訃報(2021年7月20日):エルジュビェタ・ラジヴィウ公女、薨去(1917~2021)世界遺産「ネスヴィジ城」に居住していたことがある最後の一人

 2021年7月20日、エルジュビェタ・ラジヴィウ公女(Princess Elżbieta Radziwiłł)が薨去したようです。
 生年は複数の情報がありますが、1917年の9月以降だろうということで、103歳となります。
 ポーランド・リトアニアの名族、ラジヴィウ家の一員で、現在のベラルーシにある世界遺産「ネスヴィジ城」に居住していたことのある人物では最後の一人のようです。ソ連軍(赤軍)による城の接収時には、父の故アルプレヒト・アントニ・ラジヴィウ公子が所有していたと思われます(当時は父母の離婚により公女は定住していなかったのではないかと)。

 

 (ポーランド語)Nie żyje Elżbieta Radziwiłł. Ostatnia, dla której zamek w Nieświeżu był po prostu domem – Kresy24.pl – Wschodnia Gazeta Codzienna

Kresy24.plさんはTwitterを使っています 「Nie żyje Elżbieta Radziwiłł. Ostatnia, dla której zamek w Nieświeżu był po prostu domem – https://t.co/4xL7QLVoKR https://t.co/H9EYAl1qcJ」 / Twitter

訃報(2021年8月6日):サピエハ=ロザンスキ公子ヤン・パヴェウ閣下【ジョン・ポール・サピエハ】が薨去(1935~2021)サピエハ家の最年長系統の男系男子

 2021年8月6日、サピエハ=ロザンスキ公子ヤン・パヴェウ閣下(His Serene Highness Prince Jan Paweł Sapieha-Różański)が薨去した模様です。
 1935年8月26日生まれという情報がこれまで出ているものですが、9月26日という可能性も出ています。

 法律上の名前は、英国に移住した時にジョン・ポール・サピエハJohn Paul Sapieha)となったと見られ、またその後にブラジルに移住したときにどうなっているのかは不明です。ただブラジルのポルトガル語系メディアでもジョン・ポール・サビエハと英語式ファーストネームで表記されており(発音はわかりませんが)、変更はないのではないかと思います。

 同公子はリトアニア=ポーランドの名族サピエハ家の最年長系統の男系男子と思われます。
 2回結婚しており、最初の結婚がロンドンでおこなわれ、マイケルMichael)という男子が英国で生まれています。この人物が今後、最年長系統の男系男子ということになるでしょう。
 また2回目の結婚は、(旧)ブラジル帝室ペトロポリス系統の当主の妹であるオルレアン=ブラガンサ公女クリスティーナ殿下が相手で、女子が二人生まれています。次女のパオラ・マリア・ボルボン・デ・オルレアンス・イ・ブラガンサ・サピエハ公女閣下(Her Serene Highness Princess Paola【Paolla】 Maria Bourbon de Orleans e Bragança Sapieha)は工業デザイナーやモデルなどの仕事を経験し、同じくポーランドの名族シフャトペウク=チェトヴェルチンスキ公子コンスタンティン閣下(ティンコ・チェトヴェルチンスキ)と結婚したようです。同閣下はベルギー貴族に編入されており、パオラ公女もベルギー貴族ということになるでしょう。

 

 (ポーランド語)Jan Paweł Sapieha, cała Polska, 13.08.2021 – pozostałe

アラブ首長国連邦【UAE】アブダビ皇太子ムハンマド殿下が、ベラルーシ大統領ルカシェンコ閣下を訪問(2019年9月)

 2019年9月13日、ベラルーシ共和国訪問を開始したアラブ首長国連邦軍副最高司令官/アブダビ皇太子“シャイフ【シェイク】”・ムハンマド・ビン・ザーイド・アル・ナヒヤーン殿下(モハメド皇太子 : His Highness Sheikh Mohammed bin Zayed Al Nahyan, Crown Prince of Abu Dhabi and Deputy Supreme Commander of the UAE Armed Forces)は、ベラルーシ共和国大統領アレクサンドル・グリゴーリエヴィチ・ルカシェンコ閣下(His Excellency Mr Alexander Grigoryevich Lukashenko)と会見しました。

