ルーマニア王女マリア殿下が、クルテア・デ・アルジェシュを訪問(2018年9月)

 2018年9月7日、ルーマニア王女マリア殿下(Her Royal Highness Princess Maria【Marie】 of Romania)は、同国のクルテア・デ・アルジェシュを訪問しました。

 コンスタンティン・パンツレスク市長(Constantin Panţurescu)との会見のほか、クルテア・デ・アルジェシュ大聖堂では父である旧ルーマニア王ミハイ1世陛下と母の旧ルーマニア王妃アナ陛下(ブルボン=パルマ家出身)の陵墓に献花したようです。

 

 (ルーマニア語:ルーマニア王室公式ニュース配信サイト)Principesa Maria, vizită la Curtea de Argeș și Topoloveni | Familia Regală a României / Royal Family of Romania

 

Familia Regalăさんのツイート: "Principesa Maria, vizită la Curtea de Argeș și Topoloveni https://t.co/xd4Me7v1B7… "
https://twitter.com/casamsregelui/status/1038082659329683456

 

Familia Regala a Romanieiさんがリンクをシェアしました。 – Familia Regala a Romaniei | Facebook

 

 最近、ルーマニア王室関連のニュースが入ってきませんが(王室からの配信も Ora Regelui の案内くらい)、ミハイ1世陛下崩御の影響が出てきているのか、ルーマニア政治情勢など他に理由があるのか、多少気に留めています。

 

「江戸まちたいとう芸楽祭」実行委員会が八ヶ国の駐日大使らを屋形船に招いてPRしたそうですが、徳川宗家継嗣の 徳川家広 氏が同行したとのこと(2018年9月)

 2018年9月3日、東京都台東区で開催中の「江戸まちたいとう芸楽祭」実行委員会が、八ヶ国(アルゼンチン共和国、オーストラリア連邦、オーストリア共和国、ドイツ連邦共和国、エルサルバドル共和国、スリランカ民主社会主義共和国、タイ王国、マレーシア)の駐日大使らを屋形船に招いて舟遊び企画を体験してもらったそうですが、徳川宗家継嗣の徳川家広氏(とくがわ いえひろ)が同行したとのことです。

 

 江戸まち たいとう芸楽祭PRイベントとして、「隅田川 大江戸浮舞台」を実施しました 台東区ホームページ

総勢8ヶ国14名の駐日大使ほか、徳川家広氏が、屋形船で江戸の情緒あふれる粋な舟遊びを体験!

各国の駐日大使のほか、徳川宗家十八代当主ご長男・徳川家広氏をお招きし、PRイベントを実施しました。

↑ の記事へのリンク:
江戸まち たいとう芸楽祭さんのツイート: "【おしらせ】 昨日9月3日には、芸楽祭PRイベントとして、「隅田川 大江戸浮舞台」を実施。 総勢8ヶ国14名の駐日大使ほか、徳川家広氏に、屋形船で江戸の情緒あふれる粋な舟遊びを体験していただきました! https://t.co/1usYxS58KU"

 

 東京新聞:8カ国大使ら 屋形船楽しむ 「芸楽祭」の企画 先行体験:東京(TOKYO Web)

 徳川宗家十八代当主の長男徳川家広さんや、服部征夫区長も同行してあいさつした。

 

「江戸まちたいとう芸楽祭」公式サイト:
 江戸まち たいとう芸楽祭

 

 なお、各大使が公式サイトやソーシャルメディアでなにかこの体験を発信してくれているか確認しましたが、残念ながらそのようなものは一件も見当たりませんでした。
 台風や地震の話が多かったこともありますが……。

 PRになったかどうかは、台東区の方々に判断していただきましょう。

 

ドイツ語圏六ヶ国国家元首会合に、ベルギー王フィリップ陛下夫妻、ルクセンブルク大公アンリ殿下夫妻、リヒテンシュタイン公世子アロイス殿下と公世子妃(バイエルン王女)ゾフィー殿下、オーストリア大統領(ロシア貴族の家系)、ドイツ大統領、スイス大統領が出席(2018年9月)

