正統派フランス王位継承者ルイ20世ことアンジュー公ルイ・アルフォンス殿下が、ルイ16世死後227周年のメッセージ・鎮魂ミサ・行進などに(2020年1月)「聖ジャンヌ・ダルクの加護のもとに良い2020年を、メルシー」

 2020年1月19日(日曜日)、正統派フランス王位継承者ルイ20世Louis XX)ことアンジュー公ルイ・アルフォンス・ド・ブルボン殿下(Louis Alphonse de Bourbon : Monseigneur The Duke of Anjou : ドン・ルイス・アルフォンソ・デ・ボルボン・マルチネス=ボルディウ閣下 : The Most Excellent Don Luis Alfonso de Borbón Martínez-Bordiú)は、1月21日がルイ16世死後227周年となることにより、メッセージを発出、鎮魂ミサに臨席、行進をおこないました(これは一応別件の保守的な政治行動の一環のように思えます)。

 

メッセージ:
 1月9日に薨去した、正統派の支持者 第8代ボッフルモン公爵への弔意、ルイ16世がいかに素晴らしい君主か、過去を懐かしむだけではなく成功した偉大なフランス王たちに学び未来へうんぬん、そして、「聖ジャンヌ・ダルクの加護のもとに良い2020年を、メルシー」と結んでいます(結構省略して書きましたが)。

Légitimoscopie (par Les Rois Souterrains):
Louis XX – Discours du prince Louis de Bourbon le 19 janvier 2020. – YouTube

 (フランス語:メッセージ)Voeux de Mgr le Duc d’Anjou à l’occasion de l'assassinat de Louis XVI
 (フランス語:鎮魂ミサの記事)Messe en mémoire de la mort de Louis XVI

 フランス貴族の第9代ボッフルモン公爵シャルル=エマニュエル・ド・ボッフルモンCharles-Emmanuel de Bauffremont)、ティエリー・ド・ボーモン=ベナック伯爵子(comte Thierry de Beaumont-Beynac)らが出迎えた模様。

 

鎮魂ミサ終了後、出てくるところだと思います:
Le Prince rencontre les Français à la… – Légitimité – Les français avec Louis XX

 

行進:
Légitimité – Les français avec Louis… – Légitimité – Les français avec Louis XX

 

Louis de Bourbon, Duc d’AnjouさんはTwitterを使っています: 「Continuons à honorer la mémoire du Roy Martyr, et sachons pour l'époque dans laquelle nous vivons, en retirer toutes les leçons. Sachons, nous aussi, concilier la tradition et le progrès. Sachons donner du sens à nos actions. https://t.co/0BXWnpq4k9」 / Twitter

 

関連:
 オルレアン派フランス王位継承者/パリ伯ジャン(4世)殿下が、ルイ16世死後227周年のメッセージ・鎮魂ミサ(2020年1月)「我が先祖、オルレアン公爵ルイ=フィリップ=ジョゼフに赦しを」(2020年1月)

 

訃報(2020年1月9日):フランスの第8代ボッフルモン公爵ジャック・ド・ボッフルモンが薨去(1922~2020)正統派フランス王室支持団体の前総裁

 2020年1月9日、フランス貴族の第8代ボッフルモン公爵ジャック・ド・ボッフルモン(第10代マルネー公 : Jacques de Bauffremont, 8th Duke of Bauffremont and 10th Prince of Marnay)が薨去した模様です。
 1922年2月6日生まれの97歳。

 正統派フランス王室支持団体の「Institut de la Maison de Bourbon(IMB)」の前総裁(名誉総裁)でした。

 薨去に伴い、正統派フランス王位継承者ルイ20世Louis XX)ことアンジュー公ルイ・アルフォンス・ド・ブルボン殿下(Louis Alphonse de Bourbon : Monseigneur The Duke of Anjou : ドン・ルイス・アルフォンソ・デ・ボルボン・マルチネス=ボルディウ閣下 : The Most Excellent Don Luis Alfonso de Borbón Martínez-Bordiú)は声明を発出しています。

