アメリカ合衆国ハワイ州ホノルルの裁判所は、ハワイ王女アビゲイル・キノイキ・ケカウリケ・カワナナコア殿下(Her Royal Highness Princess Abigail Kinoiki Kekaulike Kawānanakoa of Hawaii)の資産管理について、ファースト・ハワイアン・バンクを管理者にあてることを決定したようです。
(英語)Hawaiian princess Abigail Kawānanakoa loses control of $215M trust
(英語)Judge rules Hawaiian princess unfit to manage $215m trust | US news | The Guardian
(英語)Judge Tells Hawaiian Princess Abigail Kawananakoa That She's Mentally Incapable of Managing Her $215M Trust
同殿下は、ハワイ王位継承者を考える場合に名前が挙がる一人でもあります。
今回の騒動は、昨年(あるいは少し前から)殿下の資産管理人と殿下の間に意見の相違などが持ち上がり、資産管理人が裁判所に本人は意思決定が不可能な精神状況にあると申し立て、一方殿下は資産管理人の解任をおこないます。
これと前後して、殿下は、20年来のパートナーとされるヴェロニカ・ゲイル・ワース(Veronica Gail Worth)と同性婚をおこないました(これに伴い、ヴェロニカの姓がカワナナコアとなっているかもしれませんが……)。
殿下がヴェロニカを資産管理に関わる一人に任命しようとする一方、資産管理人や殿下のケア(?)などをおこなっていた人物がヴェロニカが殿下に暴力をふるっているのを見たと主張するなど、どこかで聞いたことのあるような展開になり、そして判決が出たわけです。
資産管理人をその地位からはずす一方、殿下側の主張は認めずファースト・ハワイアン・バンクを管理者にあてるということになりました。
当面のところ、殿下の資産によって運営されている団体は、そのままの方針で活動を続けるものとみられています。
今回の騒動はこの先があるのかどうかわかりませんが(控訴?の類)、それはそれとして、殿下の遺言書でヴェロニカが相続人に指名されている可能性は高く(指名してなくても結婚相手になってますし)、その場合、またひと悶着あるでしょう。
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