 今年のドイツ語圏六ヶ国国家元首会合がおこなわれ、
 ベルギー王フィリップ陛下(Philippe of Belgium : Philippe de Belgique : Filip van België : Philipp von Belgien : His Majesty The King of the Belgians)とベルギー王妃マティルド陛下(Queen Mathilde of Belgium : Her Majesty The Queen of the Belgians)、
 ルクセンブルク大公アンリ殿下(Henri : His Royal Highness The Grand Duke of Luxembourg)とルクセンブルク大公妃マリア・テレサ殿下(Maria Teresa : Her Royal Highness The Grand Duchess of Luxembourg)、
 リヒテンシュタイン公国国家元首代行のリヒテンシュタイン公世子アロイス殿下(アロイス皇太子アロイス摂政Alois : His Serene Highness The Hereditary Prince of Liechtenstein : His Serene Highness The Prince Regent of Liechtenstein)およびリヒテンシュタイン公世子妃ゾフィー殿下(Sophie : Her Royal Highness The Hereditary Princess of Liechtenstein, Countess of Rietberg : バイエルン王女、バイエルン公女 : Her Royal Highness Duchess Sophie in Bavaria, Princess of Bavaria)、
 オランダ発祥でロシア貴族の家系のオーストリア共和国大統領アレクサンダー・ファン・デア・ベレン博士閣下(His Excellency Dr Alexander Van der Bellen)、
 ドイツ連邦共和国大統領フランク=ヴァルター・シュタインマイヤー博士閣下(His Excellency Dr Frank-Walter Steinmeier)、
 スイス連邦大統領アラン・ベルセ博士閣下(His Excellency Federal President Dr Alain Berset)、
 らが出席しました。

 

 (フランス語:ベルギー王室公式サイト)Rencontre informelle des Chefs d'États de pays germanophones – Suisse | La Monarchie belge
 (フランス語:ルクセンブルク大公室公式サイト)15e réunion informelle des chefs d'État des pays germanophones – Cour Grand-Ducale de Luxembourg – Septembre 2018

 (英語)Royal German-speaking heads of state meet for annual meeting – Royal Central
 (英語)Royals from Belgium, Liechtenstein and Luxembourg conclude annual meeting – Royal Central

 

Belgian Royal Palaceさんのツイート: "Ankunft in Sils Maria, Schweiz, zum jährl. informellen Treffen der Staatsoberhäupter deutschsprachiger Staaten. Gelegenheit um unsere Verbindungen mit Deutschland, Österreich, der Schweiz, Luxemburg und Liechtenstein zu stärken!#Schweiz #Graubünden… https://t.co/M24K4fmmTW"

Aankomst in Sils Maria, Zwitserland,… – Belgische Monarchie Monarchie belge Belgian Monarchy | Facebook

Deelname aan de jaarlijkse informele… – Belgische Monarchie Monarchie belge Belgian Monarchy | Facebook

 

Cour Grand-Ducaleさんのツイート: "Entourés des chefs d’Etat et de leurs épouses de Suisse, de Belgique, d’Allemagne, d’Autriche et du Liechtenstein,le Grand-Duc et la Grande-Duchesse entament la réunion informelle dans le cadre idyllique de Sils-Maria. ©Luxpress/Cour grand-ducale #Suisse #GrandDuc #GrandeDuchesse… https://t.co/YlsbYeKVIN"

Cour Grand-Ducaleさんのツイート: "La culture également au cœur du programme des conjointes : la Grande-Duchesse et les épouses des chefs d’Etat des pays germanophones effectuent une visite guidée du « Nietzsche-Haus » ©Luxpress/Cour grand-ducale #Luxembourg #Suisse #GrandDuc #GrandeDuchesse… https://t.co/JzP5Xk5WF1"

Entourés de Leurs Majestés le Roi et la… – Cour Grand-Ducale | Facebook

La culture également au cœur du… – Cour Grand-Ducale | Facebook

 

Alain Bersetさんのツイート: "#6erTreffen der Staatsoberhäupter der deutschsprachigen Länder. Es ist mir eine grosse Ehre, als #BundespräsidentCH @vanderbellen🇦🇹, @MonarchieBE🇧🇪, BP Steinmeier🇩🇪, Erbprinz Alois von Liechtenstein🇱🇮, @CourGrandDucale🇱🇺 sowie Gattinnen in #SilsMaria zu empfangen. 👑… https://t.co/p1XfMmgqxN"

 

フィンランド王位継承者(ヴァイノ4世)と目されることのあるヘッセン選帝侯子フィリップ殿下が、ヘルシンキの住宅販売CM動画(?)に出演している模様(2018年8月)

