南アフリカ/ズールー王国の宰相にトゥラシズウェ・ブテレジ閣下が任命される(2024年1月)前任の故・マンゴスツ・ブテレジ王子とは血縁関係はない模様

 南アフリカ共和国の伝統的君主の一人、ズールー王ミスズールー・シンコビレ・カズウェリティニ陛下(His Majesty King Misuzulu Sinqobile kaZwelithini of Zulu)は、マンゴスツ・ブテレジ王子の薨去に伴い空席となっていた、ズールー王国宰相(伝統的首相 : traditional prime minister)に、ズールーランド地区自治体の長を務めていたトゥラシズウェ・ブテレジ閣下(The Reverend Thulasizwe Buthelezi)が任命されたようです。
 同じ姓なので、故・王子との近縁を想定した情報もあったようですが、血縁関係はなく、またブテレジ氏族の出身でもないようです。
 トゥラシズウェ氏の父、ビショップ・ローレンス・ブテレジBishop Lawrence Buthelezi : ビショップが名前か聖職者なのかは不明)で、故・ズールー王グッドウィル陛下の精神的アドバイザーだったということです。

 

ズールー王が任命を発表/
eNCA:
Thulasizwe Buthelezi is the new Amazulu Prime Minister – YouTube

 

Newzroom Afrika:
Thulasizwe Buthelezi named Amazulu traditional prime minister – YouTube

 

Newzroom Afrika:
King Misuzulu appoints Thulasizwe Buthelezi as AmaZulu prime minister – YouTube

 

 (英語)Thulasizwe Buthelezi: Who is the Zulu nation's new prime minister?  | The Citizen
 (英語)Prince Mangosuthu Buthelezi’s family say it’s not true that the new prime minister is the prince’s son
 (英語)New AmaZulu Prime Minister is NOT Mangosuthu Buthelezi's son
 (英語)Learned from Mangosuthu Buthelezi to serve king

インタビュー動画/
Newzroom Afrika:
In conversation with AmaZulu Prime Minister Thulasizwe Buthelezi – YouTube

訃報(2023年9月9日):南アフリカ/ズールー人のブテレジ氏族長マンゴスツ・ブテレジ王子が薨去(1928~2023)インカタ自由党【IFP】創設者

 2023年9月9日、南アフリカ共和国のブテレジ氏族長マンゴスツ・ブテレジ王子(Prince Mangosuthu Gatsha Buthelezi, Inkosi of the Buthelezi clan)が薨去したようです。
 1928年8月27日生まれの95歳。

 南アフリカ内務大臣、国会議員、クワズールー自治区首相を務め、インカタ自由党【IFP】創設者です。
 また、先代のズールー王の おじ で、1954年から薨去に至るまで長期に渡ってズールー王国宰相を務めています。

 南アフリカ共和国大統領マタメーラ・シリル・ラマポーザ閣下(Matamela Cyril Ramaphosa)より、クワズールー・ナタル州のウルンディで、特別公的葬儀のカテゴリー1での葬儀が宣言されています。
 (英語:南アフリカ政府 公式ウェブサイト)President Cyril Ramaphosa declares Special Official Funeral Category 1, to honour Prince Mangosuthu Buthelezi | South African Government
 大統領経験者として、ジェイコブ・ズマカレマ・モトランテタボ・ムベキが、政治家として、ジュリアス・マレマフロイド・シヴァンブバントゥー・ホロミサなど他党の指導者を含む多数が、ナイジェリアよりオルシェグン・オバサンジョ元大統領が参列。

 

SABC News:
Prince Mangosuthu Buthelezi | Political stalwart has passed on – YouTube

 

SABC News:
Funeral Service of Prince Mangosuthu Buthelezi – YouTube

 

SABC News:
Prince Mangosuthu Buthelezi | Remembering Prince Mangosuthu Buthelezi – YouTube

 

SABC News:
Prince Mangosuthu Buthelezi | The Life and Times – YouTube

 

Eyewitness News:
In memory of Prince Mangosuthu Buthelezi (1928-2023) – YouTube

 

 (英語)IFP founder Mangosuthu Buthelezi has died – The Mail & Guardian
 (英語)This is how Prince Mangosuthu Buthelezi will be buried on Saturday
 (英語)Mangosuthu Buthelezi's burial marks the end of an era | City Press
 (英語)Prince Mangosuthu Buthelezi’s death a ‘big loss’ for Africa, says friend and former Nigerian president Olusegun Obasanjo
 (英語)IFP Memorial Service – Message by HRH Prince Ntuthukoyezwe Zuzifa Buthelezi on behalf of the Buthelezi Family – The Prince Mangosuthu Buthelezi Foundation

 

