リビア王室当主/リビア皇太子ムハンマド・エル・サヌーシー王子殿下が、立憲君主政復活を呼びかける声明(2018年4月)

 先週土曜日(2018年4月14日)にリビア王政復古を求めるカンファレンスがトリポリでおこなわれたらしいのですが、その翌日付けで、リビア王室当主/リビア皇太子ムハンマド・エル・サヌーシー王子殿下(His Royal Highness Prince Mohammed El Senussi, Crown Prince and Head of the Royal House of Libya)が立憲君主政復帰を求める声明を出しています。

 

 (アラビア語版プレスリリースページ【この記事を書いている現在は一番上のもの】:ムハンマド・エル・サヌーシー王子公式サイト)
※プレスリリースページ自体がなくなりました:
(掲載時URL)https://mohammedelsenussi.org/2013-12-19-17-59-38

 

 なお、カンファレンス及びこの声明を伝える記事も出ており、

 (英語)Prince Mohamed El-Senussi calls for return to monarchy constitution; says he is willing to serve Libyan people |

 

 上記記事には殿下の写真が一枚掲載されているのですが、殿下自身がカンファレンスに出たのか出ていないのかいまいちはっきりしません(写真は過去に別のところで撮影したものをカンファレンス開催元が記事に提供しているだけかもしれません)。

スワジランド王ムスワティ3世陛下が、同国国名を「エスワティニ」(エスワティニ王国?)に変更したと宣言(2018年4月)

 2018年4月19日、スワジランド王ムスワティ3世陛下(His Majesty King Mswati III of Swaziland)は、同国の国名「スワジランド(Swaziland)」から「エスワティニ(eSwatini)」に変更したと宣言したようです。
 英国のBBC報道では、 the Kingdom of eSwatini と書いてあるので、「エスワティニ王国」との表記にしておきます(いろいろ疑問もないわけではありませんが)。

 

 (記事の掲載が終了しています)「スワジランド」から「エスワティニ」に国名変更 国王が宣言 | NHKニュース
掲載時URL:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180421/k10011412341000.html

ムスワティ3世は19日、イギリスからの独立50周年、さらには自身の誕生日を祝う記念式典で演説し、国名を「エスワティニ」に変更したと宣言しました。

「エスワティニ」は地元の言葉で「スワジ人の土地」という意味で、ムスワティ3世は集まった大勢の市民に対し、「アフリカの国々は、独立を勝ち取った際に、植民地化される前の国名に変更してきた。われわれも本来の国名に戻さなければならない」と述べました。

スワジランドを管轄する在南アフリカの日本大使館によりますと、今後、日本政府としてもスワジランドの国名変更を承認するための検討を始めるということです

 

 (英語)Swaziland king renames country 'the Kingdom of eSwatini' – BBC News

 

アメリカの外交問題評議会(CFR)のブログに「ナイジェリアでは伝統的君主たちが実権を握っている」というようなタイトルの記事が掲載。主に「カノ首長ムハンマドゥ・サヌシ2世は影響力があるんですよ」という話で、外交官に殿下や他の伝統的君主らとの接触を勧める締め(2018年4月)

 アメリカ合衆国の外交問題評議会【CFR】のブログに、「ナイジェリアでは伝統的君主たちが実権を握っている」というようなタイトルの記事が掲載されています。

 

 (英語)Traditional Rulers Hold Real Power in Nigeria

 

 内容は、ナイジェリア中央銀行の元総裁でナイジェリア連邦共和国北部(シャリーア適用のイスラム教圏)第二の権威/カノ首長“アルハッジ”・ムハンマドゥ・サヌシ2世殿下(His Royal Highness Alhaji Muhammad Sanusi II, The Emir of Kano : サヌシ・ラミド・サヌシSanusi Lamido Sanusi)の影響力について語り、外交官らに殿下や他の伝統的君主らとの接触を勧めるものです。

 しかし、率直な話、殿下の影響力については、ナイジェリアの一般のニュースでも見ていればだいたいわかる内容です。

 

 ナイジェリア連邦共和国の伝統的君主(Traditional Rulers)については、英国のBBCの推計で2000人という数が以前に出ています。
 そして、州政府により認定されるものであるため、増減が生じます。
 けしからぬ話としては、州政府にワイロを送り、なんの背景もないのに君主になろうとする輩まで出ています(というかすでになってしまったという話が……)。
 君主にもランキングがあり、(おそらく)最上位が 1st Class (Ruler) などと記事には出るのですが、このランクになってもかなりの人数が存在し、ピンからキリというのが正直なところです。

詳細がよくわかりませんが、「Ballo dei cento e non più cento」という催しで、いろいろな(旧)王室の方々などが集まった、みたいです(2018年4月)

 グルジンスキー系ジョージア王室【グルジア王室】カナダ代表部公式サイトで知ったのですが、「Ballo dei cento e non più cento」という催しがおこなわれ(2018年4月13日~14日)、いろいろな(旧)王室の方々などが集まったみたいです。

 ただ、公式サイトの後援者にある方や参加者の中に誰なのか不明な名前があったり、表記が変だったり、そもそも具体的になにをしているのかもよくわからないところがあります。

