インタビュー記事(フランス語)など:正統派フランス王位継承者ルイ20世ことアンジュー公ルイ・アルフォンス殿下、フランス王アンリ4世の彫像再設置200周年について(2018年7月)

 パリにあったフランス王アンリ4世Henry IV【Henri IV】)の彫像はフランス革命中に破壊されましたが、1818年にフランス王ルイ18世Louis XVIII)が再設置させています。
 2018年の今年はその200年にあたり、ささやかな(?)式典が催されたようで、正統派フランス王位継承者ルイ20世Louis XX)ことアンジュー公ルイ・アルフォンス・ド・ブルボン殿下(Louis Alphonse de Bourbon : Monseigneur The Duke of Anjou : ルイス・アルフォンソ・デ・ボルボン・マルチネス=ボルディウLuis Alfonso de Borbón Martínez-Bordiú)の臨席があったようです。

 

 その際のインタビュー記事。
 (フランス語)L'hommage du prince Louis de Bourbon à Henri IV – Point de Vue

 

 また、殿下のスピーチ内容が、
 (フランス語:ブルボン家協会(?)公式サイト)IMB – La Mémoireのページの現在一番上からリンクされているPDFファイルに掲載されています:
 【PDF直接リンク:ブラウザによってはダウンロードになります】https://www.royaute.info/app/download/9734095/2018H4PN.pdf

 

ポルトガル王室当主ブラガンサ公爵ドゥアルテ・ピオ殿下が、イタリアのフェレンティーノを訪問(2018年7月)市長・市議会議員らと会見

 2018年7月31日、ポルトガル王室(ブラガンサ家)当主のブラガンサ公爵ドゥアルテ・ピオ殿下(His Royal Highness Duarte Pio, Duke of Braganza)は、イタリア共和国のフェレンティーノを訪問しました。

 

 (イタリア語)Ferentino. Sua Altezza Reale il Duca di Braganza in visita – PerTè On Line quotidiano

動画(Extra Tv)より/
ドゥアルテ・ピオ殿下:

動画(Extra Tv)より/
フェレンティーノ市長アントニオ・ポンペオ閣下(Antonio Pompeo)とドゥアルテ・ピオ殿下:

メダルを授与されているように見えますが……。

Extra Tv:
Extra Tv – Ferentino, visita del capo della Real Casa di Portogallo

 

同日のいろいろな報道/
殿下の登場は12分手前あたりから少し
PERTÉ Online:
PERTÉ Online – FROSINONE TG 31 LUGLIO 2018

 

レバノンのアルスラーン家当主タラール・アルスラーン公殿下が、ロシア副外相ボグダノフ閣下を訪問(2018年8月)

 2018年8月14日、レバノン共和国のイスラム教系ドゥルーズ派の有力家門アルスラーン家の当主で、難民大臣代行を務めているタラール・アルスラーン公殿下(His Highness Prince【Emir】 Talal Arslan)は、ロシア連邦外務副大臣ミハイル・レオニードヴィチ・ボグダノフ閣下(ボグダーノフ副外相Mikhail Leonidovich Bogdanov)を訪問したようです。

 

 (アラビア語:レバノン民主党公式サイト)أرسلان بعد لقائه بوغدانوف في موسكو: لولا وجود روسيا في هذا الزمن لذهب العالم إلى الخراب والإنهيار | موقع الحزب الديمقراطي اللبناني – Lebanese Democratic Party Website
 (アラビア語:レバノン民主党公式サイト)الديمقراطي: أرسلان مدّد زيارته إلى موسكو ليلتقي كبار المسؤولين في الدفاع الروسية | موقع الحزب الديمقراطي اللبناني – Lebanese Democratic Party Website

 (英語:ロシア外務省公式サイト)Press release on Deputy Foreign Minister Mikhail Bogdanov’s meeting with Lebanese Democratic Party leader and Acting Minister of the Displaced Talal Arslan – News – The Ministry of Foreign Affairs of the Russian Federation

 

インタビュー記事(イタリア語):イタリア王室(直系)継嗣ヴェネツィア公エマヌエーレ・フィリベルト殿下へのインタビュー記事(2018年7月)政党設立の話は先送り(たぶんしないと思いますが……)

 イタリアの「Libero」のサイトに、2018年7月12日付の記事で、イタリア王室継嗣のヴェネツィア公/ピエモンテ公/サヴォイア公子エマヌエーレ・フィリベルト殿下(His Royal Highness Prince Emanuele Filiberto of Savoy, Prince of Venice and Piedmont)へのインタビュー記事があるのを見つけたのでリンクしておきます。

