イタリア王室(アオスタ系統)が、イタリア王室(直系)の王位継承法を絶対長幼制へ変更するとの宣言に対して反論。(色々いってますが)「法というのは誰かが勝手に決めるものでなく憲法と立法府で決まるもの」(2020年1月)

関連:
 イタリア王室(直系)が継承法を絶対長幼制へ改定へ。サヴォイア公女ヴィットーリア殿下が将来的にイタリア王室当主に(2020年1月)

 上記の王位継承法変更に対して、分枝であり、本来は将来的にイタリア王位継承者となるはずのアオスタ系統は反論の文書を出しました。
 色々長々とありますが、要するに「法というのは誰かが勝手に決めるものでなく憲法と立法府で決まるもの」だということで、勝手に決めてはいかんよ=アオスタ系統がイタリア王位の継承者ですよ、というものです。

 

 (イタリア語)International Monarchist Conference – Conférence Monarchiste Internationale公開グループ | Facebook

 

追記:
 アオスタ系統を支持する「イタリア君主政主義者連合」が声明を発表。

 (イタリア語)Comunicato stampa del 15 gennaio 2020
 (イタリア語)UNIONE MONARCHICA ITALIANA公開グループ | Facebook

 同じことを言っていますが……。

 どちらにせよ、法がどうたらではなく、そもそもアオスタ系統を当主とするなら、直系はもはやイタリア王室のメンバーですらなく、彼らがイタリア王室について何かを決定したと言ってもそれは何の意味もないとするべきなのでは……。

 

関連:
 イタリア王室(アオスタ系統)継嗣/プッリャ公爵【称:アオスタ公爵】アイモーネ公子殿下【ロシア在住】の記事(2020年1月)「イタリアが王政復古するとは思わない」

 

イタリア王室(直系)が継承法を絶対長幼制へ改定へ。サヴォイア公女ヴィットーリア殿下が将来的にイタリア王室当主に(2020年1月)

 イタリア王室当主のサヴォイア公・ナポリ公ヴィットーリオ・エマヌエーレ殿下(Vittorio Emanuele : His Royal Highness The Duke of Savoy and Prince of Naples)は、息子で継嗣のヴェネツィア公/ピエモンテ公/サヴォイア公子エマヌエーレ・フィリベルト殿下(His Royal Highness Prince Emanuele Filiberto of Savoy, Prince of Venice and Piedmont)の次はその長女(つまり孫娘)であるサヴォイア公女ヴィットーリア殿下(Her Royal Highness Princess Vittoria of Savoy)がイタリア王室当主となることを決定したようです。
 これは継承法の絶対長幼制への改定で、エマヌエーレ・フィリベルト殿下は、たとえ今後息子が生まれてもヴィットーリア殿下の継承は変わりないことを述べています。

 ヴィットーリオ・エマヌエーレ殿下は年末のメッセージで孫娘二人について述べていましたが、早速の新情報です。

 ヴィットーリア公女殿下の最初の“公務”は2020年3月に予定されているようです。
 また、今後、ヴィットーリア殿下および妹のサヴォイア公女ルイーザ殿下(Her Royal Highness Princess Luisa of Savoy)に使用する称号が与えられる可能性があります(ヴィットーリア殿下については将来の王室当主として適切なものがないような気もしますが……)。
追記:
 イタリア王室(直系)が、継承権を与えた二公女にすでに称号を追加していた模様(2020年1月)

 

 (イタリア語)Savoia, Vittorio Emanuele: «Le donne a capo del casato» – Corriere.it

 

Corriere della SeraさんはTwitterを使っています: 「La svolta dei Savoia sulle donne. L’erede è Vittoria, 16 anni: in marzo prima uscita pubblica https://t.co/leU5FMWeSx」 / Twitter

 

L'annuncio di Emanuele Filiberto: «La… – Corriere della Sera | Facebook

 

Corriere della Sera(@corriere) • Instagram写真と動画

 

追加リンク:

 (イタリア語)Vittoria di Savoia potrebbe essere Regina: donne in linea di successione dopo mille anni | L'HuffPost
 (イタリア語)Donne reali: la svolta dei Savoia per la giovane Vittoria
 (イタリア語)Vittoria di Savoia sarà regina d'Italia! La legge è cambiata. Foto e video | People
 (イタリア語)Casa Savoia, la svolta dopo mille anni: l'erede "al trono" sarà una donna, la 16enne Vittoria. L'annuncio di Vittorio Emanuele e Emauele Filiberto: "Addio legge Salica" – Il Fatto Quotidiano

 

https://www.corriere.it/cronache/20_genna… – Emanuele Filiberto | Facebook

 

追加リンク:
 1.については、サヴォイア公・ナポリ公ヴィットーリオ・エマヌエーレ殿下が当主であることの確認。
 2.~3.については、「サリカ法を廃止したのではなく、男女平等に適合させたのですよ」というような内容。

 Comunicato ufficiale della Consulta dei… – Emanuele Filiberto | Facebook

 

関連:
 イタリア王室(アオスタ系統)が、イタリア王室(直系)の王位継承法を絶対長幼制へ変更するとの宣言に対して反論。(色々いってますが)「法というのは誰かが勝手に決めるものでなく憲法と立法府で決まるもの」(2020年1月)
 イタリア王室(直系)が、継承権を与えた二公女にすでに称号を追加していた模様(2020年1月)
 イタリア王室(アオスタ系統)継嗣/プッリャ公爵【称:アオスタ公爵】アイモーネ公子殿下【ロシア在住】の記事(2020年1月)「イタリアが王政復古するとは思わない」
 記事・動画(英語):abc news による、将来的にイタリア王室(直系)当主になるカリニャーノ女公/サヴォイア公女ヴィットーリア殿下に関する記事(2021年6月)

 

イタリア王室(直系)当主/サヴォイア公・ナポリ公ヴィットーリオ・エマヌエーレ殿下が年末のメッセージを(2019年12月)

 イタリア王室当主のサヴォイア公・ナポリ公ヴィットーリオ・エマヌエーレ殿下(Vittorio Emanuele : His Royal Highness The Duke of Savoy and Prince of Naples)が年末のメッセージを出しています。

 最終パラグラフは、孫娘であるサヴォイア公女ヴィットーリア殿下(Her Royal Highness Princess Vittoria of Savoy)とサヴォイア公女ルイーザ殿下(Her Royal Highness Princess Luisa of Savoy)について触れられています(対立する傍系のアオスタ系統にイタリア王位や当主の座を渡すわけもないので、いずれ二人にはなんらかの形でイタリア王位継承権が与えられることになるでしょう)。

 

 (イタリア語)Messaggio di fine anno S.A.R. Vittorio Emanuele di Savoia | LaRampa.it

 

Emanuele FilibertoさんはTwitterを使っています: 「https://t.co/wCRtu3lMMz」 / Twitter

 

http://www.larampa.it/2019/12/30/messaggi… – Emanuele Filiberto | Facebook

 

関連:
 イタリア王室(直系)が継承法を絶対長幼制へ改定へ。サヴォイア公女ヴィットーリア殿下が将来的にイタリア王室当主に(2020年1月)

 

誕生(2012年12月14日):サヴォイア=アオスタ公女イザベッラ殿下

 イタリア王位を主張する一人アメデオ殿下を支援するウェブサイトによると、殿下の長男アイモーネ殿下とオルガ妃殿下の間に第三子・長女となる公女殿下が誕生とのこと。名前はまだ不明(追記:イザベッラと命名された模様)。

 オルガ妃殿下の御懐妊については情報がまったく流れていなかったため、突然のニュースとなっています。

 

 (イタリア語)U.M.I. – UNA NUOVA PRINCIPESSA IN CASA SAVOIA
※サイトの活動が終了し、ニュース掲載ページが閲覧できなくなっているのでリンクをはずしておきます。
 イタリアの王政復古支持者が運営しており、今はその人物(故人)を記念するサイトになっているようです:
 (イタリア語)Sergio Boschiero – Monarchia.it