 (フランス語)Message de Monseigneur le Duc d'Anjou suite au décès de Monsieur le duc de Bauffremont

C'est avec tristesse que nous apprenons… – Légitimité – Les français avec Louis XX | Facebook

 

Louis de Bourbon, Duc d’AnjouさんはTwitterを使っています: 「Avec beaucoup d'émotion et une grande tristesse j'ai appris ce matin la mort de mon cousin, M. le duc de Bauffremont. Appelé à son service par mon grand-père puis mon père, il a toujours assuré notre famille de son plus profond dévouement. Nous le garderons dans notre souvenir.」 / Twitter

 

 (フランス語・英語:聖ゲオルギオス神聖コンスタンティヌス騎士団【カラブリア系統】公式ウェブサイト)Obituaire: S.E. Le Duc de Bauffremont, Bailli Grand-Croix de Justice de l’Ordre Constantinien – Orden Constantiniana – SACRA Y MILITAR ORDEN CONSTANTINIANA DE SAN JORGE

 

スペイン王(とローマ教皇)に侵略への謝罪を要求したメキシコ大統領に対し、スペイン貴族でアステカ皇帝モクテスマ2世の子孫・モクテスマ・デ・トゥルテンゴ公爵閣下が「先祖の名が政治利用されている」「5世紀も前のことで王に謝罪を要求するのは馬鹿げている」とコメントした模様(2019年4月?)

 メキシコ合衆国大統領アンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール閣下(His Excellency Mr Andrés Manuel López Obrador)が、スペイン王フェリペ6世陛下とローマ教皇フランシスコ聖下に、過去の侵略への謝罪を要求する発言をして話題になりましたが、それに対しアステカ皇帝モクテスマ2世Moctezuma II)の子孫(途中で女系が入っているみたいです)で、スペイン貴族のモクテスマ・デ・トゥルテンゴ公爵ファン・ホセ・マルシージャ・デ・テルエル=モクテスマ・イ・バルカルセル閣下(Juan José Marcilla de Teruel-Moctezuma y Valcárcel : The Most Excellent The Duke of Moctezuma de Tultengo)が、「先祖の名が政治利用されている」「5世紀も前のことで王に謝罪を要求するのは馬鹿げている」というコメントをした模様です。

 

 (スペイン語)El descendiente de Moctezuma, contra López Obrador: «Me molesta que usen a mi ancestro con fines políticos»

 

 上記の記事によれば、2015年の調査ではメキシコ人のうち、自分を大昔からいる現地住民またはその子孫と認識していると答えたのは23%だそうです。

※しかし大統領発言により現在では増加している可能性もありますが。

 

※モクテスマ2世の称号ですが、“皇帝”でいいのかどうかは迷うところですが、とりあえず見かける表記で一番格の高いものということで皇帝にしました。

 

訃報(2019年2月19日):スペイン貴族の第4代バルテッラ侯爵ペドロ・デ・チュルカ・イ・ディエス・デ・リベラ閣下が薨去(1956~2019)

 2019年2月19日、スペイン貴族の第4代バルテッラ侯爵ペドロ・デ・チュルカ・イ・ディエス・デ・リベラ閣下(Pedro de Churruca y Díez de Rivera, 4th Marquis of Valterra : The Most Excellent The Marquis of Valterra)が薨去したようです。
 1956年1月3日生まれの63歳。

 

 (スペイン語)Esquela de Excmo. Sr. D. Pedro de Churruca y Díez de Rivera
 (スペイン語)Pedro de Churruca, in memoriam – Carlos Rodríguez Braun
 (スペイン語)Pedro de Churruca y Diez de Rivera | Esquelas ABC

 

 グランデではない侯爵なので、敬称は本来「(英語では)The Most Illustrious」ですが、おそらくカラトラバ騎士団の騎士としての栄典で「(英語では)The Most Excellent」「(スペイン語では)Excelentísimo Señor(Excmo. Sr.)」が使用されているのでしょう(とりあえず日本語ではどちらも「閣下」以外に訳語はありませんが)。

