ナポレオン公ジャン=クリストフ皇子殿下との婚約が報じられたアルコ=ツィネベルク伯爵女オリンピアの車から宝石(?)などが入ったバッグを盗んだ犯人捕まる。今のところただの車上荒らしとみられており、盗んだカードで寿司を食べるなどしていた模様(2019年4月)

 ナポレオン公ジャン=クリストフ皇子殿下との婚約が報じられたアルコ=ツィネベルク伯爵女オリンピアの車から宝石(?)が盗まれたとの報道があったとお伝えしましたが、その後、2019年4月6日にこの犯人が逮捕されていたとの続報的な情報が出ています。

 

 (フランス語)Le voleur présumé de la bague impériale arrêté, le bijou retrouvé – Le Parisien

 

 上記記事によれば、ナポレオン公ジャン=クリストフ皇子殿下(Jean-Christophe : His Imperial Highness The Prince Napoléon)とアルコ=ツィネベルク伯爵女オリンピア(Countess Olympia of Arco-Zinneberg : オリンピア・グレフィン・フォン・ウント・ツー・アルコ=ツィネベルクOlympia Gräfin von und zu Arco-Zinneberg)は車で移動中であり、鍵をかけずに車を少し離れたすきに盗みの被害にあったということのようです(ぶ、不用心!)。

 窃盗犯は自分が盗んだものの価値に気づいておらず、盗んだカードを用いて寿司レストランで食事をしたりしていた模様。

 

追記:
 上記記事からみるお二人の行動は謎(というほどでもないかもしれませんが)があり、まずなぜ車上荒らしが日本以上にはある(と一般的にはいわれる)フランスでノンキにも荷物を見える位置に放置して車を離れたのか、というところが不思議です(もちろん甘く考えることは誰にでもあり、不幸な偶然ということもありますが……最低1億円以上の品があるのに……)。
 また、お二人は当初、警察にはバッグに入っていた品に高価なものがあることは申告していなかったようです。自力でを拘束して奪い返すつもりだったのか、スキャンダル(というか間抜けな盗まれぶり)があきらかになるのがイヤだったのか。

 

追記2:
 報道記事へのリンクをいくつか追加しておきます。

 (英語)Napoleon descendant in race to help solve pounds 1m jewel theft | National Post
 (フランス語)Le bijou hérité de l'impératrice Eugénie volé à Paris a été retrouvé – Le Point
 (フランス語)Paris: Un homme interpellé pour le vol d'une bague de l'impératrice Eugénie

 

ナポレオン公ジャン=クリストフ皇子殿下との婚約が報じられたアルコ=ツィネベルク伯爵女オリンピアの車から宝石(?)が盗まれたとの報道(2019年4月)フランス皇帝ナポレオン3世陛下の后ウジェニー陛下のティアラにも使用されたものらしく最低でも1億円以上とのこと

 ナポレオン公ジャン=クリストフ皇子殿下(Jean-Christophe : His Imperial Highness The Prince Napoléon)との婚約が明らかになったアルコ=ツィネベルク伯爵女オリンピア(Countess Olympia of Arco-Zinneberg : オリンピア・グレフィン・フォン・ウント・ツー・アルコ=ツィネベルクOlympia Gräfin von und zu Arco-Zinneberg)の車から、2019年4月1日、フランス皇帝ナポレオン3世陛下の后ウジェニー陛下のティアラにも使用されたものらしい宝石(?)や銀行のカードやノートPCが盗まれたそうです。
 宝石か何かがどういうものかいまひとつはっきりしませんが、最低でも1億円以上とのこと。

 

 (フランス語)La fiancée de l’héritier de Napoléon III victime d’un vol de bague à Paris – Le Parisien

※エイプリルフールではないと記事にもあります。

 

続報:
 ナポレオン公ジャン=クリストフ皇子殿下との婚約が報じられたアルコ=ツィネベルク伯爵女オリンピアの車から宝石(?)などが入ったバッグを盗んだ犯人捕まる。今のところただの車上荒らしとみられており、盗んだカードで寿司を食べるなどしていた模様(2019年4月)

