ドイツのライヒスビュルガー(Reichsbürger : 過激な君主政主義者)などに関するやや雑多な記事(英語)(2022年11月)ドイツ人の約10%が君主政支持、34歳未満では20%近くが支持(本当?)

 (英語)The march of Germany’s extreme monarchists | The Spectator

While this kind of extremism is still rare, there has long been residual monarchism in Germany. Around 10 per cent of Germans support the restoration of the royals; among those under 34, that number is nearly one in five.

 さて、実は記事の本筋とはさほど関係ありませんが、上記の部分。

「このような種類の過激主義はまだ稀だが、ドイツには君主政主義の残滓が長く残っている。約10%のドイツ人が、34歳未満では5人に1人近く(=20%近く)が、君主政復古を支持している」

 どこから出た数字なのかわからないのですが(そういえば最近のドイツの世論調査はまったく見ていませんでしたが)、34歳未満で5人に1人近くが支持というのは??? これ自体が高過ぎではということもありますが……。あなたがドイツに旅行して、34歳未満のドイツ人を5人見たら、そのうち1人はドイツ帝国復活を支持、というのが現実……?
 さらにいうと、この世代では、移民・難民やその子孫も多く含まれているでしょうし、彼らがドイツ帝国の復活を望む理由はまったく想像がつきません。
 となると、(正確で政治的に問題のない表現が思いつかないので適当な文章になりますが)昔からドイツにいるようなドイツ人の34歳未満の人々の中での割合はそれ以上になるということでしょう。そういう人々の間では、3人か4人に1人は君主政復活が支持されている、というのはにわかには信じがたい……。

 

 それはそれとして

 この記事の内容ですが。

・ライヒスビュルガー(Reichsbürger)という、過激な君主政支持者のグループがいて、彼らは違法行為や、陰謀論を繰り広げているよ。
・ドイツのための選択肢(AfD)も危険だよ。
・左派党の人が、政府がライヒスビュルガーなどの危険度を軽視していると指摘しているよ。
・ただ対策は丁寧にやらないと、危険度があがりかねないよ。

 みたいなことです。

 ライヒスビュルガーはまとまった集団ではないので、グループは色々あるはずです。
 その共通する主張の一つは、ドイツ帝国の解体が無効なので、ドイツ連邦共和国は政府でも何でもない、というものです。したがってその法律は法律でも何でもないので破っても良い、ということになるので破って捕まります
 なお、ドイツ連邦共和国は政府でも何でもない、という発想自体は君主政支持者でなくても使える発想なので、皇帝とかになんの興味もない人がまじっていたりするという話もあります(すみません、あまり詳しくありません)。

 

関連:
 ロイス公子 ハインリヒ13世 殿下らが、ドイツでクーデターを計画したとして逮捕(2022年12月)
 スピーチ映像(英語 2019年):ロイス公子 ハインリヒ13世 殿下によるスピーチ映像(2022年12月)

アンドラ共同統治公/ウルヘル司教ジュアン=エンリク・ビベス・イ・シシリア大司教座下が、アンドラ公国を駐箚する12ヶ国の大使を接受、信任状の捧呈を受ける(2022年10月)

※この記事はキリスト教 高位聖職者のニュースと重複します。

 

 2022年10月28日、キリスト教/ローマ・カトリック教会のウルヘル司教で、個人として大司教に叙されているジュアン=エンリク・ビベス・イ・シシリア座下(Archbishop Joan-Enric Vives i Sicília, Bishop of Urgell)は、司教宮殿にて、アンドラ公国を駐箚する12ヶ国の大使を接受、信任状の捧呈を受けました。

※ウルヘル司教はフランスの国家元首と共に、アンドラ公国の共同統治公となります。

 

Bisbat Urgell(ウルヘル司教 公式チャンネル):
Presentació de Cartes Credencials al Copríncep Episcopal – YouTube

 

 (カタルーニャ語:ウルヘル司教 公式サイト)Presentació i lliurament de les Cartes Credencials dels Ambaixadors de Brasil i Mèxic al Copríncep Episcopal
 (カタルーニャ語:ウルヘル司教 公式サイト)Presentació i lliurament de Cartes Credencials de 10 Ambaixadors al Copríncep Episcopal

Bisbat d'UrgellさんはTwitterを使っています: 「Dia de gran tasca diplomàtica al Palau Episcopal. Dotze ambaixadors presenten les #CartesCredencials al #CopríncepEpiscopal https://t.co/VUT0X0PvcD」 / Twitter

 

 12ヶ国は、ブラジル連邦共和国、メキシコ合衆国、モルドバ共和国、アルメニア共和国、オーストリア共和国、ポーランド共和国、エクアドル共和国、デンマーク王国、コソボ共和国、チリ共和国、ボスニア・ヘルツェゴビナ、モンゴル国、となっています。

スペイン元老院(上院)が民主的記憶法を可決。これにより1948年~1978年に叙爵されたフランコ公爵やプリモ・デ・リベラ公爵など30以上の称号が廃止される(2022年10月)

 スペイン王国の元老院(上院)は民主的記憶法を可決しました。
 これにより、フランコ公爵やプリモ・デ・リベラ公爵など30以上の称号が廃止されました。
 対象は1948年~1978年に叙された爵位などです。
 フランシスコ・フランコ総統は爵位を叙していましたので、フランコ総統によって叙されたものが多いですが、フランコ総統死去後にファン・カルロス1世陛下によって1978年の憲法制定前までに叙されたものも含んでいます。

 

 (スペイン語)BOE.es – BOE-A-2022-17099 Ley 20/2022, de 19 de octubre, de Memoria Democrática.

