訃報(2022年4月?):ムハンマド・ナーディル・ハーン王子殿下が薨去(1941~2022)故・旧アフガニスタン王ムハンマド・ザーヒル・シャー陛下の子息の一人

 2022年4月(?)に、(旧)アフガニスタン王室のムハンマド・ナーディル・ハーン王子殿下(His Royal Highness Prince Muhammed Nadir Khan)がイタリア共和国のローマで薨去していたようです。
 1941年5月21日生まれの80歳。

 

TOLOnewsさんはTwitterを使っています: 「Prince Mohammad Nadir Zahir, son of former Afghan king Mohammad Zahir Shah, has passed away in Rom, Italy, his relatives said. #TOLOnews https://t.co/BPdUmSy4M8」 / Twitter

 

 故・旧アフガニスタン王ムハンマド・ザーヒル・シャー陛下の子息の一人です。

インタビュー記事(イタリア語):アフガニスタン王の女系孫ソラヤ・マレク女史(王女との表記あり)アフガン情勢について「もう手遅れ」「サイゴンよりひどい。アメリカ人はニワトリ泥棒のように逃げた」(2021年8月)

 イタリアの複数のニュースサイトが、初代アフガニスタン王アマーヌッラー・ハーンの女系孫であるソラヤ・マレク女史(Her Royal Highness Princess Soraya Malek of Afghanistan)へのインタビュー記事などを掲載しています。
 なお、同女史は、アマーヌッラー・ハーンとソラヤ王妃の娘ヒンディア王女(インディア王女)の娘ですが、下記記事では王女の称号が使用されています。これについて、王女の娘にも称号があるという話もありますが、詳細は不明(欧州の言語で同じになっていても、現地では使う単語が違うというケースもアジアではよくありますので、称号があっても親と同じかはわかりません)。
 ともあれ以後、ソラヤ王女と表記します。

 アマーヌッラー・ハーンは本国の騒乱により、イタリアへ亡命しました。今回インタビューに答えているソラヤ王女もローマで育っているはずです。

 

 (イタリア語)Il grido di dolore della principessa Soraya: "Sono angosciata per le mie sorelle afghane. La situazione era già tragica, ora coi talebani la partita è chiusa". – Luce

 (イタリア語)La nipote dell'ultimo Re illuminato: ecco perché l'Afghanistan si è ridotto così. Intervista esclusiva a Soraya Malek
 (イタリア語:動画)Afghanistan, le dure parole della principessa Soraya Malek a La7
 (イタリア語)Afghanistan, principessa Soraya/ “Talebani? Non mi fido, gente ha paura: Occidente…”

 

 内容ですが、「もう手遅れ」「タリバンは女性市長を殺す(注:マイダーンシャーというところに29歳の女性市長がいたらしいですが、飛行機で出国した模様)」「これから出国したいアフガン人はパキスタンへ歩いていくだろう」「サイゴンよりひどい。アメリカ人はニワトリ泥棒のように逃げた」「20年で何も達成できなかった」といった、悲観的というか現実的というか、そんな内容です。

婚約(2013年4月):エジプト王室継嗣サイード公ムハンマド・アリー殿下とアフガニスタン王室のノアル王女殿下

 2013年4月27日に、エジプト王室のサイード公ムハンマド・アリー王子殿下(His Royal Highness Prince Muhammad Ali, Prince of the Sa’id)と、アフガニスタン王室のノアル王女殿下(Her Royal Highness Princess Noal)の婚約が発表された模様です。

 ムハンマド・アリー殿下は、旧エジプト王【エジプト・スーダン王】フアード2世(His Majesty King Fuad II of Egypt and the Sudan)陛下の継嗣。
 ノアル王女殿下は、最後のアフガニスタン王であった故ムハンマド・ザーヒル・シャー陛下(His Majesty Mohammed Zahir Shah, King of Afghanistan : 国父 : Father of the Nation)の五男ムハンマド・ダウード・パシュトゥンヤー・ハーン王子殿下(His Royal Highness Prince Muhammed Daoud Pashtunyar Khan)の次女。