報道によれば、オマーン遺産文化大臣の“サイイド”・ハイサム・ビン・ターリク・アル・サイード殿下(His Highness Sayyid Haitham bin Tariq Al Said)が、新たなオマーン国のスルタン【国王】として即位宣誓をしたとのことです。
Gulf News は、カブース・ビン・サイード陛下の崩御を受けて、故カブース陛下の後継者指名の文書が開封された結果としているようです。
#بالفيديو.. مراسم تنصيب جلالة السلطان #هيثم_بن_طارق آل سعيد سلطانا لعمان pic.twitter.com/9ooY3XBDYC
— رصد (@Rassd_Oman) January 11, 2020
(英語)Breaking: His Majesty Haitham bin Tariq sworn in as new Sultan of Oman – Times Of Oman
(英語)Sultan Haitham Bin Tariq Al Said succeeds Sultan Qaboos of Oman | Gulf – Gulf News
(英語)I will follow the footsteps of Sultan Qaboos, says His Majesty Haitham – The Arabian Stories News
(英語)Haitham bin Tariq is Oman’s new Sultan
追記:
上記、 BNA (Bahrain News Agency)の記事を見る限りでは、統治王族会議は自分たちでは討議をおこなわず、故カブース陛下の指名者を知るために、即座に開封を求めたように取れます。
Gulf News の報道通り、故スルタンによる指名だとすると、一般的な分析としては、外交分野での実績と国際的な知名度によるものだということになるでしょうか。
下馬評を覆すというほどではありませんが、最有力とみられていたオマーン国副首相(国際関係・協力担当副首相)兼スルタン特別代理“サイイド”・アスアド・ビン・ターリク・アル・サイード殿下(His Hihgness Sayyid Asaad bin Tariq Al Said)親子が外される結果となりました。
ハイサム陛下の子息らの情報は不明で(子供は4人いるとの報道が出ていますが、男子かどうかはわかりません)、子息がいた場合後継者となるのか。
また、アスアド殿下親子の処遇がどうなるのかといったところが気になるところです。
関連(主に即位後の会見):
オマーンの新スルタン【国王】ハイサム・ビン・ターリク・アル・サイード陛下が、英国王室のチャールズ皇太子殿下と会見(2020年1月)
追加リンク:
オマーン国王死去 イランと良好関係 “後継者にいとこ“と報道 | NHKニュース
国営メディアはカブース国王の後継者として、いとこのハイサム遺産文化相が選ばれたと伝えています。
安倍総理大臣は「カブース国王の崩御の報に接し、深い悲しみを禁じえない。謹んで哀悼の意を表する。国王は中東地域の平和と安定のために多大な貢献をされ、世界各国から深い尊敬を集めた指導者だった。国王の崩御は国際社会にとって大きな損失であり、オマーン国民の皆様がこの深い悲しみを乗り越えるにあたり、日本は常にオマーンと共にある」という談話を発表しました
令和2年1月11日 カブース・ビン・サイード・アール・サイード国王陛下の崩御に関する安倍内閣総理大臣の談話 | 令和2年 | 総理の指示・談話など | ニュース | 首相官邸ホームページ
カブース・ビン・サイード・アール・サイード国王陛下の崩御に関する安倍内閣総理大臣の談話 | 外務省