 

ハプスブルク家当主オーストリア大公カール殿下が再度フランス情勢を批判するコメント:「マクロン大統領が国民から要望を集めたのはルイ16世と同じ(失敗)」「そもそも国家にはそんなに要望をかなえる力はない」「個々人の幸福まで保証するのはムリ」(2019年3月)

 オーストリア帝室・ハンガリー王室のハプスブルク家当主【ハプスブルク=ロートリンゲン家当主】のオーストリア大公カール殿下(オーストリア皇子 : ハンガリー王子 : ベーメン王子 : His Imperial and Royal Highness Archduke Karl of Austria, Prince Imperial of Austria, Prince Royal of Hungary and Bohemia : カール・フォン・ハプスブルクKarl von Habsburgカール・ハプスブルク=ロートリンゲンKarl Habsburg-Lothringen)は、汎欧州運動【国際汎ヨーロッパ連合】のオーストリア支部のサイト及び自身の公式サイトにおいて、この前の「黄色いベスト運動」批判(というかフランス情勢批判というか)に続き、再びフランス情勢に批判的なコメントをしています。

 

 (ドイツ語:カール・フォン・ハプスブルク公式サイト)Karl von Habsburg: Beschwerdebücher und Bürgerwünsche
 (ドイツ語:汎欧州運動【国際汎ヨーロッパ連合】オーストリア支部サイト)Beschwerdebücher und Bürgerwünsche – Paneuropa

 

 2018年12月から2019年1月にかけてマクロン大統領は「Cahiers de doléances」というものをフランス各地から集めました。これはその昔、フランス王ルイ16世陛下が集めてえらい目に合ったものと同じ名称(?)のようですが……。

 

 今回のカール大公殿下のコメントの内容ですが。
 前回の記事では特に説明しなかったのですが(フランス革命批判の表題だけで充分かなと思いまして)、今回は中身を紹介します。
 今回の記事から推察できるカール大公殿下の政治的立場は、社会的基盤(インフラやヘルスケア)の整備に国が関わることには賛成するものの、それ以上のことは自由な社会で自己責任のもとに個々人が幸福を追求するべきで国は過剰な介入をするべきではないとする、まあ昔からよくある意見といえばそうなるものでしょう。社会的基盤の整備が終わったら、国の仕事は、個々人が幸福を追求するときに他の個人の自由と衝突する場合に関する法律を考えるくらいにしろということです。
 また、(この部分ははっきりとは書いてないですが)フランスなどはすでにその部分の仕事は終わっているので、不満をうったえる人々に対し国家が彼らの幸福のために特別な何かができるような幻影を抱かせた挙句に実現できずに結果暴動などへ発展させるようなことは良くない、というようなところになるかと思います。
 それでも無理に人々の願いをかなえようとすれば、官僚的・強権的・パターナリズムの国家が実現するだけ。

 ……というようなことを殿下は考えてるみたいだよということなのですが、しかし実際のところ、当方はフランスの現状など実は何も知らないに等しいので、一般論としてはともかく、今のフランスにこれが当てはまるのかどうかはまったくわかりません。
 殿下自身はわかっていると思っているのでこういう記事を出しているのでしょうが、あまり他所からゴチャゴチャいうとマクロン大統領に「じゃあおまえがやれよ!」とか言われてしまうのではないかと心配です。

 

ハプスブルク家当主オーストリア大公カール殿下が、「黄色いベスト運動」で揺れるフランスを、「フランス革命時のようだ」と批判(2019年3月)「フランス革命を評価するまともな歴史家はいない」

