ロシア帝室【ロマノフ家】のマリヤ女大公殿下とゲオルギー大公殿下の新年と降誕祭のメッセージ(2018年1月)

 ロシア帝室【ロマノフ家】当主/ロシア女大公マリヤ・ウラジーミロヴナ殿下(Her Imperial Highness the Grand Duchess Maria Wladimirovna of Russia, The Head of the Russian Imperial House)と、
 継嗣のロシア大公ゲオルギー殿下(His Imperial Highness the Heir, Tsesarevich, and Grand Duke George of Russia)
 の、新年と降誕祭のメッセージが掲載されています。

 

 (ロシア語:ロシア帝室公式サイト)Российский Императорский Дом – С РОЖДЕСТВОМ ХРИСТОВЫМ И НОВОЛЕТИЕМ!

 (英語)Christmas and New Year Greetings from the Head of the Imperial House — The Russian Legitimist

 

ルーマニア王室から新年【2018年】へ向けたメッセージ(2017年12月)

 2017年12月5日に旧ルーマニア王ミハイ1世陛下(His Majesty King Michael IMihai I】 of Romania)が崩御したルーマニア王室から、新年【2018年】へ向けたメッセージが公開されています。

関連:
 ミハイ1世陛下の国葬

 

 (ルーマニア語:ルーマニア王室公式ニュース配信サイト)Familia Regală vă urează la mulți ani! | Familia Regală a României / Royal Family of Romania

 

 ルーマニア王室当主となったルーマニア王位守護者マルガレータ陛下(Her Majesty Margareta, the Custodian of the Crown of Romania : ルーマニア皇太子マルガレータ殿下 : Her Royal Highness Crown Princess Margareta of Romania)と夫のルーマニア王子ラドゥ殿下(His Royal Highness Prince Radu of Romania)はもちろんですが、マルガレータ陛下の妹の、エレーナ王女殿下(Her Royal Highness Princess Elena of Romania)、ソフィア王女殿下(Her Royal Highness Princess Sofia of Romania)、マリア王女殿下(Her Royal Highness Princess Maria of Romania)のほか、称号を剥奪されているイリーナ元王女(Irina Walker)の名も並んでいます。
※もともと公式サイトの方でも王室メンバーに含まれています。

 名前の羅列よりメッセージの方が短いですが、ミハイ1世陛下の名がないことが重いといえます。

 来年のルーマニア王室、というかマルガレータ陛下とラドゥ殿下は、ミハイ1世陛下の存在抜きで社会的立場を維持できるかどうかの正念場を迎えることでしょう。

 

ルーマニア王室当主/ルーマニア王位守護者マルガレータ陛下のクリスマスメッセージ(2017年12月)

 ルーマニア王位守護者マルガレータ陛下(Her Majesty Margareta, the Custodian of the Crown of Romania : ルーマニア皇太子マルガレータ殿下 : Her Royal Highness Crown Princess Margareta of Romania)のクリスマス・メッセージが公開されています。

 (英語:ルーマニア王室公式ニュース配信サイト)Christmas Message of Her Majesty Margareta, Custodian of the Romanian Crown | Familia Regală a României / Royal Family of Romania
 (ルーマニア語:ルーマニア王室公式ニュース配信サイト)Mesajul Majestății Sale Custodele Coroanei de Crăciun 2017 | Familia Regală a României / Royal Family of Romania

 

旧ルーマニア王ミハイ1世陛下崩御後60日で、ルーマニア王室のエリサベタ宮の使用権限が終わることになっている模様(2017年12月)

 (ルーマニア語)Principesa Margareta are 60 de zile să elibereze Palatul Elisabeta. Momente grele pentru familia regală

 

 旧ルーマニア王ミハイ1世陛下の葬儀が華々しく終わり、政治家が王政復古の国民投票について議論する必要を述べたりとしていますが、2001年の法によりますと、ミハイ1世陛下崩御後60日でルーマニア王室はエリサベタ宮の使用権限を失うらしく、同宮に居住している長女のルーマニア王位守護者マルガレータ陛下(Her Majesty Margareta, the Custodian of the Crown of Romania : ルーマニア皇太子マルガレータ殿下 : Her Royal Highness Crown Princess Margareta of Romania)と夫のルーマニア王子ラドゥ殿下(His Royal Highness Prince Radu of Romania)は、この使用権限について延長するよう政府や政治家・政党に要請しているようです。

 国民投票どころじゃないなあ……。

 

追記:
 要請を拒否したトゥドセ首相(「私が知る限りルーマニアは共和政国家だ」)は、マルガレータ陛下と会談した影の実力者ドラグネア党首の力で首相の座から追い出されました。

 東欧では「~は共和政国家」とか言い出すと引きずりおろされるパターンを結構見るような気がします。

 

ルーマニア元老院【上院】議長のカリン・ポペスク=タリチャーヌ閣下(元首相)が王政復古の国民投票に関する議論を始めるべきだと発言(2017年12月)

 (ルーマニア語)Tăriceanu, argumente în favoarea unui referendum pentru monarhie: Sistemul constituțional românesc este unul „hibrid, care are sădiți în el germenii conflictului” | ActiveNews

 

 ルーマニア元老院【上院】議長のカリン・ポペスク=タリチャーヌ閣下(元首相 : Călin Popescu-Tăriceanu)が、ルーマニア王政復古の国民投票について議論を始めるべきだという考えを示したようです。

 元からそれなりに多くの政治家が王政復古を支持していた同国ですが、国葬となった旧ルーマニア王ミハイ1世陛下の葬儀あまりに盛り上がりすぎたためか、政治家の一部に興奮状態が見られる気もします。
 しかし、王政復古に関する最大の問題は、長女のルーマニア王位守護者マルガレータ陛下(Her Majesty Margareta, the Custodian of the Crown of Romania : ルーマニア皇太子マルガレータ殿下 : Her Royal Highness Crown Princess Margareta of Romania)の知名度がミハイ1世陛下に遠く及ばず(名代としてはありますが)、功績に関してははっきりいって特にない(チャリティーを除けば)わけで、王政復古をやるならミハイ1世陛下存命のうちにやらなければいけなかったということ。
 それに、マルガレータ陛下が即位したとして、その後の後継問題もあります……。

 正直、議論はあっても投票まで持ち込めるかどうかは厳しいとみていますが、キリスト教/東方正教会/ルーマニア正教会の首座/ルーマニア正教会総主教、ブカレスト大主教、ムンテニア・ドブロジャ府主教ダニエル聖下(His Beatitude Daniel, Archbishop of Bucharest, Metropolitan of Muntenia and Dobrudgea and Patriarch of the Romanian Orthodox Church)がすでにマルガレータ陛下と言及するなど宗教界のサポートはある程度期待できるとふんでいるのかもしれません。