デンマーク王室、狩猟とその後のパーティー(2019年11月)ルクセンブルク大公アンリ殿下、全オルデンブルクおよびグリュックスブルク家年長系統シュレスヴィヒ=ホルシュタイン公世子フリードリヒ・フェルディナント殿下、ヘッセン選帝侯子フィリップ殿下(フィンランド王位継承者ヴァイノ4世)らが参列とのこと

 2019年11月に、デンマーク王室の狩猟およびその後のパーティーがおこなわれたようです。

 

※写真の中に、動物がゴローンらしきものがあるので、動物愛護精神にあふれる方は見ないほうがいいです。
 (デンマーク語)Se billederne: Kongeligt jagtbytte vist frem på slottet

 

 同記事の参列者上位は次のようになっています。

Hans Kongelige Højhed Kronprinsen

Hans Højhed Prins Gustav zu Sayn-Wittgenstein-Berleburg

His Royal Highness Prince Philipp von Hessen

Son Altesse Royale le Grand Duc Henri de Luxembourg

S.K.H. Prinz Hubertus von Sachsen-Coburg und Gotha

S.D. Prinz Ferdinand zu Schleswig-Holstein

S.D. Fürst Philipp Hohenlohe-Langenburg

 デンマーク語と英語とフランス語とドイツ語が入り混じる、なんともいえないリストですが……。
 下部にはデンマーク貴族の名前も見えます。

 

 お一人ずつ見ていきますと。

Hans Kongelige Højhed Kronprinsen

 デンマーク皇太子フレデリク殿下(モンペザ伯爵 : Frederik : His Royal Highness The Crown Prince of Denmark, Count of Monpezat)のことです。
 写真から、デンマーク皇太子妃メアリー殿下(モンペザ伯爵夫人 : Mary : Her Royal Highness The Crown Princess of Denmark, Countess of Monpezat)の姿も見えます。

 

Hans Højhed Prins Gustav zu Sayn-Wittgenstein-Berleburg

 女王陛下の甥(妹の息子)にあたる、ザイン=ヴィトゲンシュタイン=ベルレブルク公グスタフ殿下(Gustav : His Highness The Prince of Sayn-Wittgenstein-Berleburg : グスタフ・フュルスト・ツー・ザイン=ヴィトゲンシュタイン=ベルレブルクGustav Fürst zu Sayn-Wittgenstein-Berleburg)です。

 

His Royal Highness Prince Philipp von Hessen

 フィンランド王位継承者(ヴァイノ4世 : King Väinö IV of Finland)と目されることのあるヘッセン選帝侯子フィリップ殿下(His Highness Prince Philipp of Hesse : フィリップ・プリンツ・フォン・ヘッセンPhilipp Prinz von Hessen)です。
 なぜか英語表記

 

Son Altesse Royale le Grand Duc Henri de Luxembourg

 ルクセンブルク大公アンリ殿下(Henri : His Royal Highness The Grand Duke of Luxembourg)です。

 

S.K.H. Prinz Hubertus von Sachsen-Coburg und Gotha

 ザクセン=コーブルク=ゴータ公世子フーベルトゥス殿下(Hubertus : His Highness The Hereditary Prince Hubertus of Saxe-Coburg-Gotha, Duke of Saxony : フーベルトゥス・エルププリンツ・フォン・ザクセン=コーブルク・ウント・ゴータHubertus Erbprinz von Sachsen-Coburg und Gotha)。

 

S.D. Prinz Ferdinand zu Schleswig-Holstein

 全オルデンブルク王朝およびグリュックスブルク家の年長系統にあたる、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン公世子フリードリヒ・フェルディナント殿下(Friedrich Ferdinand : His Highness The Hereditary Prince of Schleswig-Holstein : フェルディナント・エルププリンツ・ツー・シュレスヴィヒ=ホルシュタインFerdinand Erbprinz zu Schleswig-Holstein)です。

 

S.D. Fürst Philipp Hohenlohe-Langenburg

 ホーエンローエ=ランゲンブルク公フィリップ殿下(Philipp : His Serene Highness The Prince of Hohenlohe-Langenburg : フィリップ・フュルスト・ツー・ホーエンローエ=ランゲンブルクPhilipp Fürst zu Hohenlohe-Langenburg)。

 

 これが元のリストをコピペしたものなのか、記事を書いた人が適当に見て入力したのかはわかりません。

 敬称表記が色々とおかしいのも気になりますが、ヘッセン選帝侯子フィリップ殿下のリスト内での位置も気になります(ルクセンブルク大公よりも上位)。
 特に考えなければ、女王陛下の甥のグスタフ殿下の父方の いとこ ということで、この位置になるのかもしれませんが……。

 

ロシア帝室ロマノフ家継嗣/ロシア大公ゲオルギー殿下が、サンクトペテルブルクで小型バスに乗車中に、小型バスの挙動が乱れたとのこと(2019年11月)

