ルーマニア王室当主/ルーマニア王位守護者マルガレータ陛下夫妻が、モルドバ共和国首相アレクサンドル・ムンテアヌ閣下と会見(2025年11月)

 2025年11月13日、ルーマニア王室当主/ルーマニア王位守護者マルガレータ陛下(Her Majesty Margareta, the Custodian of the Crown of Romania)と夫のルーマニア王子ラドゥ殿下(His Royal Highness Prince Radu of Romania)は、新任のモルドバ共和国首相アレクサンドル・ムンテアヌ閣下(His Excellency Alexandru Munteanu)と会見しました。

 ムンテアヌ首相は、モルドバの欧州統合などへのルーマニア王室への支援に謝意を表明しました。

 

 (ルーマニア語:ルーマニア王室 公式ニュース配信サイト)Prim-ministrul Republicii Moldova la Palatul Elisabeta, 13 noiembrie 2025 | Familia Regală a României / Royal Family of Romania

🇷🇴🇲🇩 Majestatea Sa Custodele… – Familia Regala a Romaniei | Facebook

 

 (ルーマニア語:モルドバ共和国政府 公式ウェブサイト)Casa Regală A României Reconfirmă Sprijinul Pentru Integrarea Europeană A Republicii Moldova  | Guvernul Republicii Moldova

🇲🇩🇹🇩Casa Regală a României… – Guvernul Republicii Moldova | Facebook

南アフリカ伝統的君主/“雨の女王”継承問題:マサラナボ・モジャジ7世陛下の戴冠式が中止に(2025年7月)兄との法廷闘争中

 延期が続いていたマサラナボ・モジャジ7世陛下(Masalanabo Modjadji VII)の戴冠式ですが、中止となったようです。

 

 (英語)Queen Masalanabo Modjadji VII Coronation Cancelled Amid Legal Battle – Tzaneen Voice

 

 ここまでの経緯はやや複雑ですが、簡単に説明すると、マサラナボ王女が18歳となった時に女王となるとみられていたところを、摂政でおじのムパパトゥラ王子や王室評議会がその兄のレクケラ王子を擁立、その後、ラマポーザ大統領がマサラナボ王女を女王として承認したものの、当初予定していた戴冠式への資金の提供や開催そのものへの支援を(訴訟が起きていることを理由に)おこなわないと表明し、裁判の結果が出るまではこの先へ進むことはないとみられている状況です。

 裁判は 2件 あり、いずれもレクケラ王子側が提訴しているもので、一つはマサラナボ王女と後見人の議員に対して戴冠式などをおこなうことを差し止めるもの、もう一つはラマポーザ大統領に対して王女を女王と承認したことを撤回するよう求めるもの。

※なお、当初からの王室評議会はレクケラ王子を支持していますが、マサラナボ王女側にも王室評議会が結成されています。

 

関連:
 (インデックス)(2021年~)南アフリカ伝統的君主:ロベドゥ人の君主(雨の女王)にレクケラ王子殿下が選出された件に関する記事

南アフリカ伝統的君主/“雨の女王”継承問題:南アフリカ大統領シリル・ラマポーザ閣下が、マサラナボ・モジャジ王女を女王と認定(2024年12月)2022年に王に“即位”した兄のレクケラ王子は反発

 2024年12月13日、南アフリカ共和国大統領マタメーラ・シリル・ラマポーザ閣下(Matamela Cyril Ramaphosa)は、マサラナボ・モジャジ王女殿下(Her Royal Highness Princess Masalanabo Modjadji)を、新たなバロベドゥの女王(Queen of the Balobedu Queenship)として承認したという発表をしました。

 歴代数をあわせてマサラナボ・モジャジ7世Masalanabo Modjadji VII)と表記されています。

 このバロベドゥの君主は、“雨の女王”(Rain Queen)と通称され、女子が継承するものと思われていたもののです。
 その次期女王候補で、歴代大統領も承認していたのが、先代女王のひとり娘である(未成年だった)マサラナボ王女。
 しかし、2021年に同地の王室評議会が王女の兄レクケラ・モジャジ王子(Prince Lekukela Modjadji)を王に選出するところから騒動が起こり(2022年“即位”)、訴訟なども起こっていました。

 マサラナボ王女の戴冠式は延期されている状態ですが、最新の予定では2025年3月になっているようです。

 

 (英語:南アフリカ大統領府 公式ウェブサイト)President Ramaphosa legally recognises Her Majesty Queen Masalanabo Modjadji VII of the Balobedu Queenship | The Presidency

XユーザーのThe Presidency 🇿🇦さん: 「President @CyrilRamaphosa has legally recognised Princess Masalanabo Modjadji as the Queen of the Balobedu Queenship. https://t.co/NbcG1Y5PCT https://t.co/ytLkr1J7Vt」 / X

 

 大統領による声明は、事態に関して、大統領がルール(後継者が18歳になったら大統領は承認して掲示する)に基づいて予定通りにおこなったという主旨で、雨の女王という用語はなく(「Rain」という表記はなく)、レクケラ王子の話題などは一切なく、またレクケラ王子を支持したことから王女支持派から批判を受けていたおじのムパパトゥラ王子についても、王女が18歳になるまで摂政であったということが記されています。

As a result, since the time of the recognition of the Queenship, His Royal Highness, Prince Mpapatla Modjadji, Queen Masalanabo Modjadji’s maternal uncle, held the fort for her as a Regent until she turned 18.

