ナイジェリア伝統的君主:ベニン王エウアレ2世陛下が、村を任される八人の世襲の「公」を任命(2022年10月)「公」の敬称は His Royal Highness(殿下)

 ナイジェリア連邦共和国/エド州の伝統的君主、ベニン王エウアレ2世陛下(His Royal Majesty Oba Ewuare II, The Oba of Benin)は、王の管轄する地域にある村を管轄する世襲の八人の公(Enigie : Duke)を任命しました。
 これは即位してから初めての公の任命になるようです。
 今のところの発表を見る限り、彼らは州政府の承認が必要な第二級伝統的統治者ではなさそうです。
 公の敬称は「HRH : His Royal Highness」と王室の殿下のものが用いられており、不自然なくらいに高い気がします。

 

Independent Television and Radio:
Oba of Benin inducts eight new Enigie – YouTube

 

 (英語)Oba of Benin inducts 8 new Dukes

 

 村の名前の発音の確認までできませんが、八人の名前を表記と映像からなんとなく示しておくと、
 アケンズア・イレルーンワ公殿下(His Royal Highness Enigie【Duke】Akenzua Ileruhnuwa
 イマドンムウィニィイ・オグベムディア公殿下(His Royal Highness Enigie【Duke】Imadonmwinyi Ogbemudia
 ウワイフィオクン・フェストゥス・オグボ公殿下(His Royal Highness Enigie【Duke】Uwaifiokun Festus Ogbo
 エグアギエ・オギエアイェヴボナ公殿下(His Royal Highness Enigie【Duke】Eguagie Ogieayevbona
 オウィエ・オサムディアミエン・テリー公殿下(His Royal Highness Enigie【Duke】Owie Osamudiamien Terry
 イグビニドゥ・イドゥオロボ・エルネスト公殿下(His Royal Highness Enigie【Duke】Igbinidu Iduorobo Ernest
 アルフレッド・エルハウイ・オサギー公殿下(His Royal Highness Enigie【Duke】 Alfred Erhauyi Osagie
 イゼヴボクン・ラッキー・オバイシアグボン公殿下(His Royal Highness Enigie【Duke】Izevbokun Lucky Obaisiagbon

結婚予定(2023年1月):ブルネイのアゼマ・ニマトウル・ボルキア王女殿下と いとこ のバハル・ボルキア王子殿下

 ブルネイ・ダルサラーム国スルタン“ハッジ”・ハサナル・ボルキア陛下(ハサナル・ボルキア国王 : His Majesty Sultan Haji Hassanal Bolkiah, Sultan and State Sovereign of Brunei Darussalam)の娘であるアゼマ・ニマトウル・ボルキア王女殿下(Her Royal Highness Princess ‘Azemah Ni’matul Bolkiah)と いとこ のバハル・ボルキア王子殿下(Bahar Bolkiah : Yang Amat Mulia Pengiran Muda Bahar ibni His Royal Highness Prince Haji Jefri Bolkiah)が2023年1月に結婚予定と発表されています。

 

 Jan 8 marks start of royal wedding celebration | Borneo Bulletin Online

Borneo Bulletin – The events for the royal wedding… | Facebook

 

 2023年1月8日から祝賀行事が始まりますが、何日も続くので、いつ結婚したことになるのかよくわかりません。

 アゼマ王女殿下は上述の通りスルタンの娘です。母親は元・第二夫人のマリアム元妃。

 バハル王子殿下は、王女のいとこ=スルタンの甥になります。父親は、スルタンの弟で、いろいろとしでかしてきたことで有名な“ハッジ”・ジェフリ・ボルキア王子殿下(His Royal Highness Prince Haji Jefri Bolkiah)。
 称号と敬称ですが、(父と違い)英語の Royal Highness や Prince は用いられていません。ただ格は下のものの、王族の敬称と称号だと思うので、王子と殿下にしておきます。