 

 (イタリア語:公式サイト)"Ballo dei cento e non più cento"

 (英語:グルジンスキー系ジョージア王室【グルジア王室】カナダ代表部公式サイト)Ballo dei Cento e non piu di Cento

 

後援者の方は(今回参加があったのかははっきりしませんが):

 ポルトガル王室(ブラガンサ家)当主のブラガンサ公爵ドゥアルテ・ピオ殿下(His Royal Highness Duarte Pio, Duke of Braganza)、

 オーストリア帝室(ハプスブルク=ロートリンゲン家)より、
 オーストリア大公女モニカ殿下(オーストリア皇女 : ハンガリー王女 : ベーメン王女 : サンタンジェロ公爵夫人 : Her Imperial and Royal Highness Archduchess Monika of Austria, Princess Imperial of Austria, Princess Royal of Hungary and Bohemia, Duchess of Santángelo)、
 オーストリア大公女ヴァルプルガ殿下(オーストリア皇女 : ハンガリー王女 : ベーメン王女 : ダグラス伯爵子夫人 : Her Imperial and Royal Highness Archduchess Walburga of Austria, Princess Imperial of Austria, Princess Royal of Hungary and Bohemia, Countess Douglas : ヴァルプルガ・ハプスブルク・ダグラスWalburga Habsburg Douglas)、
 貴賤結婚子孫のホーエンベルク家系統出身のオーストリア大公妃マルガレーテ殿下(オーストリア皇子妃 : ハンガリー王子妃 : ベーメン王子妃 : ホーエンベルク公女 : Her Imperial and Royal Highness Archduchess Margarete of Austria, Princess Royal of Hungary and Bohemia, Princess of Hohenberg)、
 ハプスブルク家よりもう一方、 Archduchess Johanna(ヨハンナ大公女 or ヨハンナ大公妃) という名前が記載されているのですが、どなただか特定できませんでした。

 アルバニア皇太子妃エリア殿下(His Royal Highness Crown Princess Elia of the Albanians)、

 

参列者の方には:

 マントヴァ公室(ゴンザーガ家)当主/ヴェスコヴァート侯・ヴォディーチェ侯マウリツィオ・フェランテ・ゴンザーガ公殿下(His Highness【His Serene Highness】 Prince and Marquis Maurizio Ferrante Gonzaga del Vodice di Vescovato)、

 アフガニスタンのバーラクザイ王朝関係者のプリンセスっぽい方が二名記載されていますが、どういう方か確認できず、

 ルワンダ王ユヒ6世陛下(His Majesty King【Mwami】 Yuhi VI of Rwanda : エマニュエル・ブシャイージャ王子殿下 : His Royal Highness Prince Emmanuel Bushayija)、

 パルマ公室の Princess Maria Teresa (プリンセス・マリア・テレサ)という方が表記されていますが、どういう方か確認できず、

 オーストリア帝室ハプスブルク=ロートリンゲン家のオーストリア大公ヨーゼフ・カール殿下(オーストリア皇子 : ハンガリー王子 : ベーメン王子 : His Imperial and Royal Highness Archduke Joseph Karl of Austria, Prince Imperial of Austria, Prince Royal of Hungary and Bohemia)、

 そして、
 グルジンスキー系ジョージア王室【グルジア王室】当主/ジョージア皇太子ヌグザル殿下(His Royal Highness Crown Prince Nugzar of Georgia : ヌグザル・バグラチオン=グルジンスキー公子 : Prince Nugzar Bagration-Gruzinskyヌグザル・バグラチオニ=グルジンスキー公子 : Prince Nugzar Bagrationi-GruzinskiBatonishviliTsarevich)と、
 長女で継嗣のジョージア王女アナ殿下(Her Royal Highness Princes Anna of Georgia : アナ・バグラチオニ=グルジンスキー公女 : Princess Anna Bagrationi-Gruzinsky
 の名前があります。

追記:
 グルジンスキー系ジョージア王室【グルジア王室】公式サイトにも、ニュースページの(現在)一番下部に記事と写真が追加されています。

 (英語:グルジンスキー系ジョージア王室【グルジア王室】公式サイト)The Royal House of Georgia | News from the Royal House of Georgia

リビア王政復古を求めるカンファレンスがトリポリでおこなわれた模様(2018年4月)

 リビアのトリポリで、王政復古を求めるカンファレンスがおこなわれた模様です。
 下記記事では、リビア王室からの出席者は記載されていません。

 

 (英語)Libya holds conference on monarchy return – Xinhua | English.news.cn

 

 リビア安定化のために、リビア王室当主/リビア皇太子ムハンマド・エル・サヌーシー王子殿下(His Royal Highness Prince Mohammed El Senussi, Crown Prince and Head of the Royal House of Libya)による王政復古を求める考え方ですが、何年も前からまったく前進がない気もします。

 

続報:
 リビア王室当主/リビア皇太子ムハンマド・エル・サヌーシー王子殿下が、立憲君主政復活を呼びかける声明(2018年4月)