 

 また、翌2025年1月、レクケラ王子は、メディアに対して、大統領の発表に対して反発しています。

 (英語)Balobedu prince says president overlooked custom by endorsing his sister

 

追記:
 レクケラ王子の写真付き記事:
 (英語)Ramaphosa's decision angers Prince Modjadji! | Daily Sun

XユーザーのDaily Sunさん: 「Ramaphosa's decision angers Prince Modjadji! #CyrilRamaphosa #QueenModjadji #RainQueen https://t.co/JZFgYT8nTE」 / X

 

追記2:
 関連記事。
 王女の後見人であるマトール・モツェクガ議員(マトール・モチェハMathole Motshekga)は、今回、王子や王室評議会が、仮に訴訟を起こすとしても、それは大統領(の決定)に対してであり、自分たちが対応するわけではないという認識を示しています。
 (英語)Prince Lekukela Modjadji pleads for sister's return amidst royal succession battle

 

関連:
 (インデックス)(2021年~)南アフリカ伝統的君主:ロベドゥ人の君主モジャジ(雨の女王)にレクケラ王子殿下が選出された件に関する記事

誕生(2024年5月23日):アウグストゥス・ミハイ・ド・ルーマニ・メトカーフ。ルーマニア王室当主/ルーマニア王位守護者マルガレータ陛下の姪の子

 2024年5月23日、エリサベタ・カリナ・ド・ルーマニ・メトカーフ夫人(Elisabeta Karina de Roumanie Metcalfe)とカート・メトカーフ氏(Kurt Metcalfe)の第一子・長男として、アウグストゥス・ミハイ・ド・ルーマニ・メトカーフAugustus Mihai de Roumanie Metcalfe)が誕生したと発表されました。

※各人物の発音は不明ですが、時と場合と人物によって異なる発音をされてそうではあります。

 エリサベタ夫人は、ルーマニア王女エレーナ殿下の娘で、母に次いでルーマニア王位継承順位第2位です。
 今回誕生したアウグストゥス・ミハイが継承順位に並ぶかはわかりませんが、エリサベタ夫人(と書いてあるのでそういう認識なのですが)はカート・メトカーフ氏と結婚しているようです。
 今回のアウグストゥス・ミハイの誕生は5月でしたが、5ヶ月ほど経過してから、ルーマニア王室によって発表されました。
 以上の状況から、継承順位に並んでいてもおかしくはない気はしますが、これについては正式な発表があるのを待ちましょう。

 なお、エリサベタ夫人の名前ですが、すでに結婚前から(姓は)メドフォース=ミルズ(Medforth-Mills)ではなくド・ルーマニ(de Roumanie)であったとの話です(兄のニコラス氏はそうではないです)。

 

Instagram

 

 (英語)Royal Musings: A son for Karina de Roumanie-Metcalfe

ルーマニア王室当主/ルーマニア王位守護者マルガレータ陛下夫妻が、イタリア王室(アオスタ系統)当主アイモーネ殿下と会見(2024年10月)

 2024年10月15日、ルーマニア王室当主/ルーマニア王位守護者マルガレータ陛下(Her Majesty Margareta, the Custodian of the Crown of Romania : ルーマニア皇太子マルガレータ殿下 : Her Royal Highness Crown Princess Margareta of Romania)と夫のルーマニア王子ラドゥ殿下(His Royal Highness Prince Radu of Romania)は、ルーマニアを訪問したイタリア王室(アオスタ系統)当主/サヴォイア公・アオスタ公爵アイモーネ殿下(His Royal Highness Prince Aimone of Savoy-Aosta, Duke of Savoy and Aosta : His Royal Highness The Duke of Savoy, The Duke of Aosta)と会見しました。
 陛下の妹のルーマニア王女ソフィア殿下(Her Royal Highness Princess SofiaSophie】 of Romania)が同席。

 ルーマニア王室の公式ウェブサイトでは、アイモーネ殿下の称号について「Duce de Aosta」(アオスタ公爵)のみの表記であり、イタリア王室当主(=サヴォイア公)と認めているわけではないようです(前々からの立場)。

 

 (ルーマニア語:ルーマニア王室 公式ニュース配信サイト)Agenda la Palatul Elisabeta, 15-16 octombrie 2024 | Familia Regală a României / Royal Family of Romania

 (イタリア語:イタリア王室(アオスタ系統)公式ウェブサイト)Visita di S.A.R. il Principe Aimone in Romania – Casa Reale di Savoia