ルーマニア王室当主/ルーマニア王位守護者マルガレータ陛下夫妻がモルドバ大統領マイア・サンドゥ閣下らと会見(2022年10月)

 2022年10月27日~10月28日、ルーマニア王室当主/ルーマニア王位守護者マルガレータ陛下(Her Majesty Margareta, the Custodian of the Crown of Romania : ルーマニア皇太子マルガレータ殿下 : Her Royal Highness Crown Princess Margareta of Romania)と夫のルーマニア王子ラドゥ殿下(His Royal Highness Prince Radu of Romania)は、モルドバ共和国を訪問しました。

 モルドバ共和国大統領マイア・サンドゥ閣下(Her Excellency Mrs Maia Sandu)や、モルドバ共和国議会議長イゴル・グロス閣下(Igor Grosu)と会見しています。

 

Președinția Republicii Moldova(モルドバ共和国大統領府 公式チャンネル)
Președinta Maia Sandu s-a întâlnit cu Majestatea Sa Margareta, Custodele Coroanei Române – YouTube

 

Familia Regală(ルーマニア王室 公式チャンネル):
Majestatea Sa Margareta și Principele Radu s-au întâlnit la Chișinău cu Doamna Președinte Maia Sandu – YouTube

 

Familia Regală(ルーマニア王室 公式チャンネル):
Familia Regală a României în vizită la Chișinău – YouTube

 

Familia Regală(ルーマニア王室 公式チャンネル):
Familia Regală a României sprijină parcursul european al Republicii Moldova – YouTube

 

 (ルーマニア語:モルドバ大統領府 公式サイト)Președinta Maia Sandu s-a întâlnit cu Majestatea Sa Margareta, Custodele Coroanei Române — Președinția Republicii Moldova

 (ルーマニア語:ルーマニア王室 公式サイト)Vizită regală în Republica Moldova, octombrie 2022 – Casa Majestății Sale
 (ルーマニア語:ルーマニア王室 公式サイト)Președintele Parlamentului Moldovei la Palatul Elisabeta, noiembrie 2022 – Casa Majestății Sale
 (ルーマニア語:ルーマニア王室 公式ニュース配信サイト)Vizită regală la Chișinău, octombrie 2022 | Familia Regală a României / Royal Family of Romania
 (ルーマニア語:ルーマニア王室 公式ニュース配信サイト)Președintele Parlamentului Moldovei la Palatul Elisabeta, noiembrie 2022 | Familia Regală a României / Royal Family of Romania

 

Președintele Republicii… – Președinția Republicii Moldova | Facebook

 

La Palatul Prezidențial din… – Familia Regala a Romaniei | Facebook

 

Igor GrosuさんはTwitterを使っています: 「M-am bucurat să-i întâlnesc pe Majestatea Sa Margareta, Custodele Coroanei Române, și Alteța Sa Regală, Principele Radu. I-am mulțumit Majestății Sale pentru suportul imens al #României în parcursul european al #RM, dar și sprijinul în actuala criză energetică prin care trecem. https://t.co/bp590KgQAj」 / Twitter

ドイツのライヒスビュルガー(Reichsbürger : 過激な君主政主義者)などに関するやや雑多な記事(英語)(2022年11月)ドイツ人の約10%が君主政支持、34歳未満では20%近くが支持(本当?)

 (英語)The march of Germany’s extreme monarchists | The Spectator

While this kind of extremism is still rare, there has long been residual monarchism in Germany. Around 10 per cent of Germans support the restoration of the royals; among those under 34, that number is nearly one in five.