 アラブ首長国連邦【UAE】より、アブダビ公室ナヒヤーン家の、
 “シャイフ【シェイク】”・ナヒヤーン・ビン・ザーイド・アル・ナヒヤーン殿下(His Highness Sheikh Nahyan bin Zayed Al Nahyan, Chairman of the Board of Trustees of Zayed bin Sultan Al Nahyan Charitable and Humanitarian Foundation)、
 国家安全保障アドバイザー“シャイフ【シェイク】”・タハヌーン・ビン・ザーイド・アル・ナヒヤーン殿下(His Highness Sheikh Tahnoun bin Zayed Al Nahyan, National Security Advisor)、
 が同行している模様。

 

Emirates News Agency:
محمد بن زايد يصل مينسك في زيارة رسمية إلى بيلاروسيا – YouTube

 

Emirates News Agency:
محمد بن زايد يعقد جلسة محادثات مع رئيس بيلاروسيا – YouTube

 

 (英語)Emirates News Agency – Mohamed bin Zayed begins state visit to Belarus
 (英語)Emirates News Agency – Mohamed bin Zayed holds official talks with Belarusian President

 (英語:ベラルーシ大統領府公式サイト)Negotiations with Crown Prince of Abu Dhabi Sheikh Mohammed bin Zayed Al Nahyan | Events | The Official Internet Portal of the President of the Republic of Belarus

 

WAM News / EnglishさんはTwitterを使っています: 「#Mohamed_bin_Zayed begins state visit to #Belarus. #wamnews https://t.co/m0ArLI9ozp」 / Twitter

 

WAM News / EnglishさんはTwitterを使っています: 「Mohamed bin Zayed holds official talks with Belarusian President #wamnews https://t.co/WSIbrdKgjj」 / Twitter

 

WAMNEWSさん(@wamnews) • Instagram写真と動画

 

英国のケント公爵家マイケル王子殿下が、同国を訪問したベラルーシ外相ウラジーミル・マケイ閣下と会談(2018年3月)

 2018年3月28日、英国のケント公爵家マイケル王子殿下(His Royal Highness Prince Michael of Kent)は、同国を訪問したベラルーシ共和国外務大臣ウラジーミル・ウラジーミロヴィチ・マケイ閣下(His Excellency Mr Vladimir Vladimirovich Makei)と会談したようです。

 

Belarus Embassy UKさんのツイート: "Warm meeting today with His Royal Highness Prince Michael of Kent @KensingtonRoyal during #Belarus Foreign Minister Vladimir #Makei official visit to the United Kingdom @foreignoffice @UKinBelarus… https://t.co/oypp5S1Slk"

旧ルーマニア王ミハイ1世陛下の葬儀に参列予定の王室関係者(2017年12月)

 (ルーマニア語:ルーマニア正教会通信)Case regale care au confirmat prezenţa la funeraliile Regelui Mihai – Basilica.ro
 (ルーマニア語:ルーマニア王室公式ニュース配信サイト)Familiile Regale participante la funeraliile Regelui Mihai I | Familia Regală a României / Royal Family of Romania

 

 上のリンク先によりますと、以下のようになります(順番は勝手に整理)。

 

英国王室(ウィンザー家):
 ウェールズ公チャールズ皇太子殿下(Prince Charles : His Royal Highness The Prince of Wales)、

スウェーデン王室(ベルナドッテ家):
 スウェーデン王カール16世グスタフ陛下(Carl XVI Gustaf of Sweden : His Majesty The King)、
 スウェーデン王妃シルヴィア陛下(シルビア王妃 : Queen Silvia of Sweden : Her Majesty The Queen)、

スペイン王室(ブルボン家):
 前スペイン王ファン・カルロス1世陛下(His Majesty King Juan Carlos I of Spain)、
 前スペイン王妃ソフィア陛下(Her Majesty Queen Sofía of Spain)、