関連:
 南アフリカ/ズールー人の新たなブテレジ氏族長に先代の子息ズジファ・ブテレジ王子殿下が選出(2023年12月)
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即位(2023年7月29日):アンゴラ伝統的君主の一人、ムバタ王マキトゥ3世陛下が即位したとの情報

 2023年7月29日、アンゴラ共和国の伝統的君主の一人、ムバタ王マキトゥ3世陛下(His Royal Majesty King Makitu III, King of the Kingdom of Mbata)が即位したとの情報が出ています。

 ムバタ王国は、かつてコンゴ王国を形成しました。

ジョアンヴィル・ポマレがタヒチ王“ポマレ11世”として即位式をおこなう(2023年4月)ニュージーランドのマオリ王ツヘイティア・パキ陛下(ツヘイティア・ポタタウ・テ・フェロフェロ7世)が臨席

 現在のフランス領ポリネシアにあるタヒチ島には、かつてタヒチ王国が存在し、その最後の王はポマレ5世Pōmare V)です。
 その弟のテリイトゥア・トゥアヴィラ・ポマレ王子(ジョアンヴィル公 : Prince Teriitua Tuavira Pōmare, Prince Joinville)をポマレ6世(Pōmare VI)とし(5世より先に薨去)、6世の長男ヒノイ・ポマレ王子(Hinoi Pōmare)をポマレ7世(Pōmare VII)、7世の長男と次男をそれぞれ8世と9世、9世の長男がポマレ10世、この10世が1981年に薨去した後に、弟のレオポルド・ポマレ王子(Léopold Pōmare)がポマレ11世Pōmare XI)として王位継承者となっていたようです。

 しかし、2009年、10世の養子らしき人物(詳細不明)ジョアンヴィル・ポマレ氏(Joinville Pōmare)が自らがポマレ11世であると宣言します。一族からは拒否。血を引いているわけでもないので、当たり前ではあります。

 時を経て、2023年4月17日、同地のヒルトンホテルで、この後者のポマレ11世の即位式のようなものがおこなわれたようです。
 これだけならば、また変な主張をする人物が変なことをおこなっただけなのですが、なぜかニュージーランドのマオリ王ツヘイティア・パキ陛下(Tūheitia Paki : ツヘイティア・ポタタウ・テ・フェロフェロ7世 : Kiingi Tūheitia Potatau Te Wherowhero VII KStJ GCCT KCLJ)がこれに参列。
 マオリ王はニュージーランドでは公的な存在のため(もちろんだからといってフランス領ポリネシアのタヒチに何らかの権限を持つわけではありませんが)、君主が他の人物を君主として承認するということは意味を持つものです。よって、この後者のポマレ11世について以前より正統性のようなものが生じています。

 

 (フランス語)Un roi, Pomare XI, et bientôt une Principauté – La Dépêche de Tahiti %

訃報(2023年1月10日):旧ギリシャ王コンスタンティノス2世が崩御(1940~2023)

 2023年1月10日、(旧)ギリシャ王コンスタンティノス2世陛下(Constantine II of Greece : His Majesty The King of the Hellenes : デンマーク王子 : Prince of Denmark)が、ギリシャ共和国アテネで崩御しました。
 1940年6月2日生まれの82歳。

 1964年から1973年の王政廃止までギリシャ王として統治。
 妻はデンマーク王室出身の(旧)ギリシャ王妃アンナ=マリア陛下(Anne-Marie : Her Majesty The Queen of the Hellenes, Princess of Denmark)で、コンスタンティノス2世自身もデンマーク王家の男系男子。

 崩御に伴い、長男の(旧)ギリシャ皇太子パウロス殿下(デンマーク王子 : His Royal Highness Crown Prince Pavlos of Greece, Prince of Denmark)が、ギリシャ王位の継承者およびギリシャ王室当主となります。

 

 デンマークのアマリエンボー宮殿の国旗は半旗に。
 国際オリンピック委員会(IOC)とギリシャ・オリンピック委員会は、パナシナイコ・スタジアムに旗を掲揚。

 2023年1月16日、アテネの生神女福音大聖堂(Metropolitan Cathedral of the Annunciation : ミトロポリス大聖堂 : Metropolis【Mitropoli】 : 府主教大聖堂 : Metropolitan Cathedral of Athens)にて葬儀がおこなわれ、タトイ宮殿の王室墓地に埋葬されました。
 キリスト教/東方正教会/ギリシャ正教会首座/アテネ・全ギリシャ大主教イエロニモス2世座下(His Beatitude Hieronymos II, Archbishop of Athens and All Greece and Primate of the Autocephalous Orthodox Church of Greece)が司式。

※ここから追記をします。
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