訃報(2025年4月13日):フィジー伝統的首長/カラニヴァル首長“ラトゥ”イノケ・タキヴェイカタが薨去(1947~2025)元・大臣、元・上院議員、内乱扇動罪終身判決(後に恩赦)、首長大評議会のメンバー

 2025年4月13日、フィジー共和国ナイタシリ州の高位首長の一人、カラニヴァル首長“ラトゥ”イノケ・タキヴェイカタRatu Inoke Takiveikata, Turaga na Qaranivalu)が薨去したようです。
 1947年6月28日生まれの77歳。

 1997年にカラニヴァル首長位を継承。
 2000年クーデター後に地域開発大臣・多民族担当大臣に就任。
 2001年に上院議員(※上院は2006年に廃止)。
 2004年以降、2000年クーデターに関する扇動罪で裁判があり、最終的に2011年に終身刑。
 2023年、大統領により恩赦。
 また、2023年に首長大評議会(Great Council of Chiefs)が再興され、メンバーに。

 

 (英語)Naitasiri paramount chief passes away – FBC News
 (英語)Turaga na Qaranivalu’s Burial on Friday

 

葬儀の様子:
#FijiTimesNews | Chiefs and people of Naitasiri gathered today at Navuso for the funeral of the late Turaga na Qaranivalu Ratu Inoke Takiveikata…. | By The Fiji Times | Facebook

ノルウェー皇太子ホーコン殿下がフィジーを訪問(2019年4月)

 ノルウェー皇太子ホーコン殿下(Crown Prince Haakon of Norway : His Royal Highness The Crown Prince)はフィジー共和国を訪問、フィジー共和国大統領ジオジ・コヌシ・コンロテ退役陸軍少将閣下(His Excellency Major General (Retired) Jioji Konousi Konroteジョージ・コンロテGeorge Konrote)やフィジー共和国首相ジョサイア・ヴォレンゲ・バイニマラマ退役海軍少将閣下(Rear Admiral (Retired) Josaia Voreqe Bainimaramaフランク・バイニマラマFrank Bainimarama)と会見しました。

 

コンロテ大統領との会見:
The Fijian President of the Republic of… – Fijian Government | Facebook

 

バイニマラマ首相との会見:
Fijian Prime Minister Frank Bainimarama… – Fijian Government | Facebook

 

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英国王室のサセックス公爵ヘンリー王子殿下【ハリー王子】夫妻のフィジー訪問始まる(2018年10月)

 英国王室のサセックス公爵ヘンリー王子殿下(Prince Henryハリー王子 : Prince Harry : His Royal Highness The Duke of Sussex)とサセックス公爵夫人メーガン妃殿下(Meghan : Her Royal Highness The Duchess of Sussex)のフィジー共和国訪問が始まりました。

※なお、現在のフィジー共和国はもちろん共和政ですが、国内に影響力を持つフィジーの首長会議は英国女王エリザベス2世陛下(Elizabeth II : Her Majesty The Queen)を現在でも“フィジー大首長(Tui Viti)”としている模様。

 

The Royal Family Channel:
Prince Harry and Meghan greeted in Fiji with a spectacular show – YouTube

 

The Royal Family Channel:
Prince Harry and Meghan give fans a royal wave – YouTube

 

 (英語)Prince Harry and Meghan Markle in Fiji on the next leg of royal tour | Daily Mail Online

 

 (写真一覧)画像と写真 | Getty Images
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Prince Harry, Duke of Sussex and Meghan, Duchess of Sussex wave from… ニュース写真 | Getty Images
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英国王室のサセックス公爵ヘンリー王子殿下【ハリー王子】夫妻のオーストラリア訪問始まる(2018年10月)

 英国王室のサセックス公爵ヘンリー王子殿下(Prince Henryハリー王子 : Prince Harry : His Royal Highness The Duke of Sussex)とサセックス公爵夫人メーガン妃殿下(Meghan : Her Royal Highness The Duchess of Sussex)のオーストラリア訪問が始まりました。

 オーストラリア連邦総督“サー”・ピーター・コスグローブ大将閣下(His Excellency General The Honourable Sir Peter Cosgrove AK MC, Governor-General of the Commonwealth of Australia)及び総督夫人リン・コスグローブ閣下(Lynne Cosgrove : Her Excellency Lady Cosgrove)と会見しました。

 オーストラリアのほか、フィジー共和国、トンガ王国、ニュージーランド訪問が予定されています。

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フィジー伝統的首長:即位した新しいランバサ首長に対抗して首長の座を要求する二勢力(2018年9月)

 フィジー共和国の伝統的首長位のひとつランバサ首長(Tui Labasa)に、“ラートゥー”・ジョーン・クォマテ(Ratu Jone Qomate)が8月末に即位した件について、その記事に少し追記したのですが、ドラウナ家(Drauna family)というところが、自分たちの家こそがランバサ首長になる権利があると(おそらく代替わりごとに毎回いってそうなのですが)要求しているそうです。
 これを、マキュアータ首長“ラートゥー”・ウィリアム・カトニヴェレ(Tui Macuata Ratu Wiliame Katonivere)が否定して、それで話はおしまいと思っていたのですが……。

 

 (英語)The Fiji Times » Traditional kingmakers to challenge installation of Tui Labasa

 

 あらたに対抗勢力が出現。
 こちらの代表者というかスポークスパーソンと書かれている“ラートゥー”・ペニ・タロガ・ライキソ(Ratu Peni Taloga Raiqiso)が、即位式において正式な手順が踏まれていないと主張しています(彼らが即位式で果たすべき役割が果たされていないということらしいですが……)。
 また、首長の位とあわせて、どちらも放棄するつもりはないとのこと。

 

 末尾に「続きは明日の紙媒体か e-Editionで」みたいなことが書いてありますが、紙媒体はともかく、e-Editionは右側のリンクからたどってみることができます(検索には「Tui Labasa Jone」とかそういったあたりを入れてみれば9月5日の版に出てくると思います)。

 それによりますと、上記の“ラートゥー”・ペニが主に批判しているのは新たに即位したランバサ首長ではなく、それを取り計らったらしいマキュアータ首長のほうらしいです。マキュアータ首長は政党「FijiFirst」(フィジーファースト : フィジー第一党)の副党首でもあるようで、この党に関しては、伝統層から反発も出ているという話もあります。

 また、マキュアータ首長のほうは、彼の先祖のマキュアータ首長“ラートゥー”・ライオ・カトニヴェレ(Tui Macuata Ratu Raio Katonivere)が三代前のランバサ首長(即位した新首長の伯父で上院議員を務めていたらしい)“ラートゥー”・テヴィタ・クォマテ(Ratu Tevita Qomate)の即位を主導したと前例を出し、マキュアータ首長がランバサ首長を即位させるのが当たり前なのだといわんばかりの見解を示していますが、どちらのいうことが正しいのかはさっぱりわかりませんが……。

 いっぽう、なんの組織かわかりませんが、「Native Land Commission」という役所のお偉方らしい“ラートゥー”・ヴェシクラ・ヴァナナラギ(Ratu Vesikura Vananalagi)という人は、“ラートゥー”・ペニからの訴状が届くまではコメントすることはないとのこと。
 また、一番上に書いたドラウナ家にも、提訴が可能だと助言したそうです。

※なお、別名なのか他の組織なのかわかりませんが、他社の短文記事では別の組織名が登場しています。漁業関係にしか思えない組織名もありますが……。