訃報(2025年3月1日):(旧)ジョージア王室【グルジア王室】当主(グルジンスキー系)ジョージア皇太子ヌグザル殿下が薨去(1950~2025)

 2025年3月1日、グルジンスキー系ジョージア王室【グルジア王室】当主/ジョージア皇太子ヌグザル殿下(His Royal Highness Crown Prince Nugzar of Georgia : ヌグザル・バグラチオン=グルジンスキー公子 : Prince Nugzar Bagration-Gruzinskyヌグザル・バグラチオニ=グルジンスキー公子 : Prince Nugzar Bagrationi-GruzinskiBatonishviliTsarevich)が薨去したようです。
 1950年8月25日生まれの74歳。

 ジョージア王(カルトリ=カヘティ王)ギオルギ12世の生存している最後の男系男子。
 グルジンスキー系のジョージア王室当主の地位は、長女のジョージア王女アナ殿下(Her Royal Highness Princes Anna of Georgia : アナ・バグラチオニ=グルジンスキー公女 : Princess Anna Bagrationi-Gruzinsky)が継承します。

 アナ殿下には一度目の結婚で二人の王女が誕生しています。長女のイリナ王女殿下と次女のマリアム王女殿下。
 また、二度目の結婚相手で(離婚済み)、対立しているムフラニ系ジョージア王室当主/ジョージア皇太子ダヴィト殿下(ムフラニ公)との間に息子のギオルギ王子殿下が誕生しています。

 ギオルギ王子殿下の代に両系統の合同が成るという期待がある一方。
 故ヌグザル殿下は、(細かい主張の変遷はありますが)自身の正統性をダヴィト殿下が承認しない場合の継承者は、アナ殿下の次は長女のイリナ殿下の継承を望んでいたようではあります。
 また、王位の継承者が自身の継承者を指名できるとの見解もあり、これからどうなるかはわからない状況です。
 ただ、一時期盛り上がった王政復古論は大幅に後退しています。
 最大の支持者であるジョージア正教会総主教イリア2世聖下が高齢であり、ギオルギ王子殿下の代を待つことは不可能な状況です。

 

საპატრიარქოს ტელევიზია ერთსულოვნება:
ნუგზარ ბაგრატიონი-გრუზინსკი 74 წლის ასაკში გარდაიცვალა – YouTube

 

王室公式 Facebook:
სამეფ… – The Royal House of Georgia საქართველოს სამეფო სახლი | Facebook

 

 (英語)Director and actor Nugzar Bagration-Gruzinsky passed away – 1TV

 

ジョージア大統領(対立状態)ミヘイル・カベラシヴィリ閣下(妻がバグラチオンの一系統の子孫・細かい系譜は不明)からの弔意:
მწუხარებას… – Mikheil Kavelashvili / მიხეილ ყაველაშვილი | Facebook

※なお、対立状態にあるサロメ・ズラビシヴィリ(前)大統領からのコメントは見当たりませんでした。

 

ジョージア国会議長シャルヴァ・パプアシヴィリ閣下からの弔意:
საქართველოს სამეფო… – შალვა პაპუაშვილი • Shalva Papuashvili | Facebook

 

ジョージア正教会総主教イリア2世聖下の声明:
 (ジョージア語【グルジア語】)საქართველოს საპატრიარქოს საზოგადოებასთან ურთიერთობის სამსახური

ブルガリア王フェルディナンド1世の再埋葬(2024年5月)曾孫のカリナ王女殿下の筋肉が一部で話題に……

 ブルガリア王フェルディナンド1世の再埋葬がおこなわれました。

 フェルディナンド1世は、ドイツのザクセン=コーブルク=ゴータ家の出身で、ブルガリア公→初代ブルガリア王となりました。
 第一次世界大戦にブルガリア王国が敗戦側となったため、退位しドイツのコーブルクへ。
 崩御後は、ブルガリアへの埋葬を望んでいましたが、共産主義政権が拒否したらしく、ドイツのコーブルクにある聖アウグスティン聖堂(ザクセン=コーブルク=ゴータ家の埋葬地)に葬られていました。