 オーストリア帝室・ハンガリー王室のハプスブルク家当主【ハプスブルク=ロートリンゲン家当主】のオーストリア大公カール殿下(オーストリア皇子 : ハンガリー王子 : ベーメン王子 : His Imperial and Royal Highness Archduke Karl of Austria, Prince Imperial of Austria, Prince Royal of Hungary and Bohemia : カール・フォン・ハプスブルクKarl von Habsburgカール・ハプスブルク=ロートリンゲンKarl Habsburg-Lothringen)は、汎欧州運動【国際汎ヨーロッパ連合】のオーストリア支部のサイト及び自身の公式サイトにおいて、「黄色いベスト革命?」と題する記事を掲載、「黄色いベスト運動」で揺れるフランスを、「フランス革命時のようだ」と批判しました。

 

 (ドイツ語:カール・フォン・ハプスブルク公式サイト)Karl von Habsburg: Gelbwestenrevolution?
 (ドイツ語:汎欧州運動【国際汎ヨーロッパ連合】オーストリア支部サイト)Gelbwestenrevolution? – Paneuropa

 

 「フランス革命を評価するまともな歴史家はいない」といきなり言い切っていますが、フランス革命後200年辺りにはすでに、フランス革命批判というか、そもそもあれはなんだったのかなど、いろいろな意見がいわれてきてはいました。

 今、歴史家がフランス革命についてどう述べているのか、まったく興味はありませんが、どうなんでしょうね。言うこと変わりますからねあの人たち

 殿下にとっては「親戚がギロチンで殺された。親戚を守ろうとした人々もギロチンで殺された。ギロチンで殺させた奴らも結局殺された」というアホみたいなことだということもあるんでしょうが。

 

 それはさておき、過去の過ちを繰り返すなという提言なのですが、ではどうしたらいいのか、ということになると……。

 

関連:
 ハプスブルク家当主オーストリア大公カール殿下が再度フランス情勢を批判するコメント:「マクロン大統領が国民から要望を集めたのはルイ16世と同じ(失敗)」「そもそも国家にはそんなに要望をかなえる力はない」「個々人の幸福まで保証するのはムリ」(2019年3月)

 

婚約(2019年1月):ナポレオン公ジャン=クリストフ皇子殿下とアルコ=ツィネベルク伯爵女オリンピアが2019年1月に婚約していたとの情報

 ナポレオン公ジャン=クリストフ皇子殿下(Jean-Christophe : His Imperial Highness The Prince Napoléon)が、アルコ=ツィネベルク伯爵女オリンピア(Countess Olympia of Arco-Zinneberg : オリンピア・グレフィン・フォン・ウント・ツー・アルコ=ツィネベルクOlympia Gräfin von und zu Arco-Zinneberg)と2019年1月にスイスで婚約したという情報が出ています。

 

 (英語)Royal Musings: EXCLUSIVE: Royal engagement: Countess Olympiia to wed Jean Christophe

 

 ジャン=クリストフ殿下は、ナポレオン1世の弟ジェロームの子孫で、現在、フランス帝室当主及びフランス帝位継承者・ナポレオン公の地位について(亡祖父が父シャルル殿下の再婚に関しジャン=クリストフ殿下を後継指名したため)理屈上は争いになっています。
 母親はブルボン=両シチリア王女ベアトリーチェ殿下(Her Royal Highness Princess Béatrice of Bourbon-Two Sicilies)です。

 

 オリンピア伯爵女は、オーストリア、バイエルン、イタリアなどに関連する貴族の家柄で、母親はハプスブルク家出身(現当主カール大公殿下のいとこ)。

 

追記:
 ベルギー紙で記事が出ました。

 (フランス語)Jean-Christophe Napoléon et Olympia d’Arco-Zinneberg: grand mariage en vue! – La Libre

 ジャン=クリストフ殿下が、ベルギー王レオポルド2世陛下の子孫という中見出しです。

 

関連:
 ナポレオン公ジャン=クリストフ皇子殿下との婚約が報じられたアルコ=ツィネベルク伯爵女オリンピアの車から宝石(?)が盗まれたとの報道(2019年4月)フランス皇帝ナポレオン3世陛下の后ウジェニー陛下のティアラにも使用されたものらしく最低でも1億円以上とのこと