 さて、実は記事の本筋とはさほど関係ありませんが、上記の部分。

「このような種類の過激主義はまだ稀だが、ドイツには君主政主義の残滓が長く残っている。約10%のドイツ人が、34歳未満では5人に1人近く(=20%近く)が、君主政復古を支持している」

 どこから出た数字なのかわからないのですが(そういえば最近のドイツの世論調査はまったく見ていませんでしたが)、34歳未満で5人に1人近くが支持というのは??? これ自体が高過ぎではということもありますが……。あなたがドイツに旅行して、34歳未満のドイツ人を5人見たら、そのうち1人はドイツ帝国復活を支持、というのが現実……?
 さらにいうと、この世代では、移民・難民やその子孫も多く含まれているでしょうし、彼らがドイツ帝国の復活を望む理由はまったく想像がつきません。
 となると、(正確で政治的に問題のない表現が思いつかないので適当な文章になりますが)昔からドイツにいるようなドイツ人の34歳未満の人々の中での割合はそれ以上になるということでしょう。そういう人々の間では、3人か4人に1人は君主政復活が支持されている、というのはにわかには信じがたい……。

 

 それはそれとして

 この記事の内容ですが。

・ライヒスビュルガー(Reichsbürger)という、過激な君主政支持者のグループがいて、彼らは違法行為や、陰謀論を繰り広げているよ。
・ドイツのための選択肢(AfD)も危険だよ。
・左派党の人が、政府がライヒスビュルガーなどの危険度を軽視していると指摘しているよ。
・ただ対策は丁寧にやらないと、危険度があがりかねないよ。

 みたいなことです。

 ライヒスビュルガーはまとまった集団ではないので、グループは色々あるはずです。
 その共通する主張の一つは、ドイツ帝国の解体が無効なので、ドイツ連邦共和国は政府でも何でもない、というものです。したがってその法律は法律でも何でもないので破っても良い、ということになるので破って捕まります
 なお、ドイツ連邦共和国は政府でも何でもない、という発想自体は君主政支持者でなくても使える発想なので、皇帝とかになんの興味もない人がまじっていたりするという話もあります(すみません、あまり詳しくありません)。

 

関連:
 ロイス公子 ハインリヒ13世 殿下らが、ドイツでクーデターを計画したとして逮捕(2022年12月)
 スピーチ映像(英語 2019年):ロイス公子 ハインリヒ13世 殿下によるスピーチ映像(2022年12月)

アルバニア王室当主/アルバニア皇太子レカ2世・ゾグー殿下が、ツイッターで英国の下院議員を批判(2022年11月)

 英国のジェームス・デイリーJames Daly)という下院議員が、今年、12000人のアルバニア人が不法に入国してきており、10000人は大人の独身男性であるとして、欧州の他の国を経由してアルバニア本国へ戻せというようなことを主張したそうです。

※成人男性だから守るべき難民にあたらず、強硬的な措置を取ってもいいよね、という前提なんでしょうか?

 アルバニア王室当主/アルバニア皇太子レカ2世・ゾグー殿下(His Royal Highness Crown Prince Leka II Zogu of the Albanians)は同議員のツイッターを引用する形で、単なる外国人嫌悪であるとこれに反論。
 (以下、数字は同殿下のツイッターによりますが)英国の人口は6700万人、移民は600万人、1万2000人のアルバニア人は侵略者には程遠い。
 また、英国の国境警備が機能していないのはアルバニアのせいではなく、そもそも EU 各国のアルバニア人が英国に渡っているのであって、アルバニア本国からではない。
 そして、別ツイートで、「内部の政治的利益のために我々を悪魔化するのをやめろ」と締めています。

 内容自体の正否はともかくとしても、女王陛下崩御、新国王即位の間もない時期に、同じ欧州の旧王室の当主から英国の議員にこのような強い文面が出るのは少々驚きでもあります。

 

Princ LekaさんはTwitterを使っています: 「Disproportionate slander is purely xenophobic.The UK has a population of 67 million, with 6 million emigrants.12 thousand 🇦🇱’s is not an invasion. The failings of British law enforcement is not our responsibility. A vast number of Albanians coming to 🇬🇧 are from the EU and not 🇦🇱」 / Twitter

 

Princ LekaさんはTwitterを使っています: 「Stop demonizing us for your own internal political benefits!」 / Twitter