 

 (イタリア語)Emanuele Filiberto: "Gli italiani mi vogliono re, occhio che torno in politica" – Libero Quotidiano

 

 こちらの記事によると、(イタリア語を読み間違えていなければ)最近さる機関がおこなった世論調査で、「もし君主政主義者政党がイタリアにあったら投票するか」という問いに、「必ず投票する」「たぶん投票する」と答えたのが全体の15%、そして同じく全体の8%がエマヌエーレ・フィリベルト殿下を支持するとの回答らしいですが……。
 記事中でも言及されている通り、前回の選挙で15%の票が取れていれば、(政党連合はともかく)第三党になれているわけで、率直な話、絶対そんなことはないと思うんですが……。

 かなり前から話が出ていた政党設立の話は、またも引き延ばされているようです。単なる話題作り、だと思ってるんですが、どうなんでしょう。
 同盟(北部同盟)については、君主政主義者を支持する可能性のある層の票が彼らへ投じられ、その躍進につながったとの分析の話もあります(真偽不明)。

 

 殿下による欧州懐疑派とみられる発言もこれまで報じられてきましたが、今回は「正反対で、私は欧州支持派」「メルケルやマクロンの召使になるのではなく、イタリアが先頭に立つ強いヨーロッパを望んでいる」というような回答です。ただ、またなにか別のことをおっしゃるかもしれません。

 

モナコ公オノレ3世殿下の次男の子孫が、自身の系統がフランスの強制によるモナコ公位継承法変更によってモナコ公になっていないことを理由に約3.5億ユーロ(約440億円)の賠償を求めてフランス政府を提訴とのこと(2018年8月)

 モナコ公オノレ3世殿下(Honoré III)の次男、モナコ公子ジョゼフ殿下(Joseph)の子孫、ルイ・ド・ヴァンサン・ド・コーザン伯爵子(Count Louis de Vincens de Causans)が、自身の系統がモナコ公位を継承していないのは、フランスにより継承法変更の強制があったためということで、約3.5億ユーロ(約440億円)の賠償を求めてフランス政府を提訴する(した?)とのことです。

 この問題ですが、現在のモナコ公アルベール2世殿下(His Serene Highness Prince Albert II, Sovereign Prince of Monaco)の曾祖父にあたるモナコ公ルイ2世殿下(Louis II)には、婚姻外の子供であるシャルロットCharlotte)しか子孫がおらず、したがって継承者がいないため、次の継承者はドイツのウラッハ家(ヴュルテンベルク家の貴賤結婚の子孫)の系統になる、という状況が過去にありました。
 そして、継承法は変更され、モナコ公女となったシャルロット殿下の子孫のアルベール2世殿下が現在のモナコ公です。

 今回のルイ伯爵子の主張などでは、ドイツの家であるウラッハ家がモナコ公位を継承することをフランス政府が許さなかったために、モナコ公位継承法の変更が強要された、というものです(主流の見解?)。
 また、ドイツのウラッハ家の系統はモナコ公位への権利を放棄しており、その次が今回のルイ伯爵子の系統になる、ということです。

 伯爵子は(記事を読んだ限りでは)モナコ公になりたいのではなく慰謝料をもらいたい、というようなことのようですが(そもそも、もともとの継承法とウラッハの権利放棄が妥当だと考えると、現在のモナコ公位は彼の叔父グザヴィエ・ド・コーモン・ラ・フォルスではないかという気もしますが)、この不景気のご時世にフランス政府にそんな大金を払えなんて判決が出たら暴動が起きるのではないかと思います。

 

 (フランス語)S’estimant «spolié» du trône de Monaco, il réclame 351 millions d’euros à la France – Le Parisien

Le Parisien:
Louis de Causans, l'homme qui remet en cause la légitimité du trône de Monaco – 動画 Dailymotion

Le Parisienさんのツイート: "S’estimant «spolié» du trône de Monaco, il réclame 351 millions d’euros à la France https://t.co/JOQoiH6V4Q #Rediff https://t.co/JOQoiH6V4Q"

 

 (英語)Aristocrat sues France for €351m in row over Monaco throne | World news | The Guardian
 (英語)Aristocrat sues France for £314m in Monaco throne row | Daily Mail Online