選挙後の首相・政権について混乱していたサモアで、裁判所がフィアメ・ナオミ・マタアファ閣下が首相であると判断(2021年7月)四大首長の一人、故マタアファ・ファウムイナ・ムリヌウ2世の娘

 2021年7月23日、サモア独立国の上訴裁判所は、5月24日のフィアメ・ナオミ・マタアファ閣下(The Honourable Fiame Naomi Mataʻafa)らによる宣誓が有効であることを確認し、同日より首相であったという判断を下しました。
 これにより、トゥイラエパ首相はすでに首相ではなくなっていることになり、20年以上継続した政権は終了しました。

 フィアメ・ナオミ・マタアファ閣下は、四大首長の一人“マタアファ”の地位にあった故マタアファ・ファウムイナ・ムリヌウ2世の娘です。
 同首長は独立前から首相の地位にあり、西サモア独立に伴いそのまま初代首相となりました。その後、さらに一度首相を務めています。

 今回の混乱と政権交代にはいろいろな原因があり、また影響がこれから出てくるでしょうが、当サイトとしては空位となっている“マタアファ”の選出があるのかどうか、今のところ四大首長のみが地位についている国家元首の扱いがどうなるのかというところが気にかかるところです。

 

 (英語)Samoa Observer | Court declares F.A.S.T. Government; impasse over
 (英語)First woman PM confirmed in Samoa | The West Australian