天皇(徳仁)陛下が、オランダ王ウィレム=アレクサンダー陛下と会見(2025年5月)

 2025年5月22日、天皇陛下(徳仁なるひと : Emperor Naruhito of Japan : His Majesty【His Imperial Majesty】 The Emperor)は、来日しているオランダ王ウィレム=アレクサンダー陛下(Willem-Alexander : His Majesty The King of the Netherlands)と会見、皇后陛下(雅子まさこMasako : Her Majesty【Her Imperial Majesty】 The Empress)と共に夕餐を共にしました。
 食事の後の懇談には敬宮殿下(としのみや : 愛子内親王 : あいこ : Princess Aiko : Her Imperial Highness Princess Toshi)が同席。

 

日テレNEWS:
【天皇皇后両陛下】オランダ国王と夕食 大阪・関西万博のため来日 – YouTube

 

ANNnewsCH(ANN NEWS):
天皇皇后両陛下がオランダ国王と一緒に夕食 愛子さまも同席(2025年5月23日) – YouTube

 

皇室のニュース FNNプライムオンライン:
両陛下がオランダ国王を招き夕食会「またお会いできてうれしいです」愛子さまも同席される 長年公私にわたり交流 – YouTube

 

宮内庁/ Imperial Household Agency(@kunaicho_jp) • Instagram写真と動画

 

XユーザーのKoninklijk Huisさん: 「De dag wordt afgesloten met een diner op de Keizerlijke residentie. https://t.co/pLKmMbXF0G https://t.co/ZZFk6WQ1oc」 / X

オランダ王ウィレム=アレクサンダー陛下が、万博を訪問(2025年5月)高円宮妃(久子)殿下が同行

 2025年5月21日、来日しているオランダ王ウィレム=アレクサンダー陛下(Willem-Alexander : His Majesty The King of the Netherlands)は、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)を訪問しました。
 高円宮家の憲仁親王妃久子殿下(ひさこHisako : Her Imperial Highness Princess Takamado)が同行。

 

 (オランダ語:オランダ王室 公式ウェブサイト:訪問予定・結果)Bezoek aan World Expo 2025 Osaka | Activiteit | Het Koninklijk Huis
 (英語:オランダ王室 公式ウェブサイト:万博会場でのスピーチ文)Speech by King Willem-Alexander at the National Day Ceremony of the Kingdom of the Netherlands during Expo 2025 Osaka, Japan | Speech | Royal House of the Netherlands

 

大阪NEWS【テレビ大阪ニュース】:
【オランダ国王来訪】大阪・関西万博ナショナルデー 4月の訪日外国人は過去最高 – YouTube

 

XユーザーのKoninklijk Huisさん: 「De Koning bezoekt de World Expo 2025 in Osaka (Japan). Deze 36e wereldtentoonstelling heeft als thema ‘Designing Future Society for Our Lives’. Vanochtend is de Koning bij de ceremonie van de Nederlandse nationale dag en houdt een toespraak. https://t.co/71hpe4S4bg https://t.co/42T31AuHbo」 / X

クリスマスメッセージ(2022年):オランダ王ウィレム=アレクサンダー陛下による降誕祭(クリスマス)のスピーチ映像(2022年12月)

 オランダ王ウィレム=アレクサンダー陛下(Willem-Alexander : His Majesty The King of the Netherlands)による降誕祭(クリスマス)のスピーチ映像が投稿されています。

 

Koninklijk Huis(オランダ王室 公式ウェブサイト):
Kersttoespraak 2022 – YouTube

 (オランダ語:オランダ王室 公式ウェブサイト)Kersttoespraak van de Koning, 25 december 2022 | Toespraak | Het Koninklijk Huis

オランダ世論調査(2022年9月):オランダでの王政継続を支持するのは51%まで低下。18歳~54歳では43%

 (オランダ語)Peiling Ipsos: slechts 51 procent van Nederland steunt monarchie

 

 オランダでの王政継続を支持するのは 51% まで低下し、 18 歳~ 54 歳では 43% であると、オランダの公営放送 NOS が報じています。
 この世論調査は共和政支持者団体が、イプソス(Ipsos)という有名な調査会社に委託したものらしく、依頼元はともかくとしても数値は信頼できるでしょう。

 

 記事によれば今年(2022年)の春には支持は 58% であり、低下の原因はわかりませんが、調査元の共和政支持者団体は、調査日について、予算関連の日に近く、王室予算について意識された(ことがマイナスにつながった)のではないかという指摘をしています。
(つまり、特に問題が起きなければ、次の世論調査ではわずかに上がるのは確実だろうと思います)

