ノルウェー王女イングリッド・アレクサンドラ殿下のキリスト教の堅信式【堅信礼】に、デンマーク皇太子夫妻やスウェーデン皇太子が参列予定の模様(2019年8月)

 2019年8月31日に、ノルウェー王女イングリッド・アレクサンドラ殿下(Her Royal Highness The Princess : Her Royal Highness Princess Ingrid Alexandra of Norway)のキリスト教の堅信式【堅信礼】が予定されています。

 

 (ノルウェー語:ノルウェー王室公式サイト)Offisielt program – kongehuset.no
※予定終了後には予定項目は表示されません。

31.08.2019 Konfirmasjon
Kongefamilien er til stede når H.K.H. Prinsesse Ingrid Alexandra konfirmeres i Slottskapellet (12.00).

「2019年8月31日 堅信式
 王室成員はイングリッド・アレクサンドラ王女殿下の堅信式に臨席」

 

 ノルウェー王室より、
 ノルウェー王ハーラル5世陛下(Harald V of Norway : His Majesty The King)、
 ノルウェー王妃ソニア陛下(Queen Sonja of Norway: Her Majesty The Queen)、
 ノルウェー皇太子ホーコン殿下(Crown Prince Haakon of Norway : His Royal Highness The Crown Prince)、
 ノルウェー皇太子妃メッテ=マリット殿下(Crown Princess Mette-Marit of Norway : Her Royal Highness The Crown Princess of Norway)、
 ノルウェー王女マッタ・ルイーセ殿下(Her Highness Princess Märtha Louise of Norway)、
 アストリッド王女殿下、フェルネル夫人(Her Highness Princess Astrid, Mrs Ferner) 、
 の参列が予定されています。

 

 (デンマーク語:デンマーク王室公式サイト)D.K.H. Kronprinsen, Kronprinsessen og Prins Christian deltager i H.K.H. Prinsesse Ingrid Alexandras konfirmation | Kongehuset

 

 デンマーク王室からはデンマーク皇太子フレデリク殿下(モンペザ伯爵 : Frederik : His Royal Highness The Crown Prince of Denmark, Count of Monpezat)とデンマーク皇太子妃メアリー殿下(モンペザ伯爵夫人 : Mary : Her Royal Highness The Crown Princess of Denmark, Countess of Monpezat)、そして二人の第一子・長男のデンマーク王子クリスチャン殿下(モンペザ伯爵子 : His Royal Highness Prince Christian of Denmark, Count of Monpezat)が参列とのことです。

 

 (スウェーデン語:スウェーデン王室公式サイト)Kalender – Sveriges Kungahus
※予定終了後には予定項目は表示されません。

Lördag 31 Augusti
Närvaro vid H.K.H. Prinsessan Ingrid Alexandras konfirmationsgudstjänst
Kronprinsessan
Plats: Slottskapellet, Det kongelige slott, Oslo

「8月31日土曜日 イングリッド・アレクサンドラ王女殿下の堅信式に参列 皇太子
 場所:オスロ、王宮礼拝堂」

 スウェーデン王室からはスウェーデン皇太子ヴィクトリア殿下(ヴェステルイェートランド女公爵 : Victoria : Her Royal Highness The Crown Princess of Sweden, Duchess of Västergötland)が参列の予定。

 

続報:
 ノルウェー王女イングリッド・アレクサンドラ殿下のキリスト教の堅信式【堅信礼】(2019年8月31日)ノルウェー王室、スペイン王、デンマーク皇太子夫妻、スウェーデン皇太子らが参列

 

ライニンゲン公子カール・エミッヒ殿下を“ロシア皇帝ニコライ3世”として擁立しているロシアの君主政主義者党の立ち上げた王室情報サイト(2019年3月)“ニコライ3世”ではなく「ロシア公子ニコライ・キリロヴィチ殿下」となっています

 アントン・バコフ氏ら君主政主義者党がライニンゲン公子カール・エミッヒ殿下を「ロシア皇帝ニコライ3世」とし、理屈はともかくとして、ちょっとその宣言にはうんざりしながらも注目していた人も多かったのですが、いつの間にか同党関係者が王室情報サイトを立ち上げていました。
 各国の王室情報やロシアの過去の情報に、自分たちの情報を混ぜ込んでしまおうというものかと思われますので、その辺りはご注意を。

 

 さて、そのサイト。
 英語版の「About-his-highness」のところからですが……

 

 About-his-highness

The Heir to the All-Russian Emperorship,
His Highness Prince of the Imperial Blood Nikolay Kirillovich of Russia,
Prince zu Leiningen.

