婚約発表(2022年12月):コインブラ女公爵/ポルトガル王女マリア・フランシスカ殿下の婚約が発表される。ポルトガル王室当主ブラガンサ公爵ドゥアルテ・ピオ殿下夫妻の娘

 コインブラ女公爵/ポルトガル王女マリア・フランシスカ殿下(Her Highness Infanta Dona Maria Francisca of Portugal, Duchess of Coimbra)と、ドゥアルテ・ドゥ・ソウザ・アラウージョ・マルティンス氏(Duarte de Sousa Araújo Martins)の婚約が発表されました。
 発表日付は2022年12月15日、実際に二人が婚約したのは12月の早くのようです。

 マリア・フランシスカ殿下は1997年3月3日生まれの25歳。
 ポルトガル王室(ブラガンサ家)当主のブラガンサ公爵ドゥアルテ・ピオ殿下(His Royal Highness Duarte Pio, Duke of Braganza)とイザベル妃殿下の娘で、男子優先長幼制のポルトガル王位継承法では兄と弟に次いでポルトガル王位継承順位第3位となっています。

 ドゥアルテ・ドゥ・ソウザ・アラウージョ・マルティンス氏は1992年5月14日生まれの30歳。
 弁護士で、母方の祖父がジョアン・ドゥ・ソウザ・アラウージョという芸術家のようです。
 (母方の祖父:ポルトガル語版ウィキペディア)João de Sousa Araújo – Wikipédia, a enciclopédia livre

 発表を引用するか形で、ポルトガルメディアの報道もありますが、全部は追いかけていません。

追記:
 結婚式は 2023年10月7日 におこなわれるとする情報があります。

 

Comunicado Suas… – SAR O SENHOR DOM DUARTE DE BRAGANÇA | Facebook

 

 (ポルトガル語)Expresso | Infanta Maria Francisca, filha dos duques de Bragança, está noiva
 (ポルトガル語)Filha do duque de Bragança vai casar com advogado da Uría Menéndez
 (ポルトガル語)Infanta Maria Francisca, filha dos duques de Bragança, está noiva
 (ポルトガル語)Duques de Bragança anunciam noivado da filha
 (ポルトガル語)Infanta Maria Francisca, filha dos duques de Bragança, está noiva – Atualidade – SAPO Lifestyle

 

ExpressoさんはTwitterを使っています: 「Maria Francisca nasceu em 1997 e é a segunda de três filhos dos duques de Bragança https://t.co/dxFNks9Wnc」 / Twitter

 

NOVO Semanário – Filha do duque de Bragança vai casar com… | Facebook

誕生(2022年12月7日):ルイ・ナポレオン皇子殿下が誕生。ナポレオン公ジャン=クリストフ皇子殿下夫妻の第一子・長男

 いくつかのサイトが、2022年12月7日に、ルイ・シャルル・リプラン・ヴィクトル・ジェローム・マリー・ナポレオン皇子殿下(His Imperial Highness Prince Louis Charles Riprand Victor Jérôme Marie Napoleon)の誕生したことを伝えています。
 ナポレオン公ジャン=クリストフ皇子殿下(Jean-Christophe : His Imperial Highness The Prince Napoléon)とオリンピア妃殿下(Her Imperial Highness Princess Olympia Napoléon : アルコ=ツィネベルク伯爵女 : Countess Olympia of Arco-Zinneberg : オリンピア・グレフィン・フォン・ウント・ツー・アルコ=ツィネベルクOlympia Gräfin von und zu Arco-Zinneberg)の第一子・長男です。

※新しい情報を見つけたら追加します。

 

 (フランス語)La princesse Napoléon a donné naissance à un héritier impérial
 (フランス語)L'Empire à un Aiglon

 (英語)Eurohistory: The French Imperial Family Welcomes Birth of a Prince!

ロイス公子 ハインリヒ13世 殿下らが、ドイツでクーデターを計画したとして逮捕(2022年12月)

 2022年12月7日、ドイツの連邦検察は、ロイス公子ハインリヒ13世殿下(His Serene Highness Prince Heinrich XIII Reuss : ハインリヒ13世・プリンツ・ロイス・ツー・ケストリッツHeinrich XIII Prinz Reuß zu Köstritz)らを逮捕しました。
 クーデターを計画したとの容疑だとのことです。。
関連:
 ドイツのライヒスビュルガー(Reichsbürger : 過激な君主政主義者)などに関するやや雑多な記事(英語)(2022年11月)ドイツ人の約10%が君主政支持、34歳未満では20%近くが支持(本当?)

 

※以下「~世」の数字を微妙に間違えている可能性もありますが、その場合は許してください。

 ハインリヒ13世殿下は、現存するロイス家の唯一の系統であるロイス=ケストリッツ家の一員です(当主ではありません)。

 ロイス=ケストリッツ家は、ドイツ帝国の中の弟系ロイス公国(ロイス=ゲーラ公国)の君主であったロイス=シュライツ家から早くにわかれた家で、現在は同家の年長系統のロイス公ハインリヒ14世殿下が当主、二つのロイスの公位の継承者と見なされています。

 ロイス家は慣習により、男子は全員ハインリヒなので、ナンバリングによって個人を特定します(20世後半から数字がややこしいこともありますが……)。
 これは生まれた順に振られるので、「兄が1世で弟が2世」ということもありえますし、「兄が1世で、次の二代が遠縁に振られていて、弟はいきなり4世」みたいなこともありえます。世紀が変わると1世からに戻ります。現在の当主、ハインリヒ14世殿下の長男はハインリヒ29世殿下ですが、次男は(21世紀に入ってから生まれているので)ハインリヒ5世殿下です。

