英国王チャールズ3世陛下即位により、欧州の現在の君主の最も近い共通祖先がヘッセン=ダルムシュタット方伯ルートヴィヒ9世夫妻になった模様(2022年9月)

 欧州の現在の君主の最も近い共通祖先は、1939年~2022年10月8日まで(英国女王エリザベス2世陛下の崩御まで)オランニェ公ヨハン・ウィレム・フリーゾと公妃マリー・ルイーゼ(ヘッセン=カッセル家出身)の夫妻でしたが、チャールズ3世陛下即位に伴い、ヘッセン=ダルムシュタット方伯ルートヴィヒ9世と“大方伯妃”カロリーネ(ツヴァイブリュッケン宮中伯女)夫妻に変わったとみられています。

 この“交代”は、チャールズ3世陛下の父・故エディンバラ公爵フィリップ王子殿下が(旧)ギリシャ王室出身で、その系統からも他の王室との共通祖先が存在したからです。

英国の第18代ノーフォーク公爵エドワード・フィッツアラン=ハワード閣下が、携帯電話で通話しながら赤信号を通過しようとするなどの行為により6ヶ月の運転禁止(2022年9月)「運転禁止は国王戴冠式の準備に支障がある」などの訴えも却下

 第18代ノーフォーク公爵エドワード・フィッツアラン=ハワード閣下(Edward Fitzalan-Howard, 18th Duke of Norfolk : His Grace The Duke of Norfolk GCVO DL)が、携帯電話で通話しながら赤信号を通過しようとするなどの行為により6ヶ月の運転禁止となりました。
 すでにスピード違反などでそれなりの点数が出ている状態だったようです。

 

 (英語)Duke of Norfolk banned from driving – BBC News

The peer who organised the Queen’s funeral has been banned from driving for six months, despite claiming he needed his licence to arrange the King’s upcoming coronation.

He had hoped to avoid a ban by claiming “exceptional hardship”.

 ノーフォーク公爵は筆頭の公爵で最も格の高い貴族なので、エリザベス2世陛下の国葬にも携わったり、チャールズ3世陛下の戴冠式の準備にも関わったりしているわけですが、そのような特別に厳しい(?)状況があるので処分を見逃してくれるように(堂々と)要請しましたが、却下されました。運転禁止の他、罰金などを科されています。

 

追記:
 なお、いいわけというか理由として「妻と会話していた」と供述していたようですが、その時期には離婚していて独身(なお正式に離婚したのは8月で、事件は4月だったようなので、独身ではなかったようです)。
 さらに新たに別の女性との婚約発表もしました(別記事にするかどうか未定)。
 妻とは誰のことだったのかという、危険運転に比べればどうでもいいような疑問も生まれています(追記:4月の事件ということを考えると8月に離婚した前妻が妥当でしょうか)。

訃報(2022年9月21日):第18代ズーチ男爵(ズーチ・オブ・ハリングワース男爵)ジェームス・フランクランド閣下、卒去(1943~2022)

 2022年9月21日、英国のイングランド貴族/第18代ズーチ・オブ・ハリングワース男爵ジェームス・フランクランド閣下(James Frankland, 18th Baron Zouche of Haryngworth : ズーチ・オブ・ハリングワース卿 : Lord Zouche of Haryngworth)が卒去したようです。
 1943年2月23日生まれの79歳。

※今回知ったのですが、ズーチ男爵(Baron Zouche)ではなくズーチ・オブ・ハリングワース男爵(Baron Zouche of Haryngworth)が正確のようです。英国議会の公式サイトも「Lord Zouche of Haryngworth」と表記しています。
 (英語:英国議会 公式サイト)Parliamentary career for Lord Zouche of Haryngworth – MPs and Lords – UK Parliament

 

 18代男爵は、第12代フランクランド準男爵でもありました。
 どちらも子息のウィリアム・フランクランド閣下が継承することになります。
 また、今年誕生したウィリアム閣下の子息、トーマス・フランクランド閣下がその継嗣となります。

 

 (英語)ZOUCHE – Deaths Announcements – Telegraph Announcements
 (英語)Peerage News: The 18th Baron Zouche 1943-2022

訃報(2022年9月11日):英国の第17代バハン伯爵【バカン伯爵】マルコム・アースキン閣下が薨去(1930~2022)

 2022年9月11日、英国のスコットランド貴族/第17代バハン伯爵マルコム・ハリー・アースキン閣下(Malcolm Harry Erskine, 17th Earl of Buchan)が薨去したようです。
 1930年7月4日生まれの92歳。

 薨去に伴い、子息のヘンリーHenry)が第18代伯爵となっていると思われます。Telegraphの訃報内家族標記では名前をハリー(Harry)と表記しています。愛称かもしれませんが、薨去した伯爵の名前の一部がハリーなので、判断に困るケース。
 また、第18代伯爵の継嗣アレクサンダーがカードロス卿(Lord Cardross)の儀礼称号を用いることになるでしょう。

 

 (英語)BUCHAN – Deaths Announcements – Telegraph Announcements
 (英語)Peerage News: The 17th Earl of Buchan 1930-2022

訃報(2022年8月27日):プレス公/ホッホベルク伯爵ボルコ閣下が薨去(1936~2022)ハンス・ハインリヒ15世とデイジー・フォン・プレスの孫

 2022年8月27日、プレス公/ホッホベルク伯爵ボルコ閣下(Bolko : His Serene Highness The Prince of Pless【Pleß】, Count of Hochberg : Fürst von Pless【Pleß】, Graf von Hochberg, Freiherr zu Fürstenstein)が薨去したようです。
 1936年4月3日生まれの86歳。

 チェコ・シレジアの貴族の家系で、プレス公ハンス・ハインリヒ15世とプレス公妃デイジーデイジー・フォン・プレス)の孫にあたります。

 近親がいないことや権利放棄があったことで、薨去に伴い、遠縁のペーター・コンラート伯爵子が公位を継承し、その長男のボルコ・ハンス・ハインリヒ21世が公の継嗣であるプレス公子(Prinz von Pless【Pleß】)になっていると思われます。

 

 (英語)Prince Bolko von Pless is dead. Grandson of Princess Daisy and Prince John Henry XV, the last owners of the Książ Castle – Polish News
 (英語)Today is the premiere of Prince Bolko von Pless’s diaries