 「ロシア帝位継承者/ロシア公子・ライニンゲン公子ニコライ・キリロヴィチ殿下」、ということでいいでしょう。

 なぜいつのまにかロシア皇帝ニコライ3世を称するのをやめたのかよくわかりませんが、なぜ称したのかもよくわからないので、考えないことにします。

 

 また、同ページですが、殿下に関することと彼らの立場(動機はともかくとして)がまとめて比較的短く説明されており、一読する価値は……興味があればあるのではないでしょうか。

 

 ここで簡単にわかりやすく説明してしまいますと、彼らがロシア皇帝・ロシア帝室当主としているのは、
 ニコライ2世 → (従弟の)キリル大公 → (長男の)ウラジーミル大公
 という順番になるようで(これはある程度知られていると思いますが)、ここまでは現当主のマリヤ女大公殿下と同じです。

 しかしここから先はロマノフ家協会などの理屈、すなわちウラジーミル大公の結婚は同等身分の結婚ではないため、生まれた子供=マリヤ殿下にはロシア帝位継承権はないとするものです。

 一方で、ウラジーミル大公自身が地位を失うわけではないとします。これはオーストリアのハプスブルク家で、フランツ・フェルディナント大公が貴賤結婚をしながらも次期帝位は失わなかったことを考えれば(暗殺されてしまいましたが)ムチャな主張ではありません。

重要なところ書き忘れていたので追記:
 さて、ウラジーミル大公のあとのことですが、男系男子が消滅するため、「再近親の男系女子・またはその男子優先長幼制子孫を考える」というのがセミ・サリカ法の基本の一つです(他の考え方もあります。セミ・サリカ法は極めてよくわからないものであり、最終的には力で決まるシステムと思ったほうが良いかと)。
 これにより、ウラジーミル大公の長姉であるマリヤ大公女(もちろん現当主のマリヤ殿下とは別人)及びその子孫が対象となります。
 1992年のウラジーミル大公薨去時に、マリヤ大公女及び長男のライニンゲン公エミッヒは故人となっていますので、エミッヒの長男ライニンゲン公子カール・エミッヒ殿下が潜在的なロシア帝位継承者となるわけです(潜在的であるのは、東方正教会の信徒でないことと、ロシア帝室法を守ることや当主となることを誓っていないことにあります)。
 カール・エミッヒ殿下は、二回目の結婚が貴賤結婚だったことにより、ライニンゲン公位継承権を失っていますが、上記のウラジーミル大公と同じく、本人のロシア帝位継承権が失われるわけではない、とするのが彼らの立場です。また、ライニンゲンの称号や敬称は失われていないとしていますが、これについては一般的にもそう扱われていることが多いです(他の家にも例はあります)。

 さらに、ウラジーミル大公は長女のマリヤ殿下を“摂政的地位”としたことについては(このあたり詳しくありませんが結局最終的には後継者になっています)、これはロシア帝室法の観点から見て合法ではないものの、当主が存在しない時期には不明確さが残るとします。が、2013年にカール・エミッヒ殿下が東方正教会の信徒となり、ロシア帝室法を守ることを誓い当主となったことにより、なんの意味もないものとなった、という解釈のようです。

 

 それはさておくとして。

 上記ページでは、三回の結婚のうち、

In 1984, Prince Karl Emich zu Leiningen contracted a dynastic marriage with Princess Hohenlohe-Öhringen (1960–1989), in which their daughter, Princess Cecilia zu Leiningen was born in 1988.

in which his second daughter Theresia zu Leiningen was born.

in which their only son Prince Emich zu Leiningen was born in 2010.

 興味深いのは、2010年に生まれた子息エミッヒ公子殿下について、ロシアに関連する称号の表記がないことが挙げられます。未成年であり、両親が望めば東方正教会への改宗も問題ないことを考えると、三回目の結婚が同等身分間でないことから、ロシアの称号を与えるのを躊躇しているのではないかとも思われます(“ニコライ3世”を躊躇してほしかったですが)。

 二回目の結婚で生まれた次女については、 Princess 表記がなく、母親が貴族ですらないということで問題外扱いなのかもしれません。単にタイプ時に抜けただけかもしれませんが……。

 しかし、一回目の結婚については、これはメディアタイズド・ハウス【シュタンデスヘル】同士の結婚であり、ロシア帝室とライニンゲン家の結婚が同等身分なのであれば、こちらもまた同等身分であるといえます。
 つまり、この結婚で生まれた子供は、(潜在的には)ロシア帝室の一員としての権利を持つ子供、ということになるでしょう。
 ライニンゲン公女ツェツィーリエ殿下(Her Serene Highness Princess Cäcilie of Leiningen)は30歳になっており、もしこのロシア話に興味があれば加わるでしょうし、そうであればロシア公女(Princess of Russia)の称号付きで記述されている可能性が高いでしょう。
 ですが、そのような称号は併記されておらず、残念ながら(?)このようなうさんくさい話には興味がないということかと。

 

※「ロシア公子」「ロシア公女」について

 ロシア帝室では、英語で「Prince」「Princess」にあたる称号を持つのは、皇帝から曾孫以降の(遠縁の)成員であり、大公や大公女より明確にランクが低いものです(敬称も「Imperial Highness」を用いず「Highness」「Serene Highness」を用います)。
 よって「皇子」や「皇女」としてしまうと、そのランクの低さが伝わらないため、当サイトでは「公子」「公女」としています。

 

関連:
 ロシア帝室ロマノフ家当主/ロシア女大公マリヤ殿下が、ロシア帝位継承法の変更の承認を、キリスト教/ロシア正教会モスクワ総主教キリル聖下に求めている模様(2019年1月)