 ロシアの Interfax ロシア語版の11月14日付の記事によりますと、ロシア大公ゲオルギー殿下(His Imperial Highness The Heir, Tsesarevich, and Grand Duke George of Russia)が、ロシア連邦サンクトペテルブルクで小型バスに乗車中に、同小型バスの挙動が乱れたそうです。
 殿下に怪我はないとのことですが、念のためメディカルチェックが予定されたようです。

 

 (ロシア語)Великий князь Георгий Романов попал в ДТП в Петербурге

 

天皇(徳仁)陛下の「即位礼正殿の儀」に、スウェーデン王夫妻、スペイン王夫妻、ベルギー王夫妻、ルクセンブルク大公、デンマーク皇太子夫妻、が参列との報道(2019年9月)

 スペインの「Monarquía Confidencial」によりますと、2019年10月22日におこなわれる天皇陛下(徳仁なるひと : Emperor Naruhito : His Majesty【His Imperial Majesty】 The Emperor)の「即位礼正殿の儀」に、
 スウェーデン王カール16世グスタフ陛下(Carl XVI Gustaf of Sweden : His Majesty The King)及びスウェーデン王妃シルヴィア陛下(シルビア王妃 : Queen Silvia of Sweden : Her Majesty The Queen)、
 スペイン王フェリペ6世陛下(King Felipe VI : His Majesty The King of Spain)とスペイン王妃レティシア陛下(Queen Letizia : Her Majesty The Queen of Spain)、
 ベルギー王フィリップ陛下(Philippe of Belgium : Philippe de Belgique : Filip van België : Philipp von Belgien : His Majesty The King of the Belgians)とベルギー王妃マティルド陛下(Queen Mathilde of Belgium : Her Majesty The Queen of the Belgians)、
 ルクセンブルク大公アンリ殿下(Henri : His Royal Highness The Grand Duke of Luxembourg)、
 デンマーク皇太子フレデリック殿下(フレデリク皇太子 : モンペザ伯爵 : Frederik : His Royal Highness The Crown Prince of Denmark, Count of Monpezat)とデンマーク皇太子妃メアリー殿下(モンペザ伯爵夫人 : Mary : Her Royal Highness The Crown Princess of Denmark, Countess of Monpezat)、
 が参列の予定だそうです。

 

 (スペイン語)Felipe VI estará con el Príncipe de Gales, los reyes de Bélgica y el Duque de Luxemburgo en Japón

 

 なお、上記記事にはありませんが、いくつかの場で、
 ブータン王ジグミ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク陛下(Jigme Khesar Namgyal Wangchuck : His Majesty The King of Bhutan)及びブータン王妃ジェツン・ペマ陛下(Her Majesty Queen Jetsun Pema)、
 の参列の情報が出ています。

 

 「即位礼正殿の儀」の王室関係者の参列については、すでに、
 英国王室のウェールズ公チャールズ皇太子殿下(Prince Charles : His Royal Highness The Prince of Wales : (英国女王エリザベス2世陛下の名代))、
 オランダ王室のオランダ王ウィレム=アレクサンダー陛下(Willem-Alexander : His Majesty The King of the Netherlands)とオランダ王妃マクシマ陛下(Máxima : Her Majesty the Queen of the Netherlands)
 ノルウェー皇太子ホーコン殿下(Crown Prince Haakon of Norway : His Royal Highness The Crown Prince)
 が明らかになっていました。

 

関連:
 オランダ王ウィレム=アレクサンダー陛下夫妻が、天皇(徳仁)陛下の「即位礼正殿の儀」に参列と発表(2019年8月)
 ノルウェー皇太子ホーコン殿下が、天皇(徳仁)陛下の「即位礼正殿の儀」に参列と発表(2019年9月)

 

婚約発表(2019年9月):英国在住で近隣住民とのトラブルの報道がされたばかりのロスティスラフ・ロマノフ公子殿下が、フォテイニ・ゲオルガンタと婚約。二人の間には、すでに子息あり

 先頃、近隣住民から「ロシアへ帰れ!」などという暴言や妨害行為を受けて一時的にいずこかへ移ったというニュースが出たばかりのロスティスラフ・ロスティスラヴォヴィチ・ロマノフ公子殿下(His Highness Prince Rostislav Rostislavovich Romanov【Romanoff】)ですが、婚約が発表されました。
 相手は、フォテイニ・ゲオルガンタFoteini Georganta)というギリシャ系の人物で、二人の間には、ロスティスラフ、またはミハイル(マイケル)、レオン、というどれかの名前を持ったり呼ばれたりしている子供がいるようです(2013年誕生)。

 ロスティスラフ殿下は、ニコライ2世の妹クセニア大公女と、一族のアレクサンドル・ミハイロヴィチ大公の間の子孫ですが、途中に貴賤結婚とされるものを含んでいます。しかし、1970年以降に生まれた男系男子では最も年長系統です。
※この問題はややこしく、また、状況に進展がありそうなため、今回は割愛します。

