インド伝統的君主:南インド唯一(?)の部族王、マンナン部族の王ラマン・ラジャマンナン夫妻が、共和国記念日の式典に招待されニューデリーを訪問(2025年1月)ケララ州政府が予算を負担

 2025年1月26日に、インドでは共和国記念日の式典がおこなわれます。

 その式典に、ケララ州のマンナン部族の王、ラマン・ラジャマンナンRaman RajamannanRaja Mannan】 : N. Binu)夫妻が招待され、ケララ州が費用を負担し、ニューデリーを訪問する・到着しているとのことです。

 記事のいくつかで内容が異なっていますが、報道によりますと、マンナン部族は、

  • 南インド唯一の部族王国
  • チョーラ朝とパーンディヤ朝の激しい抗争(13世紀?)から逃れて、元いた土地を離れた部族の一つ
  • 46の集落の約3000世帯、または48以上の集落
  • マンナン部族は、ケララ州のイドゥッキの一地域に位置する。エルナクラムとトリシュールにも一部の人々が居住している
  • 現在のマンナン王は、唯一読み書きができる王

 などと報じられています。(事実と異なるものもあるかもしれません)

 また、訪問中に、インド大統領ドロウパディー・ムルム閣下(Hon’ble President Smt. Droupadi Murmu)との会談の予定もあるとの報道もあります。

 

冒頭のニュース/
NEXT IAS:
23 January Daily UPSC Current Affairs 2025 | News Headlines Today #dailynewsupdates #dailynews – YouTube

 

 (英語)Kerala's Mannan Tribe King Raman Rajamannan To Attend Republic Day Celebrations
 (英語)Who is Raman Rajamannan, the tribal king from Kerala invited to attend Republic Day celebrations in Delhi- The Week

 (英語)For the first time, Republic Day parade to be graced by a Tribal King from Kerala

XユーザーのNews9さん: 「Tribal King Raman Rajamannan to attend Republic Day parade #RamanRajamannan #republicdayparade https://t.co/4OD8PJ0TAV」 / X

訃報(2023年7月20日):ジュナーガド藩王位継承者ムハンマド・ジャハーンギール・ハーンジ殿下が薨去(1955?1956?~2023)パキスタン首相シャバーズ・シャリフ閣下が弔意を表明

 2023年7月20日、インドのジュナーガド藩王位継承者“ナワーブ”ムハンマド・ジャハーンギール・ハーンジ殿下(His Highness Nawab Mohammad Jahangir Khanji, Nawab of the Junagadh State)が薨去したようです。
 1955年または1956年生まれの67歳と報じられています。

 ジュナーガド藩王国は、インドとパキスタンの分離の際に、当時の藩王(ムスリム)と多数住民(ヒンドゥー)の宗教が食い違っており、藩王はパキスタンへの帰属を宣言したために、現在はインド領となっているものの、パキスタン側が自国領土と主張するケースがあります。
 薨去した殿下も、ジュナーガドの独立や、パキスタンへの帰属を望んでいたようです。

 薨去に伴い、継嗣の“ナワーブザーダ”ムハンマド・アリー・モルタザ・ハーンジNawabzada Mohammad Ali Murtaza【Murtaxa】 Khanji)が新たにナワーブ(Nawab)の称号を引き続き藩王位の継承者となります。

 

 (英語)Nawab of Junagadh, who championed accession, passes away – Pakistan – DAWN.COM
 (英語)Nawab of Junagarh State Jhangir Khanji passes away | Pakistan Today
 (英語)Nawab of Junagarh Jahangir Khanji dies of cancer – Pakistan – Dunya News
 (英語)Nawab of Junagarh Muhammad Jahangir Khanji passes away

 

 パキスタン・イスラム共和国首相シャバーズ・シャリフ閣下が弔意を表明しています。

 (英語)MINISTRY OF INFORMATION AND BROADCASTING (MOIB), PAKISTAN | PM Shehbaz expresses grief over demise of Nawab of Junagarh
 (英語)PM Shehbaz expresses grief over demise of Nawab of Junagarh

 

BOL News:
Sad News For Junagadh State | Nawab Muhammad Jahangir Passed Away | Breaking News – YouTube

 

BOL News:
Nawab of Junagarh Muhammad Jahangir Khanji Funeral Prayers Performed | Breaking News – YouTube

インド君主諸家/ハイデラバード王位継承者アズメット・アリー・ハーン殿下(アズメット・ジャー)の一族が、別の人物を擁立(2023年2月~3月)