Artículo 41. Supresión de títulos nobiliarios.
1.  En atención al objeto de esta ley quedan suprimidos los siguientes títulos nobiliarios y grandezas de España concedidos entre 1948 y 1978:

1. Duque de Primo de Rivera, con Grandeza de España.

2. Duque de Calvo Sotelo, con Grandeza de España.

3. Duque de Mola, con Grandeza de España.

4. Conde del Alcázar de Toledo, con Grandeza de España.

5. Conde de Labajos.

6. Marqués de Dávila y la Grandeza de España que se le une.

7. Marqués de Saliquet.

8. Marqués de Queipo de Llano.

9. Marqués de Alborán.

10. Conde del Jarama.

11. Marqués de Varela de San Fernando.

12. Conde de Benjumea.

13. Marqués de Somosierra.

14. Grandeza de España otorgada al conde de Rodezno.

15. Marqués de San Leonardo de Yagüe.

16. Conde de la Cierva.

17. Marqués de Vigón.

18. Conde de Fenosa.

19. Conde del Castillo de la Mota.

20. Marqués de Suanzes.

21. Marqués de Kindelán.

22. Conde de Pallasar.

23. Marqués de Casa Cervera.

24. Conde de Martín Moreno.

25. Marqués de Bilbao Eguía.

26. Grandeza de España a don Fernando Suárez de Tangil y de Angulo.

27. Conde de Bau.

28. Duque de Carrero Blanco, con Grandeza de España.

29. Señorío de Meirás, con Grandeza de España.

30. Duque de Franco, con Grandeza de España.

31. Marqués de Arias Navarro, con Grandeza de España.

32. Conde de Rodríguez de Valcárcel.

33. Conde de lturmendi.

2. Queda suprimida la Orden Imperial del Yugo y las Flechas.

スペイン王フェリペ6世陛下が、モナコ公アルベール2世殿下と昼食(2022年10月)

 2022年10月15日、スペイン王フェリペ6世陛下(King Felipe VI : His Majesty The King of Spain)は、同王国を訪問中のモナコ公アルベール2世殿下(His Serene Highness Prince Albert II, Sovereign Prince of Monaco)とサルスエラ宮殿で昼食をともにしました。

 

 (スペイン語:スペイン王室 公式サイト)Inicio – Actividades y Agenda – Almuerzo con Su Alteza Serenísima el Príncipe Alberto II de Mónaco
 (英語:モナコ公室 公式サイト)Prince's Palace of Monaco | Visit of H.S.H. the Prince to Spain

Casa de S.M. el ReyさんはTwitterを使っています: 「El Rey ofrece un almuerzo al Príncipe Alberto II de Mónaco en el Palacio de la Zarzuela, con motivo de su visita a España. ➡️https://t.co/y0rfW2XCkv https://t.co/KsRorWzUHY」 / Twitter

ポルトガル王国成立879周年:ポルトガル王室当主/ブラガンサ公爵ドゥアルテ・ピオ殿下がコインブラ市長と共にアフォンソ1世およびサンシュ1世の王墓に献花(2022年10月)

 2022年10月5日、ポルトガル王室(ブラガンサ家)当主のブラガンサ公爵ドゥアルテ・ピオ殿下(His Royal Highness Duarte Pio, Duke of Braganza)は、コインブラ市長ジョゼ・マヌエル・モンテイロ・デ・カルヴァーリョ・エ・シルヴァ閣下(His Excellency Mr José Manuel Monteiro de Carvalho e Silva)は、サンタ・クルース修道院の初代ポルトガル王アフォンソ1世および第2代ポルトガル王サンシュ1世の王墓に献花しました。

 レオン王国からのポルトガル王国独立を認めたサモラ条約(1143年)より879周年となります。

 また、「コインブラと共和国 - プロパガンダから宣言へ」という催しがコインブラの王党派を中心に企画されおこなわれたようです。

 

monarquia.tv:
DIA DA INDEPENDÊNCIA NACIONAL | TRATADO DE ZAMORA – 1143 | COIMBRA | HOMENAGEM | 05.10.2022 – YouTube

※向かって右、おなかのあたりに手をあてているのがドゥアルテ・ピオ殿下

 

Município de CoimbraさんはTwitterを使っています: 「Lançamento de obra “Coimbra e a República – da propaganda à proclamação” e homenagem a D. Afonso Henriques encerraram celebrações do 5 de outubro 📖 https://t.co/p6Xd7FxcpB」 / Twitter