 今回、フェルディナンド1世の遺骨を納めた棺が、ブルガリアに帰国し、葬儀と、ヴラナ宮殿への再埋葬がおこなわれました。

 孫である旧ブルガリア王シメオン2世陛下(His Majesty King【Tsar】 Simeon II of the Bulgarians : 元ブルガリア共和国首相シメオン・サクスコブルクゴツキSimeon Saxe-Coburg-GothaSimeon Sakskoburggotski)ら王族の参列がありました。
 シメオン2世の娘で、フェルディナンド1世の曾孫にあたる、ブルガリア王女カリナ殿下(ザクセン=コーブルク=ゴータ公女 : ザクセン公女 : ムラニー女伯爵 : Her Royal Highness Princess Kalina of Bulgaria, Princess of Saxe-Coburg and Gotha, Duchess in Saxony, Countess of Murany)の筋肉がたくましい様子になっていたのが、一部で話題となっているようです。

 

Bulgarian News Agency:
Тленните останки на цар Фердинанд вече са в България – YouTube

 

 

00:54あたりからカリナ王女殿下が映っています/

Bulgarian News Agency:
Ковчегът с тленните останки на цар Фердинанд I беше положен в царския дворец „Врана“

 

 (英語)BTA :: Mortal Remains of Bulgarian King Ferdinand I Brought to Bulgaria from Germany
 (英語)BTA :: King Ferdinand I Laid to Rest in Vrana Palace Crypt

カリナ王女の筋肉に触れている短文記事・写真は記事下部:
 (ブルガリア語)Не е за вярване: Вижте как изглежда княгиня Калина – Клюки – Новини Бг

再埋葬などの告知:
 (ブルガリア語:シメオン2世 公式ウェブサイト)ТЛЕННИТЕ ОСТАНКИ НА ЦАР ФЕРДИНАНД СЕ ЗАВРЪЩАТ В БЪЛГАРИЯ НА 29 МАЙ 2024 ГОДИНА « Н.В. Цар Симеон II

 

XユーザーのBulgarian News Agencyさん: 「#King Ferdinand’s Remains to Be Transported from Germany to #Bulgaria by Military Plane⬇️ https://t.co/FLsqaUhmST https://t.co/o8bsJRDbSS」 / X
https://x.com/BTAnewsENG/status/1795711671140503885

 

XユーザーのBulgarian News Agencyさん: 「Procession with King Ferdinand's Remains Begins in Vrana Park, Coffin to Be Placed in Royal Palace's Central Lobby ⤵️ https://t.co/nJ6mxUv7I2 https://t.co/vJFhJbIxrH」 / X
https://x.com/BTAnewsENG/status/1795796687132254439

 

XユーザーのBulgarian News Agencyさん: 「A funeral procession in Vrana Park will carry the remains of King Ferdinand I to the Vrana Palace. The procession started from the main entrance of the park after the hearse with the remains arrived from Sofia Airport. 📷 BTA https://t.co/mofeeYx6q2」 / X
https://x.com/BTAnewsENG/status/1795802220937507076

 

XユーザーのBulgarian News Agencyさん: 「Coffin with King Ferdinand's Mortal Remains Placed in Vrana Palace's Central Lobby ⤵️ https://t.co/Ap1qhaFfHK https://t.co/kXaMjMQm4t」 / X
https://x.com/BTAnewsENG/status/1795812586778218731

 

XユーザーのBulgarian News Agencyさん: 「Return of King #Ferdinand I to Bulgaria Points to Another Reading of History, Says Grandson Simeon Saxe-Coburg-Gotha ⤵️ https://t.co/dnpdTugO1Y https://t.co/UTAJ91x53m」 / X
https://x.com/BTAnewsENG/status/1795828275568427253

 

XユーザーのBulgarian News Agencyさん: 「Former President Plevneliev: King #Ferdinand Deserves His Objective Assessment ⤵️ https://t.co/xWGVkjRlBl https://t.co/7XalIn3x3T」 / X
https://x.com/BTAnewsENG/status/1795837975475216399

 

XユーザーのBulgarian News Agencyさん: 「Wrap-up Mortal Remains of King Ferdinand I Returned to Bulgaria 76 Years after His Death ⤵️ https://t.co/e1ICMN3orN」 / X
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XユーザーのBulgarian News Agencyさん: 「King #Ferdinand I Laid to Rest in Vrana Palace Crypt https://t.co/etRx08FPWx https://t.co/EacHYcVaXg」 / X
https://x.com/BTAnewsENG/status/1796181294918795458