 2023年1月に、インドのハイデラバード藩王位継承者バルカト・アリー・ハーン殿下(ムカッラム・ジャー)(アーサフ・ジャー8世)が薨去したことに伴い、長男のアズメット・アリー・ハーン殿下(アーサフ・ジャー9世 : His Exalted Highness Mir Azmet Ali Khan, Asaf Jah IX : アズメット・ジャーAzmet Jah)が新たな継承者となりましたが、同王朝の親族(または一部親族)が別の人物を擁立したと報じられています。

 ラウナック・ヤー・ハーンRaunaq Yar Khan)という人物が擁立されたようです。ハイデラバード藩王マフブーブ・アリー・ハーンの曾孫という話や別の系譜の説明もありますが、詳細は不明。

 記事から見ると、別人物を擁立した一族の主な主張は、(当主は英国ではなくハイデラバードにいるべき、という主張もありますが)王朝の当主は財産を使って一族の面倒を見るべきということになりそうです。
 べき論はともかく、インドでは州政府が何か規定を設けていなければ、すでに所有権のあるものは単なる私有財産になると思うので(私有財産でなくても一族の面倒を見るべきかはともかく)、その辺りがどうなっているのかというところでしょうか。

 

 (英語)Asaf Jahi family coronates Raunaq Yar Khan as Nizam IX, slams Azmet Jah | Asaf Jahi family coronates Raunaq Yar Khan as Nizam IX, slams Azmet Jah
 (英語)1 throne, 2 heirs? Why Asaf Jahi dynasty chose Raunaq Yar Khan over Azmet Jah as Hyderabad Nizam – The South First

 

XユーザーのAjay Tomarさん: 「#Telangana: In a ceremony, Raunaq Yar Khan was crowned as 9th titular #Nizam of #Hyderabad. This is after #MukarramJah's ( Nizam 8) son Azmet Jah was anointed as 9th Nizam in Jan. "Jah had no interest in welfare of Asaf Jah family so we choose Khan" a member to @TheSouthfirst https://t.co/rnznZuxrcc」 / X
https://x.com/ajaytomarasks/status/1631296899285237765

 

South First:
#Hyderabad – Raunaq Yar Khan coronated as #Nizam IX – YouTube

 

 その後も活動しているようです。

 (英語)TANA invites the 9th head of the Asaf Jahi Dynasty of Nizams, Raunaq Yar Khan-Telangana Today

 

HYBIZTV HD:
Raunaq Yar Khan Appointed 9th Nizam of the Asaf Jahi Dynasty | Hybiz tv – YouTube

訃報(2023年1月15日):インド君主諸家/ハイデラバード藩王位継承者バルカト・アリー・ハーン殿下(ムカッラム・ジャー)(アーサフ・ジャー8世)が薨去(1933~2023)

 2023年1月15日、インドのハイデラバード藩王位継承者バルカト・アリー・ハーン殿下(アーサフ・ジャー8世 : His Exalted Highness Mir Barakat Ali Khan, Asaf Jah VIII : ムカッラム・ジャーMukarram Jah)が、トルコのイスタンブールで薨去したようです。
 1933年10月6日生まれの89歳。

 英国植民地の中で最大の領域を誇った、かつてのハイデラバード藩王国の藩王位の継承者です。

 薨去に伴い、子息のアズメット・アリー・ハーン殿下(アーサフ・ジャー9世Azmet Ali Khan, Asaf Jah IX : アズメット・ジャーAzmet Jah)が新たな継承者となります。
 1960年7月23日生まれの62歳。

 

 (英語)Mukarram Jah, Eighth Nizam of Hyderabad, Passes Away

 

追記:
 戴冠式の報道が出ています。

 (英語)In Hyderabad, Azmet Jah coronated as successor of Mukarram

Hyderabadnews Urdu:
Update Video of Nawab Azmat Jah's Coronation Ceremony @ Chowmahalla Palace – YouTube

 

関連:
 インド君主諸家/ハイデラバード王位継承者アズメット・アリー・ハーン殿下(アズメット・ジャー)の一族が、別の人物を擁立(2023年2月~3月)

訃報(2021年5月28日):インド君主諸家/カッチのマハラジャ、プラグムルジ3世殿下が薨去(1936~2021)新型コロナウイルス感染症【COVID-19】

 2021年5月28日、カッチのマハラジャ、プラグムルジ3世殿下(His Highness Maharrao Pragmalji III, The Maharaja of Kutch)が薨去したと報道されています。
 1936年5月3日生まれの85歳。
 新型コロナウイルス感染症【COVID-19】に関連するものとのことです。

 

 (英語)Gujarat: Maharaja of erstwhile Kutch state dies of COVID-19 complications – The Economic Times