 侯爵夫人との間に二女があり、長女のマルタ・メルセデス・デ・チュルカ・マイサ閣下(The Most Illustrious Marta Mercedes de Churruca Maiza)が爵位継承を申請し承認されれば第5代バルテッラ侯爵となると思われます。

 

訃報(2018年12月3日):第3代プリモ・デ・リベラ公爵ミゲル・プリモ・デ・リベラ・イ・ウルキホ閣下が薨去(1934~2018)一般的に独裁者と呼ばれる第2代エステーリャ侯爵ミゲル・プリモ・デ・リベラ・イ・オルバネハ閣下(スペイン首相)の孫、第3代エステーリャ侯爵ホセ・アントニオ・プリモ・デ・リベラ・イ・サエンス・デ・ヘレディア閣下(ファランヘ党初代党首)の甥

 2018年12月3日、第3代プリモ・デ・リベラ公爵ミゲル・プリモ・デ・リベラ・イ・ウルキホ閣下(Miguel Primo de Rivera y Urquijo, 3rd Duke of Primo de Rivera : The Most Excellent The Duke of Primo de Rivera : 第5代エステーリャ侯爵(既に譲渡済み?) : 5th Marquis of Estella)が薨去したようです。
 1934年8月17日生まれの84歳。

 スペインの近現代史でもっとも重要な一族の一つであるプリモ・デ・リベラ家の一員で、前スペイン王ファン・カルロス1世陛下(His Majesty King Juan Carlos I of Spain)と親交が深く、王政復古の推進役の一人でした。

 

 (スペイン語)Muere Miguel Primo de Rivera, nieto del dictador y sobrino de José Antonio
 (スペイン語)Muere Miguel Primo de Rivera
 (スペイン語)Muere Miguel Primo de Rivera y Urquijo El 'todo Jerez' y el 'Todo Madrid' dan su adiós
 (スペイン語)Las cenizas de Primo de Rivera descansan ya junto a su abuelo en La Merced

 

 祖父の第2代エステーリャ侯爵ミゲル・プリモ・デ・リベラ・イ・オルバネハ閣下(Miguel Primo de Rivera y Orbaneja)はスペイン首相を務め(首相の職名は途中で変わりますが)、一般的に軍事独裁政権の独裁者とされます。
※なお、ソブレモンテ伯爵という称号を保有しているとする情報もありますが、ちょっとこの称号については真偽・存在含めてわかりません。

 また、伯父の第3代エステーリャ侯爵ホセ・アントニオ・プリモ・デ・リベラ・イ・サエンス・デ・ヘレディア閣下(José Antonio Primo de Rivera y Sáenz de Heredia)はファシズム運動の指導者で、ファランヘ党初代党首。スペイン人民戦線政府により、裁判なしで銃殺されました。
 死後かなり経って、フランシスコ・フランコ総統の時代に、初代プリモ・デ・リベラ公爵に叙されています。
 なお、ホセ・アントニオとフランコ総統の支持者は現在では完全にわかれている傾向にありますが、どちらの命日も 11月20日 です。ファランヘ党支持者は現在でも 11月20日 にデモ行進をおこないますが、キャプションなどが適当だとどちらの支持者なのかわからない場合があります(おそらくはホセ・アントニオの支持者だと思いますが……)。
 ホセ・アントニオの系統のファランヘ党の組織の後裔は、現在では(主にカタルーニャ問題の対応のためか)連邦制などを主張しているようですが、大昔の思想の名残がどの程度あるのかはわかりません。また、現在のスペイン王室に対しては、主に失態などについて批判的です。

 

関連:
 スペインのフェルナンド・プリモ・デ・リベラ・イ・オリオル閣下によるプリモ・デ・リベラ公爵位継承(第4代)が許可される(2020年7月・9月)