁かもしれません。
 ガンダ族のキリスト教徒は、宗派がわかれているらしいので、いろいろ政治的な考慮もあるかもしれませんが、いずれにせよ情報が少なすぎます。

 ところで洗礼がおこなわれたらしい礼拝堂の別名(?)が「Kyoto」なんですが、これは我が国とはなんの関係もない偶然の名称なんでしょうか。

 

 (記事の掲載が終了しています)(英語)Prince Wasajja Baptises Daughter
掲載時URL:https://www.newvision.co.ug/new_vision/news/1472988/prince-wasajja-baptises-daughter

 

Today we were very happy to have the… – Foyer de Charité Namugongo KYOTO | Facebook

ドメイン期限切れだったグルジンスキー系ジョージア王室【グルジア王室】当主/ジョージア皇太子ヌグザル殿下の公式サイトが復活(2018年3月)

 2018年2月17日で期限切れとなっていたグルジンスキー系ジョージア王室【グルジア王室】当主/ジョージア皇太子ヌグザル殿下(His Royal Highness Crown Prince Nugzar of Georgia : ヌグザル・バグラチオン=グルジンスキー公子 : Prince Nugzar Bagration-Gruzinskyヌグザル・バグラチオニ=グルジンスキー公子 : Prince Nugzar Bagrationi-GruzinskiBatonishviliTsarevich)の公式サイトですが、現在同ドメインでアクセス可能となっています。

 事務的なミスだったのでしょうか? ともあれ一安心。しかし、このことに関する告知はない模様。

 

 (英語:グルジンスキー系ジョージア王室【グルジア王室】公式サイト)The Royal House of Georgia | Welcome

 

 サイトを見渡してみて気づいた点が二つ。
 以前は見落としていたものと思いますが、今回メモしておきます。

 

 (PDFファイル)Council_of_RHG.pdf

 ニュースページの一番下の、三行の一番下の行からリンクされているファイルです。
 ドキュメントページの下から二番目にも、やや違う内容のものが掲載されています(こちらは具体的な理由付き)。

 ラリ・パンチュリゼLali Panchulidze)という女の人が、ジョージア王国王冠騎士団(The Order of the Crown of the Kingdom of Georgia)から除名されたという告知のようです。
 日付がないのでいつのものかわかりません。

 

 (PDFファイル)DECREE_-_Karina.pdf

 こちらはドキュメントの一番下にあるもので、カリナ・バグラチオン=ムフランスキーKarina Bagration-Moukhransky)という女の人をプリンセス(Princess)であると認めたという文書です。
 日付は2017年11月15日となっています。

 この女の人は、バグラチオン王朝の、バグラチオン=ムフランスキー系統に属するドミトリー公子(Prince Dmitry)と結婚して離婚した人です。

 今回ヌグザル殿下は、この人が再婚するまで、引き続いて(離婚したのは大昔ですけど)姓の使用とプリンセスの称号の使用を認めたようで、カリナ・バグラチオン=ムフランスキー公子妃(Princess Karina Bagration-Moukhransky)ということになると思います。敬称の閣下(Her Serene Highness)については言及がないため、認めていないということになるでしょう。

 しかし、そもそもの話ですが、ドミトリー公子の称号も、またバグラチオン王朝のジョージア系の王国滅亡後の各家の称号もだいたい全部そうですが、これはロシア貴族の称号です(ロシア帝国に併合されたため)。
 ロシア貴族の称号についてルールにない扱いができるのは、ロシア帝国が存在しない今では不可能か、あるいはロシア帝室の当主ということになります。
 ヌグザル殿下はジョージア王室当主を称していますが、もちろんロシア帝室当主を称しているわけではありません。
 いかなる理由でジョージア王室当主がロシア貴族の称号について口を挟めるのか、理由っぽいことを並べてはいますが、正直「無茶を申される」という気がします。

 可能な解釈のひとつとしては、ジョージア王室当主として、ロシア貴族ではなくジョージア王室の一員の公子の元妃としてプリンセスの称号を許した、ということが考えられます。
 しかし、文書ではロシア貴族であることが前提であることはまったく揺らいでおらず、そもそもバグラチオン=ムフランスキー系統をヌグザル殿下は王室の一員と考えているのかすら不明です。

 もうひとつの解釈としては、これはロシア貴族の称号に関する追加措置を認めたものではなく、ジョージア王室当主としてジョージアの称号(ジョージア貴族と分類するかどうかは微妙ですが)を新たに与えたというものです。
 こちらも苦しいといえば苦しいですが。

 いずれにせよ、ひょんなところで妙な措置を見つけてしまったものです。