記事(スペイン語):ペルーの少数民族シピボ族の血を引くハプスブルク家のオーストリア大公女アマヤ殿下【7歳】と母・大公妃マヤスニ殿下、祖母に関する記事(2018年8月)

 (スペイン語)Mayasuni y Amaya: las archiduquesas de Austria con sangre shipiba

※名前に含まれている「ya」の表記ですが、「ジャ」とするほうも考えましたが、スペイン語圏およびペルー内でも発音がかなり違うものですし、シピボ族の発音や、ましてロンドン生まれのアマヤ大公女殿下がどう呼ばれているかはなんともいえないところなので、「ヤ」で統一しておきます。

 

 ペルーの少数民族シピボ族(シピボ人 : Shipibo people)の血を引くハプスブルク家のオーストリア大公女アマヤ殿下(オーストリア皇女 : ハンガリー王女 : ベーメン王女 : Her Imperial and Royal Highness Archduchess Amaya of Austria, Princess Imperial of Austria, Princess Royal of Hungary and Bohemia : アマヤ・フォン・ハプスブルク=ロートリンゲンAmaya von Habsburg-Lothringen)と母のオーストリア大公妃マヤスニ殿下(Her Imperial and Royal Highness Archduchess Mayasuni of Austria)、祖母カロリン・ヒースCarolyn Heath)に関する記事です。

 英国/イングランドからカロリン・ヒースがペルーのシピボ族の地にやってきて、惚れ込んでそこで活動して子供(マヤスニ・ヒース嬢含む)もできたものの、多数のテロを実行した極左武装組織「センデロ・ルミノソ」の勢力拡大に伴い、首都リマへ、そしてペルーを脱出。
 そこで、その後なにがどうなったのかこの記事からはさっぱりわかりませんが、マヤスニ・ヒース嬢は2006年に、ハプスブルク家のオーストリア大公フィリップ殿下【1962年生まれの】と結婚します。このフィリップ殿下は、オーストリア帝室当主のカール大公殿下の従弟にあたります。

 現在のオーストリア帝室の結婚規定は極めてゆるく、キリスト教の式を挙げれば問題ない、ということになっています。過去の皇帝たちが聞いたら卒倒しそうな気もしますが。いっぽう、分枝のトスカナ大公室の結婚規定はそこまでゆるくないので、トスカナ系統に属していてオーストリア帝室の一員ではあるけれどトスカナ大公室の一員ではない、ということもあります。
 ともあれ、フィリップ殿下とマヤスニ・ヒース嬢の結婚は、キリスト教式でおこなわれたようで、マヤスニ嬢はオーストリア大公妃となり、2011年に生まれたアマヤ殿下もオーストリア帝室ハプスブルク=ロートリンゲン家の一員です。

 なお、アマヤ殿下がロンドンで生まれているので、一家は普段英国に住んでいるのかもしれませんが、ヨーロッパ圏内の人物がロンドンで出産するケースはそれなりに多いので、そのあたりは不明です(アマヤ殿下の国籍もわからないといえばわからないですね)。

 今回、アマヤ大公女殿下、マヤスニ大公妃殿下、カロリン・ヒースはシピボ族の地を訪問し、アマヤ殿下はシピボ族の名としてスイサメヌSuysamenu)を受けた模様。
 スペイン語としては、「especial」「elegante」「brillante」が意味が近いということです(英語では「special」「elegant」「brilliant」にあたると思いますが多少意味合いが違うかもしれません)。