結婚(2022年11月19日):ジョージア王室【グルジア王室】ムフラニ系のグラム王子【ウゴ王子】殿下がネキア・レーン嬢と結婚

 2022年11月19日、ジョージア王室【グルジア王室】ムフラニ系のグラム王子殿下(His Royal Highness Prince Guram of Georgia : バグラチオン=ムフラネリ公子ウゴ殿下 : His Royal Highness Prince Ugo Bagration-Mukhraneli : グラミ・バグラチオンムフランスキー公子 : Prince Gourami Bagration-Mukhransky)が、ネキア・レーン嬢(Nekia Lane)と結婚したようです。
 グラム王子殿下は、ムフラニ系ジョージア王室【グルジア王室】当主/ジョージア皇太子ダヴィト殿下(ムフラニ公 : His Royal Highness The Crown Prince Davit of Georgia, Royal Prince of Kartli (Batonishvili), Prince of Mukhrani and Mukhran Batoni : ダヴィト・バグラチオニ=ムフラネリ公子 : Prince Davit Bagrationi-Mukhraneliダヴィト・バグラチオン=ムフランスキー公子 : Prince Davit Bagration-Moukhransky)の異母弟で、ムフラニ系の王位継承順位をあえて挙げるならばダヴィト殿下の子息ギオルギ殿下に次いで第2位ということになるでしょう。

 

王子の母ヌリア妃殿下のインスタグラムアカウント/
Nuria Llopisの動画 • 11月 20, 2022 1:39 AM

結婚(2022年9月3日):ヨルダンのガジ・ビン・ムハンマド王子殿下が、タルノヴォ公妃(未亡人)/ブルガリア王子妃ミリアム殿下と結婚

 2022年9月3日、ヨルダン王の いとこ ガジ・ビン・ムハンマド・ビン・タラール王子殿下(His Royal Highness Prince Ghazi bin Muhammad bin Talal)が、(旧)ブルガリア王室のタルノヴォ公妃(未亡人)/ブルガリア王子妃ミリアム殿下(Her Royal Highness Princess Miriam of Bulgaria, Princess of Tarnovo, Princess of Saxe-Coburg and Gotha, Duchess in Saxony)と結婚したようです。

 ガジ王子は一度離婚を経験しています。

 ミリアム妃殿下はスペイン出身で、貴族の家柄です(細かいことはあまり説明されてませんが……)。
 ブルガリア王室継嗣だった故・タルノヴォ公カルダム王子殿下の未亡人です。

 

 (英語)Jordan News Agency (Petra) | Prince Ghazi weds Princess Miriam

 (英語:シメオン2世王 公式サイト)ON 3 SEPTEMBER 2022, IN THE CITY OF AMMAN, IN THE PRESENCE OF THE KING OF THE HASHEMITE KINGDOM OF JORDAN, ABDULLAH II, HER ROYAL HIGHNESS PRINCESS MIRIAM MARRIED HIS ROYAL HIGHNESS PRINCE GHAZI BIN MUHAMMAD « H.M. King Simeon II

 

 ヨルダンの報道では、
 ヨルダン・ハシェミット王国国王アブドッラー2世・イブン・アル・フセイン陛下(アブドゥッラー2世アブドラ国王 : King Abdullah II bin Al-Hussein : His Majesty the King of the Hashemite Kingdom of Jordan)、
 国王の叔父の元ヨルダン皇太子/エル・ハッサン・ビン・タラール王子殿下(His Royal Highness Prince El Hassan bin Talal)、
 新郎の兄のタラール・ビン・ムハンマド王子殿下(His Royal Highness Prince Talal bin Muhammad)、
 が結婚式に参列しています。
 また、ミリアム妃殿下の結婚後の表記として、 Princess Miriam Ghazi (ミリアム・ガジ王子妃)となっています。