 なお二人の結婚に伴い、息子のロスティスラフは準正され、ロスティスラフ・ロマノフの名を名乗るかもしれません。
 しかし、欧州では伝統的に準正による権利の発生はない場合はほとんであり、この件(ロシア皇帝位継承者)もそうでしょう。
 しかし、にも関わらず、プリンス称号で呼ばれる可能性はそれなりにあり(メディアがそう呼べばそれが一般的になる可能性は高い)、またロシア皇帝位継承者として将来的に扱われる可能性がないわけではありません。
※例えば、両シチリア王室カラブリア系統は、準正された長男に後をつがせようとしているとみられています。

 

 (英語:閲覧できない場合があります)Prince Rostislav Romanoff and Miss F.M.C. Georganta – Engagements Announcements – Telegraph Announcements

 (英語)Peerage News: Romanov [Russia]/Georganta engagement

 

続報:
 結婚(2019年10月27日):ロスティスラフ・ロマノフ公子殿下とフォテイニ・ゲオルガンタ

 

英国在住のロスティスラフ・ロマノフ公子殿下が所有する家への道路を舗装しようとしたところ、近隣の農場主(牧場主?)から「うちの所有地を含んでいる」「村一番の嫌われ者」「環境破壊者」「ロシアへ帰れ」などと妨害され訴訟とのこと(2019年9月)

 現在英国に在住している、ロシア帝室ロマノフ家の貴賤結婚の男系男子ロスティスラフ・ロスティスラヴォヴィチ・ロマノフ公子殿下(His Highness Prince Rostislav Rostislavovich Romanov【Romanoff】)ですが、 Daily Mail Online によりますと、近隣の住民アンドルー・ダンロップ氏(Andrew Dunlop)とトラブルを抱え(というか攻撃され)、一時的によそに移ったようです。

 

 (英語)Farmer tells Tsar's great great nephew to return to Russia over land dispute | Daily Mail Online

 

 このロスティスラフ公子は、1985年生まれの人物で、ロマノフ家の男系男子で一定程度以上若い人物では、もっとも年長系統となります(ひらたくいえば将来的にロシア皇帝位継承者の一人とみなされる可能性が高い)。
 アメリカ合衆国出身で、一時期ロシア連邦に居住し、ロマノフ家協会(Romanov Family Association)の一員として活動していましたが、現在はそちらのほうはどうなっているのかわかりません。

 近隣の住民のダンロップ氏ですが、 farmer と書いてあるので単純に農場主というかそういう職業かと思いましたが、牧羊で表彰されているようなので、正確になにをしているのかはわかりません。

 今回、ロスティスラフ公子は、所有する家への道を舗装しようとしたところ、このダンロップ氏から妨害行為や、「うちの所有地を含んでいる」「村一番の嫌われ者」「環境破壊者」「ロシアへ帰れ」などと暴言を受け、一時的に他所へ移り、提訴をおこなったようです。
※なお、判事の言葉が「They」となっているので、ダンロップ氏と行動を共にする人々がいるのではないかと思います。

 公子の母アムトヒル男爵夫人クリスティア・ラッセル閣下(ティア・ロマノフTia Romanovクリスティア・ロマノフ公子妃殿下 : Her Highness Princess Christia Romanov【Romanoff】)は、この事態を「 absolute nightmare 」(とんでもない悪夢、とでもいうか)とし、息子は M25 のようなものを作ろうとしているわけではない、としています。
※ M25 というのはロンドンのほうにある環状高速道路のようです。余談ですが、外国のこういう表現をみると、どれだけ深刻なのかかえってわからなくなります。

 

 ロスティスラフ公子は、男系では傍系ですが、曽祖父が一族であるクセニア大公女殿下(ニコライ2世の妹)と結婚しているため、その血統で言及されることが多いです。

 また、ロスティスラフ公子には子息があり、誕生の情報が出たときは、「将来のロシア皇帝位継承者だ!」と盛り上がる人もいましたが、どうもその子供を出産した相手と結婚していないのではないかという話も出て(確定していませんが:追記:二人の婚約の発表が出たのでしてなかったということになります)、それであれば一般的にロシア皇帝位の継承者とはなりえません。

 また、その子供の名前も、ロスティスラフ説が有力ですが、ミハイル説というのも過去にあり、また、今回の記事では、

According to Tatler, the prince has one son, Leon, who lives with his mother in Hastings but he has split from the mother.

 タトラー誌(Tatler)の情報として、レオンLeon)という名前を出しています。

 

関連:
 婚約発表(2019年9月):英国在住で近隣住民とのトラブルの報道がされたばかりのロスティスラフ・ロマノフ公子殿下が、フォテイニ・ゲオルガンタと婚約。二人の間には、すでに子息あり