 

訃報(2019年3月6日):キリスト教/英国国教会の元ヨーク大主教、一代貴族(クロスベンチ)のハブグッド男爵ジョン・ハブグッド座下が永眠(1927~2019)

※この記事はキリスト教 高位聖職者のニュースと重複します。

 

 2019年3月6日、英国の一代貴族(クロスベンチ)ハブグッド男爵ジョン・ハブグッド座下(ジョン・ステフィルトン・ハブグッドJohn Stapylton Habgood, Baron Habgood : The Right Reverend and Right Honourable The Lord Habgood PC : ハブグッド卿)が永眠したようです。
 1927年6月23日生まれの91歳。

 キリスト教/英国国教会の聖職者で、1973年~1983年にダラム主教、1983年~1995年にヨーク大主教を務めています。
 1995年に大主教退任とともに一代貴族のハブグッド男爵に叙爵。
 2011年に貴族院議員(上院議員)としては退任しています。

 現在のヨーク大主教であるジョン・センタムー座下(His Grace The Most Reverend and Right Honourable Doctor John Sentamu, Lord Archbishop of York, Primate of England : イングランド首座)が追悼のメッセージを出しています。
 (英語:ヨーク大主教公式サイト)Lord Habgood – a statement from the Archbishop of York | The Archbishop Of York

John Sentamu – The sad news of the death yesterday of… | Facebook

 

 (英国議会公式サイト:議員情報)Lord Habgood – UK Parliament

 

英国女王エリザベス2世陛下が、オランダ王ウィレム=アレクサンダー陛下夫妻を迎えての晩餐会(2018年10月)

 英国女王エリザベス2世陛下(Elizabeth II : Her Majesty The Queen)は、オランダ王ウィレム=アレクサンダー陛下(Willem-Alexander : His Majesty The King of the Netherlands)とオランダ王妃マクシマ陛下(Máxima : Her Majesty the Queen of the Netherlands)を迎えての晩餐会を催しました。

 ウェールズ公チャールズ皇太子殿下(Prince Charles : His Royal Highness The Prince of Wales)とコーンウォール公爵夫人カミラ妃殿下(Camilla : Her Royal Highness The Duchess of Cornwall)、
 ケンブリッジ公爵ウィリアム王子殿下(Prince William : His Royal Highness The Duke of Cambridge)とケンブリッジ公爵夫人キャサリン妃殿下(Catherine : Her Royal Highness The Duchess of Cambridge)、
 キリスト教/アングリカン・コミュニオン/英国国教会/カンタベリー大主教ジャスティン・ウェルビー座下(全イングランド首座 : The Most Reverend and Right Honourable Justin Welby : His Grace The Lord Archbishop of Canterbury : Primate of All England)らが臨席したようです。

 

The Royal Family(英国王室公式チャンネル):
The Queen's speech at The Netherlands State Banquet – YouTube

 

 (写真一覧)PPE Agency | 8 foto’s gevonden met “23-10-2018 Gala”

 

 (英語)Kate Middleton in Princess Diana's tiara as she joins Prince William for Dutch state banquet | Daily Mail Online

 

The Royal Familyさんのツイート: "The King and Queen of the Netherlands, Her Majesty The Queen, The Prince of Wales and The Duchess of Cornwall are pictured together in the Music Room ahead of this evening’s State Banquet at Buckingham Palace. #NetherlandsStateVisit… https://t.co/g01XO0jlMV"

 

The Royal Familyさんのツイート: "The Duke and Duchess of Cambridge, The Prince of Wales and The Duchess of Cornwall accompany guests to the Ballroom for the State Banquet. #NetherlandsStateVisit… https://t.co/zHsEik9Brr"

 

結婚式(2018年10月12日):英国王室のヨーク公爵家ユージェニー王女殿下とジャック・ブルックスバンク氏

 2018年10月12日、英国王室のヨーク公爵家ユージェニー王女殿下(Her Royal Highness Princess Eugenie of York)とジャック・ブルックスバンク氏(Jack Brooksbank)の結婚式が執り行われました。

 

ライブ映像/

※理由は不明ですが、ライブ映像については現在削除ないしは非表示になっているようです。

The Royal Family(英国王室公式チャンネル):放映時URL:https://www.youtube.com/watch?v=RoNyELmURN8

ヨーク公爵アンドルー王子殿下 Facebook 公式アカウント:放映時URL:https://www.facebook.com/hrhthedukeofyork/videos/109116943341934/

 

二人が目前に迫った結婚について語る/
The Royal Family(英国王室公式チャンネル):
Princess Eugenie and Jack Brooksbank talk about their upcoming wedding – YouTube

 

 (英語:英国王室公式サイト)Official Photographs released from Princess Eugenie and Jack Brooksbank's wedding | The Royal Family

 (英語)Sarah Ferguson beams as she's reunited with the Duke of Edinburgh and the Queen in Princess Eugenie's official wedding photos
 (英語)Royal wedding: Prince Harry, Meghan Markle and Kate Middleton attend | Daily Mail Online

 (写真一覧)画像と写真 | Getty Images

 

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