 一方、旧ブルガリア王シメオン2世陛下の公式サイトでは、上記の情報の他、ガジ王子の経歴や、ブルガリア王室との関連なども述べられているほか、ミリアム妃殿下が東方正教会(ブルガリア正教会)の信徒であり続けることも書かれています。
 これが今後も妃殿下がブルガリア関連の式典や礼拝に臨席することを示しているのかどうかは不明ですが、少なくとも結婚式にブルガリア王室側からの参列者はいないようです。

※故カルダム殿下とミリアム妃殿下の子供のボリス殿下が将来的なブルガリア王室当主です。

キリスト教/セルビア正教会のモンテネグロ府主教ヨアニキイェ座下の着座式典に、現在セルビア王室を称するユーゴスラビア王室のフィリップ王子殿下夫妻と(なぜか)ムフラニ系ジョージア王室【グルジア王室】当主/ジョージア皇太子ダヴィト殿下夫妻が参列(2021年9月)ダヴィト殿下は副首相と会談も

 2021年9月5日、モンテネグロでは、今年選出された、キリスト教/東方正教会/セルビア正教会のモンテネグロ・沿海府主教ヨアニキイェ座下(His Eminence Metropolitan Joanikije of Montenegro and the Littoral)の着座式とそれに伴い式典がおこなわれました。

関連(キリスト教 高位聖職者のニュース):
 着座式(2021年9月5日):キリスト教/セルビア正教会/モンテネグロ府主教ヨアニキイェ座下の着座式がおこなわれる
※ヨアニキイェの名を持つモンテネグロ府主教が二人目のため、ヨアニキイェ2世Joanikije II)としている表記があります。今のところ、教会公式サイトなどでは見かけていません。

 着座式そのものではなく、その後の大規模な式典に、
 現在セルビア王室を称する(旧)ユーゴスラヴィア王室のユーゴスラビア王子【セルビア王子】フィリップ殿下(His Royal Highness Prince Philip of Yugoslavia / Serbia : フィリプ・カラジョルジェヴィッチFilip Karađorđević)とユーゴスラビア王子妃【セルビア王子妃】ダニカ殿下(Her Royal Highness Princess Danica of Yugoslavia / Serbia : ダニカ・カラジョルジェヴィッチDanica Karađorđević
 ムフラニ系ジョージア王室【グルジア王室】当主/ジョージア皇太子ダヴィト殿下(ムフラニ公 : His Royal Highness The Crown Prince Davit of Georgia, Royal Prince of Kartli (Batonishvili), Prince of Mukhrani and Mukhran Batoni : ダヴィト・バグラチオニ=ムフラネリ公子 : Prince Davit Bagrationi-Mukhraneliダヴィト・バグラチオン=ムフランスキー公子 : Prince Davit Bagration-Moukhransky)と、ジョージア皇太子妃イリナ殿下(Her Royal Highness Crown Princess Irina of Georgia)
 が参列した模様です。

 着座式前の時期には、反セルビアの集団による抗議活動なども起き、非常に剣呑な雰囲気となっていました。
 王室とは関係ありませんが、着座式前にヘリコプターでツェティニェ修道院前に到着して兵士に護衛されながら修道院に向かうポルフィリイェ総主教とヨアニキイェ府主教の映像/
Novosti:
Patrijarh Porfirije i mitropolit Joanikije stigli na Cetinje – YouTube

 式典は着座式がおこなわれた修道院ではなく、ポドゴリツァのハリストス復活大聖堂でおこなわれました。
 フィリップ王子殿下のソーシャルメディアのアカウントには今回の参列の話は直接はなく(すでに8月に訪問はしていますが)、動画から取り込んだと思われる画像を掲載した第三者のツイートがリツイートされたのみです。モンテネグロの反セルビア派を刺激することを避けたのかとも思われますが、よくわかりません。

(おそらくですが)一番右奥のマスクの男女がジョージア皇太子ダヴィト殿下夫妻。
そしてその手前の二人がフィリップ王子殿下夫妻です。
なお、左の手前の白髪の人物はモンテネグロ首相クリヴォカピッチ閣下/
мさんはTwitterを使っています 「Краљевић Филип са супругом Даницом на дочеку патријарха у Подгорици https://t.co/wb8uf4aXJp」 / Twitter

 