バーレーン王室(ハリーファ家):
 “シャイフ【シェイク】”・ラーシド・ビン・ハリーファ・アル・ハリーファ閣下(His Excellency Shaikh Rashid bin Khalifa al Khalifa)、

ベルギー王室(ベルギー家【ザクセン=コーブルク=ゴータ家】):
 ベルギー王女アストリッド殿下(オーストリア=エステ大公妃 : オーストリア皇子妃 : ハンガリー王子妃 : ベーメン王子妃 : モデナ公妃 : Her Imperial and Royal Highness Princess Astrid of Belgium, Archduchess of Austria-Este, Princess Imperial of Austria, Princess Royal of Hungary and Bohemia, Duchess of Modena)、
 オーストリア=エステ大公/ベルギー王子ローレンツ殿下(ロレンツ大公 : オーストリア皇子 : ハンガリー王子 : ベーメン王子 : モデナ公 : His Imperial and Royal Highness Prince Lorenz of Belgium, Archduke of Austria-Este, Prince Imperial of Austria, Prince Royal of Hungary and Bohemia, Duke of Modena)、

ヨルダン王室(ハーシム家):
 前国王夫人ムナー・アル=フセイン妃殿下(Her Royal Highness Princess Muna al-Hussein)、
 アリー王子夫人リム・アル=アリー妃殿下(Her Royal Highness Princess Rym al-Ali)、

リヒテンシュタイン公室(リヒテンシュタイン家):
 (?)イザベレ殿下(Her Serene Highness Princess Isabelle of Liechtenstein)、

ルクセンブルク大公室(ナッサウ家):
 ルクセンブルク大公アンリ殿下(Henri : His Royal Highness The Grand Duke of Luxembourg)、

 

(旧)アルバニア王室(ゾグー家):
 アルバニア皇太子レカ2世殿下(His Royal Highness Crown Prince Leka II of the Albanians)、
 アルバニア皇太子妃エリア殿下(His Royal Highness Crown Princess Elia of the Albanians)、

(旧)イタリア王室(サヴォイア家):
 ヴェネツィア公/ピエモンテ公/サヴォイア公子エマヌエーレ・フィリベルト殿下(His Royal Highness Prince Emanuele Filiberto of Savoy, Prince of Venice and Piedmont)、

(旧)ヴュルテンベルク王室(ヴュルテンベルク家):
 ヴュルテンベルク公子エーバーハルト殿下(His Royal Highness Duke Eberhard of Württemberg)

(旧)オーストリア帝室・ハンガリー王室(ハプスブルク=ロートリンゲン家):
 ハプスブルク=ロートリンゲン家当主/オーストリア大公カール殿下(His Imperial and Royal Highness Archduke Karl of Austria, Prince Imperial of Austria, Prince Royal of Hungary and Bohemia)、
 オーストリア大公ゲオルク殿下(His Imperial and Royal Highness Archduke Georg of Austria, Prince Imperial of Austria, Prince Royal of Hungary and Bohemia)、
 オーストリア=エステ大公マルティン殿下(オーストリア皇子 : ハンガリー王子 : ベーメン王子 : モデナ公子 : His Imperial and Royal Highness Archduke Martin of Austria-Este, Prince Imperial of Austria, Prince Royal of Hungary and Bohemia, Duke of Modena)、
 オーストリア=エステ大公妃カタリナ殿下(イーゼンブルク公女 : オーストリア皇子妃 : ハンガリー王子妃 : ベーメン王子妃 : モデナ公子妃 : Her Imperial and Royal Highness Archduchess Katharina of Austria-Este, Princess Imperial of Austria, Princess Royal of Hungary and Bohemia, Duchess of Modena, Princess of Isenburg)、
(旧)トスカナ大公室系:
 故ルーマニア王女イレアナの娘でルーマニア王室関連の行事に参列の多いオーストリア大公女マリア・マグダレーナ殿下(“マギー”【Magi】 : オーストリア皇女 : ハンガリー王女 : ベーメン王女 : トスカナ大公女 : Her Imperial and Royal Highness Archduke Maria Magdalena of Austria, Princess Imperial of Austria, Princess Royal of Hungary and Bohemia, Princess of Tuscany)、
 オーストリア大公ドミニク殿下(His Imperial and Royal Highness Archduke DominicNiki” of Austria, Prince Imperial of Austria, Prince Royal of Hungary and Bohemia, Prince of Tuscany)、
 オーストリア大公妃エマヌエッラ殿下(Her Imperial and Royal Highness Archduchess EmmanuellaNella” of Austria, Princess Imperial of Austria, Princess Royal of Hungary and Bohemia, Princess of Tuscany)、