 フィンランド王位継承者(ヴァイノ4世 : King Väinö IV of Finland)と目されることのあるヘッセン選帝侯子フィリップ殿下(His Highness Prince Philipp of Hesse : フィリップ・プリンツ・フォン・ヘッセンPhilipp Prinz von Hessen)が、フィンランド共和国の首都ヘルシンキの、住宅販売CM動画(?)に出演している模様です。

 長めバージョンは再生数が少ないですが、ショートバージョンの一つは10000再生を超えているようです(宣伝になっているのかはともかく)。

 

SRV Yhtiöt:
Teidän korkeutenne. Helsingin REDIn Loisto – YouTube

※以下はショートバージョン:
Helsingin REDIn Loisto mahdollistaa uudenlaisen tavan asua – YouTube

Helsingin REDIn Loisto luo ainutlaatuisia palvelumahdollisuuksia – YouTube

Helsingin REDIn Loistossa asukkailla on käytössään monipuoliset yhteistilat – YouTube

 

 この販売の公式サイトはこちら:
 (フィンランド語)Teidän korkeutenne – SRV

 

 ドイツの影響のもとに1918年に設立が企図された短命のフィンランド王国の王位継承者は、フィンランド王カールレ1世(否定説が強い統治名としてヴァイノ1世【Väinö I】)ことヘッセン方伯フリードリヒ・カール殿下の子孫ですが、現在の王位継承者を誰とみるかについて主に二つの立場があります。
 ひとつは、現在のヘッセン家当主を王位継承者だとする立場。
 もうひとつは、当時ヘッセン当主とフィンランド王を年長系と傍系にわけることが企図されていたという話から、傍系の男子を立てる立場です。

 前者に立てば、現在のフィンランド王位継承者は、ヘッセン家当主/ヘッセン方伯ドナトゥス殿下ですが、後者で考えるとその弟のフィリップ殿下となり、また後者を支持する人々は代々の統治名をヴァイノで考えることを多く見かけます。

 

ブルガリアの裁判所が、旧ブルガリア王シメオン2世陛下に対してヴラナ宮殿を政府に“返還”するよう判断(1946年に共産党政権が強制的に接収し、1990年代に憲法裁判所により王室に返還されていた)。陛下と対立している首相の意向を裁判所が丸飲みか。陛下は「またも亡命に追い込まれようとしている」と欧州司法裁判所に提訴を準備(2018年9月)

 ブルガリア語の記事はよくわからなかったので Royal Central の英語の記事になりますが、ここは時々いい加減なことを書くので、注意しつつ情勢を見ていきます。

 

 (英語)Tsar Simeon: “I am being forced into exile again” – Royal Central

 

 Royal Central は完全に旧ブルガリア王シメオン2世陛下(His Majesty King【Tsar】 Simeon II of the Bulgarians : 元ブルガリア共和国首相シメオン・サクスコブルクゴツキSimeon Saxe-Coburg-GothaSimeon Sakskoburggotski)の側を支持しています。

 ヴラナ宮殿は、1946年に共産党政権が強制的に接収し(シメオン2世陛下は亡命)、共産主義政権崩壊後の1990年代に憲法裁判所により王室に返還されていたようです(陛下と姉のブルガリア王女マリヤ・ルイザ殿下(コハーリ女公 : Her Royal Highness Princess Maria Louise of Bulgaria, Princess of Koháry【Fürstin Koháry】)に返還)。
 その後、公園部分がソフィア市に寄贈。
 シメオン2世陛下と旧ブルガリア王妃マルガリータ陛下(Her Majesty The Queen【Tsaritsa】Margarita of the Bulgarians : マルガリータ・サクスコブルクゴツカMargarita Saxe-Coburg-GothaMargarita Sakskoburggotska)が暮らしています。

 憲法裁判所の判断が覆されたとすると、同じく憲法裁判所の判断なのかと思いますが、上記の記事からははっきりしません。

 また同記事によれば、(今のところなぜか名前をはっきり書いていませんが)、ボイコ・ボリソフ首相(Boyko Borisov)の意向を裁判所が丸飲みしたように受け取れます。

 陛下は「またも亡命に追い込まれようとしている」と発言し、欧州司法裁判所への提訴を準備。
 首相の意向を裁判所が丸飲みしたと判断されれば、権力の分立が崩れており、欧州連合の中で問題視される可能性もあります(今の EU にそんなことしている「体力」があるとも思えませんけれど)。

 はたしてどうなることでしょう。

 

関連:
 インタビュー映像:旧ブルガリア王シメオン2世陛下、ヴラナ宮殿所有問題について(2018年10月)