 一方、提訴を受けて本国ジョージアには近寄れない状況と見られているジョージア皇太子ダヴィト殿下は自身の公式サイトに記事をたくさん掲載

 (英語:ムフラニ系ジョージア王室 公式サイト)NEWS | INVESTITURE OF METROPOLITAN JOANIKIJE IN PODGORICA MONTENEGRO

 着座式前より前の日のようですが、以前に議論を呼んだ、ジョージア鷲騎士団のうちの、グランド・クロス(大十字)をヨアニキイェ府主教に授与したようです。
関連:
 ジョージア王女【グルジア王女】アナ殿下が父でグルジンスキー系当主のヌグザル殿下と共に、元夫で対立するムフラニ系当主のダヴィト殿下を「王室の代表者を勝手に名乗るのをやめよ」と提訴(2019年3月)ダヴィト殿下がエリザベス2世陛下に授与した勲章(鳩山(元)総理も授与されているとの噂あり)が一定金額寄付すれば誰でも入手できる説や、ダヴィト殿下側が弁護士がヌグザル殿下を「ジョージア正教会【グルジア正教会】によるDNA検査の結果バグラチオン王朝の一員でないとわかった」(検査機関は否定)とするなど泥沼総決算の予感
※なお、ダヴィト殿下はいろいろとばらまく人なので、いろいろな人がなにかを貰っています。西村経済再生担当大臣もなにか貰っていたはずです。

 

 (英語:ムフラニ系ジョージア王室 公式サイト)NEWS | SOLEMN WELCOME OF THE SERBIAN PATRIARCH PORFIRIJE IN PODGORICA

 こちらは式典の記事です。
 補足に、

1. His Eminence Metropolitan Joanikije gave an interview for the main State TV channel of Serbia, (RTS1), especially emphasizing the presence of HRH Crown Prince Davit: https://youtu.be/ykx8lG5r7QE

 セルビアのテレビ局によるインタビューで、ヨアニキイェ府主教がダヴィト殿下の臨席を強調していた、と書いています。
 30分以上のセルビア語のインタビュー映像を見て(聴いて)判断する能力がありませんので、チェックしていませんが、そのことについて一言ふれたのは確かなんだろうと思います。

RTS Oko – Zvanični kanal:
Joanikije o ustoličenju na Cetinju, patrijarhu Porfiriju, Amfilohiju, Milu Đukanoviću, Kosovu – YouTube

 

 (英語:ムフラニ系ジョージア王室 公式サイト)NEWS | VISIT TO THE PARLIAMENT OF MONTENEGRO

 そしてこれも着座式より前の日のようですがモンテネグロ議会を訪問との記事。

 

 (英語:ムフラニ系ジョージア王室 公式サイト)NEWS | MEETING WITH THE DEPUTY PRIME MINISTER OF MONTENEGRO

 さらにはモンテネグロ副首相ドリタン・アバゾヴィッチ閣下(Dritan Abazović)と会談しています。
 失礼ながら捏造を疑いましたが……。

 

 ダヴィト殿下の今回の参列の理由は不明です。
 自分から勝手にやってきて副首相と会えるとも思えないので、セルビア正教会かモンテネグロ現政権から要請があったのでしょう。
 ともあれ、外国でまだ要人と会見できる人物だという情報を発信することは立場の(再)強化につながるはずです。

 なお、ジョージア正教会(グルジア正教会)は今回の着座式及びその後の礼拝・式典に主教以上の聖職者を派遣していません。
 (状況を細かく書くと長くなりますが)ジョージア正教会は今回の式典に主教以上の聖職者を送りたくはなかったはずなので、ダヴィト殿下の行動を迷惑に思うか、あるいは教会の聖職者を送らない代わりに参列してもらったのか、単純に何も知らないのか、なかなか難しいところです。
 追記:ダヴィト殿下に同行しているように見える聖職者がセルビア正教会の人物なのかジョージア正教会の人物なのかわかりませんが、前者ならばセルビア正教会が今回の訪問に強くかかわっており、後者であればジョージア正教会側がダヴィト殿下の訪問を了承・協力していたことになるでしょう。

 最後に一つ気になるのは、イリナ妃殿下の表記が

Her Royal Highness Princess Irina

 と、 Crown Princess ではない表記になっていることです。
 特に意味はない省略(か雑な書き方)にも思えますが、不思議ではあります。