 

 また(いまさら意図がよくわからない設問ですが)、君主の長子が自動的に次の君主となるという、継承法についての支持が、 51% だったものが 47% に低下しています。
 これについては「ではなにを望むのか」という回答がない限り判断しようがなく、また、誤差とみてもいいレベルではないかという気もします。
 個人的には気にしていません。

 

 一方、共和政への支持は 24% から 26% への増加にとどまっており、これも誤差の範囲でしょう。
 つまり 25% 程度の人は、「どちらでもない」類の回答をしていることになりますが、その具体的な表現はわかりません。
 (なお、高齢層でも共和制支持がわずかずつ高まってきているというのは近年指摘されています)

 もし共和政になった場合にどのような政体を取るかですが、
  32% が、特に意見はなし
  30% が、ドイツ連邦共和国のような儀礼的大統領
  20% が、大統領のいない共和国(スイス連邦のような、と書かれていますが、スイスにも大統領はいます。ただローテーション制の特殊なものであるのと、国家元首としての規定がありません。外交上、他国の国家元首と同等になる機会は多々ありますが)
  17% が、アメリカ合衆国のような実権を持った大統領
 と回答しています。

 

 オランダの王政支持は、かつては 90% 近くあり、2020年でも 75% 程度あったのですが、
 国民に厳しい新型コロナウイルス【COVID-19】対策を課す中、
 オランダ王ウィレム=アレクサンダー陛下がギリシャで秋の休暇開始→激しい反発で数時間で帰国発表(2020年10月)
 という事件があったのが低下の主原因はないかと思われています。
 とはいえ、ゆるやかな長期的低下にあったことも事実ですし、 COVID-19 から現在のインフレまで社会が大きく揺らいでいるという事情もあるでしょう。

 

 継承法を男女の性別を問わない絶対長幼制にし、王室自体の人数を減らすことによって予算とスキャンダルを減らす、という方針は、ある程度は欧州の(モナコとリヒテンシュタインは除く)君主国にとっての共通方針になりつつあります(スペインは絶対長幼制ではありませんが)。

 しかし、これは成功の秘訣といえるほどのものでもありません。他にもう案がないという現実もあります。

 また、
 オランダ王室のオランニェ女公(オランダ皇太子)カタリナ=アマリア王女殿下が、警備上の理由から学生寮を離れた模様(2022年10月)
 という出来事がありました(世論調査はこれより前)。
 継嗣に対して、攻撃的な行動が(ソーシャルメディアを含め)継続的におこなわれており、同王女を守ることができていない状況です。

オランダ王室のオランニェ女公(オランダ皇太子)カタリナ=アマリア王女殿下が、警備上の理由から学生寮を離れた模様(2022年10月)

 先月(2022年9月)からアムステルダムの大学の学生となって学生寮で生活していたオランニェ女公【オランダ皇太子】カタリナ=アマリア王女殿下(オランダ王女: オランニェ=ナッサウ公女 : Catharina-Amalia : Her Royal Highness The Princess of Orange, Princess of the Netherlands, Princess of Orange-Nassau)が、警備上の理由(犯罪組織からの襲撃や誘拐の恐れ)から学生寮を離れたようです。

 スウェーデン王国訪問中にオランダ王ウィレム=アレクサンダー陛下(Willem-Alexander : His Majesty The King of the Netherlands)とオランダ王妃マクシマ陛下(Her Majesty Queen Máxima of the Netherlands)がこの件についてコメントしており、また、オランダ王国首相マルク・ルッテ閣下(His Excellency Mr Mark Rutte)や司法・治安を担当する大臣も強い懸念を表明しているようです。

 アムステルダムに一人で居住するのも不可能だろうということになり、デン・ハーグの王宮に戻っているようですが、そこから通学するのか、今後のことについてはわかりません(追記:現在は通学しているという報道があります)。

 

 (英語)Princess Amalia: Dutch royal moved from student home after security threats | Euronews

euronews:
Princess Amalia: Dutch royal moved from student home after security threats – YouTube

 

RoyalTV by Rick Evers:
Máxima en WA over bedreigingen Amalia – YouTube

 

追記(2022年11月17日):
 なぜか欧州での報道から一ヶ月経過してから ANN NEWS が報道。

ANNnewsCH(ANN NEWS):
オランダ王女がマフィアの標的に?“誘拐・襲撃の危機”で大騒動(2022年11月17日) – YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=kfazBxOtiTc

 なお、最新のオランダ世論調査は、
 オランダ世論調査(2022年9月):オランダでの王政継続を支持するのは51%まで低下。18歳~54歳では43%