 一方、ハインリヒ13世殿下は男系では傍系ですが、父の故・ロイス公子ハインリヒ1世が、最後の弟系ロイス公世子ハインリヒ45世養子となっています。ハインリヒ1世の妻がハインリヒ45世の女系の姪・故ヴォイツラヴァ・フェオドラですが、結婚より前の養子縁組です(結婚する予定だったかもしれません)。また、養子は(君主の地位の)継承権には関係ありませんが、財産に関しては係争もありました。
関連(逮捕されたハインリヒ13世の母の訃報):
 訃報(2019年6月3日):ロイス公子妃ヴォイツラヴァ・フェオドラ殿下(メクレンブルク公女)、薨去(1918~2019)バルト連合公国君主に推されたメクレンブルク公子アドルフ・フリードリヒ殿下の娘。薨去に伴いメクレンブルク=シュヴェリーン系統は男系女子二人を残すのみに

 要するに、
 当主:ハインリヒ14世
 傍系(だが父が弟系ロイス家当主ハインリヒ45世の養子となった)兄弟:ハインリヒ8世、ハインリヒ9世、ハインリヒ10世、ハインリヒ13世、ハインリヒ15世
 となっていて(他にも人物はいます)、逮捕されたハインリヒ13世は当主でもなく、兄もいます。が、「13世」と書かないと他の一族との区別が面倒になります。

関連:
 スピーチ映像(英語 2019年):ロイス公子 ハインリヒ13世 殿下によるスピーチ映像(2022年12月)
 インタビュー動画(ドイツ語):ロイス家当主/ロイス公 ハインリヒ14世 殿下が、一族の ロイス公子 ハインリヒ13世殿下 がクーデター計画容疑で逮捕された件について(2022年12月)

 

 ドイツで国家転覆目指すテロ組織摘発 退役軍人など25人逮捕 | NHK | ドイツ

検察の発表によりますと「ハインリヒ13世」を名乗る男と退役軍人が首謀者とみられ、ほかに、去年まで連邦議会議員を務めていた現職の裁判官も逮捕されたということです。

組織の構成員らはドイツがいわゆるディープ・ステート=闇の政府に支配されているという陰謀論を信じ、去年11月ごろから国家の転覆と独自の政府の樹立を目指して会合を重ねていたということです。

具体的に、武装したグループで連邦議会の議事堂に押し入る計画を立てていた疑いもあるとしています。

 ドイツで何が “貴族”や裁判官などが国家転覆と独自政府樹立 計画か | NHK | ニュース深掘り

 

ANNnewsCH(ANN NEWS チャンネル):
ドイツで“クーデター計画” 25人拘束 “陰謀論”信じ…軍事部門も設立か(2022年12月8日) – YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=kFaDe6ozpD4

 

ANNnewsCH(ANN NEWS チャンネル):
主犯格の中に貴族出身「ハインリヒ13世」…ドイツで“クーデター計画” 25人身柄拘束(2022年12月8日) – YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=HiKaMVibD_Y

 

TBS NEWS DIG Powered by JNN:
「国家転覆を計画」ドイツ極右勢力の25人逮捕|TBS NEWS DIG – YouTube

 

ロイター(Reuters Japan):
ドイツで国家転覆計画、極右25人拘束 帝国再興企む – YouTube

 

Kanal13:
German POLICE arrests Prince Heinrich XIII and 25 suspected of far-right plot to overthrow state – YouTube

 

Guardian News:
Germany: police arrest far-right extremists planning to 'overthrow the state' – YouTube

 

WELT Nachrichtensender:
PRINZ HEINRICH-PUTSCH: Razzia – Thüringer Adeliger und Reichsbürger wollte Regierung stürzen – YouTube

 

 (英語)Germany arrests 25 accused of plotting coup – BBC News
 (英語)Heinrich XIII Prince Reuss: Who is 'ringleader' of German far-right coup plot – and what is the Reichsburger movement? | World News | Sky News

動画(ポルトガル語):ポルトガル王室当主/ブラガンサ公爵ドゥアルテ・ピオ殿下のメッセージ映像(2022年12月)スペインとの同君連合を離脱するポルトガル王政復古戦争開始から382周年

 ポルトガル王室(ブラガンサ家)当主のブラガンサ公爵ドゥアルテ・ピオ殿下(His Royal Highness Duarte Pio, Duke of Braganza)が、メッセージ映像を出しています。
 1640年12月1日のスペイン王国との同君連合離脱を目指して始まったポルトガル王政復古戦争開始から、2022年12月1日で382周年となります。

 

casarealportuguesa1:
Mensagem de 1º de Dezembro de S.A.R. Senhor D. Duarte de Bragança 2022 – YouTube

神聖ローマ皇帝カール5世(スペイン王カルロス1世)からフランス大使に送られた暗号の手紙が解読される(2022年11月)

 神聖ローマ皇帝カール5世(スペイン王カルロス1世)から、フランス王国を駐箚していた大使ジャン・ド・サン=モーリスJean de Saint-Mauris)に送られた暗号の手紙が解読されたと報道されています。

 手紙は、1547年(1543年のクレピーの和約の4年後)に書かれたもので、フランスによるカール5世に対する暗殺計画があるというフランスでの噂に関連する話題があった模様。

 

 (英語)Spain's King Charles V's secret code cracked after five centuries | Euronews

euronews:
Spain's King Charles V's secret code cracked after five centuries – YouTube