(旧)ギリシャ王室(グリュックスブルク家【グリクシンブルグ家】):
 旧ギリシャ王妃アンナ=マリア陛下(Her Majesty Queen Anne-Marie of Greece : デンマーク王室出身)、
 ギリシャ・デンマーク王女イリニ殿下(Her Royal Highness Princess Irene of Greece and Denmark)、
 ギリシャ・デンマーク王子ニコラオス殿下(His Royal Highness Prince Nikolaos of Greece)、

(旧)ドイツ帝室/プロイセン王室(ホーエンツォレルン家):
 プロイセン公ゲオルク・フリードリヒ殿下(His Imperial and Royal Highness Georg Friedrich, Prince of Prussia)、

(旧)バーデン大公室(バーデン家、ツェーリンゲン家):
 バーデン辺境伯マクシミリアン殿下(His Royal Highness Maximilian, Margrave of Baden)、
 バーデン辺境伯妃ヴァレリー殿下(トスカナ系ハプスブルク家出身 : Her Imperial and Royal Highness Archduchess Valerie, Margravine of Baden)、

(旧)フランス王室(ブルボン家【ブルボン=オルレアン家】):
 ヴァンドーム公爵/フランス王子ジャン殿下(オルレアン公子 : His Royal Highness Prince Jean of France, Prince of Orléans, Duke of Vendôme)、
 フランス王女シャンタル殿下(オルレアン公女 : Her Royal Highness Princess Chantal of France, Princess of Orléans)、

(旧)ブルガリア王室(ザクセン=コーブルク=ゴータ家):
 旧ブルガリア王シメオン2世陛下(His Majesty King Simeon II of the Bulgarians : 元ブルガリア共和国首相シメオン・サクスコブルクゴツキ : Simeon Saxe-Coburg-Gotha)、

(旧)ポルトガル王室(ブラガンサ家):
 ブラガンサ公爵ドゥアルテ・ピオ殿下(His Royal Highness Duarte Pio, Duke of Braganza)、

(旧)ユーゴスラビア王室(カラジョルジェヴィッチ家):
 現在セルビア王室を称する、
 ユーゴスラヴィア皇太子アレクサンダル2世殿下(His Royal Highness Crown Prince Alexander II of Yugoslavia / Serbia)、
 ユーゴスラヴィア皇太子妃カタリナ殿下(英語ではキャサリン皇太子妃 : Her Royal Highness Crown Princess Katherine of Yugoslavia / Serbia)、

(旧)ロシア帝室(ロマノフ家):
 ロシア女大公マリヤ・ウラジーミロヴナ殿下(Her Imperial Highness the Grand Duchess Maria Wladimirovna of Russia)

 

君主家ではありませんが、
リーニュ家(ベルギー貴族):
 リーニュ公女アン閣下(Her Highness Princess Anne of Ligne)、

ラジヴィウ家:
 タティアナ・ラジヴィウ公女(Princess Tatiana Radziwiłł)、

 

 ほか、バーレーン王室と日本の皇室から誰か来るかもみたいなことが書いてあります。
 バーレーンのハリーファ家はいくらでも人がいますが、皇室は人数不足なので、大使か誰か代理で参列するのか、それとも急遽日程を組むのかはよくわかりません(日本はこういうところであまり気を使わない気もします)。

追記:
 バーレーン王室からはおひとりリストに名前が出ましたが、皇室からは参列はなさそうです。

 

続報:
 旧ルーマニア王ミハイ1世陛下の葬儀はじまる(2017年12月)