記事(英語):アフリカで最も裕福な10人の王(2020年12月)定期的に出てくるタイプの記事

 アフリカではいろいろなメディアから定期的に出てくるタイプの記事ですが、アフリカのお金持ちの王様のランキングを発表する記事です。
 細かい信憑性はいささか疑問点があるのと、資産総額か年の収入かなどで結果が変わったり、直近の大きな変化を織り込んでいる可能性もあるため、毎回読んでしまいます。

最近では10月に別記事を取り上げました:
 記事(英語):アフリカで最も裕福な六人の王。モロッコ王、ナイジェリアのウグボ王・イフェ王、エスワティニ王(スワジランド王)、南アフリカのズールー王、ガーナのアシャンティ王(2020年10月)

 なお、国家元首ではない、共和国内の王様も含まれるのが通例です。

 

 (英語)Richest Kings in Africa 2020: Current net worth of the richest monarch

 

 今回の記事では、一番トップの写真の三人が、ナイジェリアの前カノ首長、南アフリカのズールー王、ガーナのアシャンティ王です。
 ナイジェリア中央銀行(元)総裁で、前カノ首長“アルハッジ”・ムハンマドゥ・サヌシ2世殿下は今年【2020年】3月に州政府によって廃位されています(前首長の子息が次に即位)。廃位の理由として、伝統を破っただの州知事との対立だのが挙げられていましたが、この記事のトップに写真が掲載されていたので、「もしやルール外の凄まじい蓄財が明らかになったのか!?」と驚きましたが、なんとランキングには登場しないという驚愕のオチでした。……なんで写真のせたんです??

 

 さて、本編以外で驚きがありましたが、英語記事を読む暇がない方のために、とりあえずランキング情報だけ書いておきます。

10位:
 南アフリカ共和国の伝統的君主/ズールー王グッドウィル・ズウェリティニ陛下(His Majesty King Goodwill Zwelithini of Zulu)

9位:
 ガーナ共和国の伝統的君主/アキーム・アブアクワ王オサグイェフオ・ナナ・アモアティア・オフォリ・パニン陛下(His Royal Majesty Osagyefuo Nana Amoatia Ofori Panin, Okyenhene【King of Akyem Abuakwa】)

8位:
 ガーナ共和国の伝統的君主/アソグリ国王トグベ・アフェデ14世陛下(His Royal Majesty Togbe Afede XIV, Agbogbomefia【King】 of the Asogli State)

7位:
 ガーナ共和国の伝統的君主/アシャンティ王オトゥムフオ・オセイ・トゥトゥ2世陛下(アシャンティ皇帝 : His Royal Majesty Otumfuo Osei Tutu II, King【Emperor】 of the Ashanti Kingdom【Empire of Ashanti】【Asantehene of Asante】, Kumasehene of Kumasi)

6位:
 ナイジェリア連邦共和国の伝統的君主/ラゴス王“オバ”・リルワン・アキオル陛下(His Royal Majesty Oba Rilwan Akiolu, The Oba Lagos)

5位:
 ナイジェリア連邦共和国の伝統的君主/オニチャ王“オビ”・ンナエメカ・アルフレッド・アチェベ陛下(His Royal Majesty, Obi Nnaemeka Alfred Achebe, Obi of Onitsha)

4位:
 エスワティニ王【スワジランド王】ムスワティ3世陛下(His Majesty King Mswati III of Eswatini)

3位:
 ナイジェリア連邦共和国北部イスラム圏の伝統的君主/ソコト・カリフ庁のスルタン“アルハッジ”・ムハンマド・サアド・アブバカル3世陛下(His Eminence Alhaji Muhammad Sa’ad Abubakar III, The Sultan of Sokoto, Amir al-Mu’minin)

2位:
 ナイジェリア連邦共和国の伝統的君主/ウグボ王“オバ”・フレデリック・オバテル・アキンルンタン陛下(His Royal Majesty Oba Fredrick Obateru Akinruntan, the Olugbo of Ugbo)

1位:
 モロッコ王モハメッド6世陛下(His Majesty the King Mohammed VI of Morocco)

 

ナイジェリア伝統的君主:北部地域の君主(ソコト・カリフ庁のスルタン ムハンマド・サアド・アブバカル3世陛下、カノ首長ムハンマドゥ・サヌシ2世殿下ら)がナイジェリア大統領ブハリ閣下を訪問(2019年8月)

 2019年8月23日、ナイジェリア連邦共和国北部イスラム圏の伝統的君主、ソコト・カリフ庁のスルタン“アルハッジ”・ムハンマド・サアド・アブバカル3世陛下(His Eminence Alhaji Muhammad Sa’ad Abubakar III, The Sultan of Sokoto, Amir al-Mu’minin)、ナイジェリア中央銀行(元)総裁のカノ首長“アルハッジ”・ムハンマドゥ・サヌシ2世殿下(His Royal Highness Alhaji Muhammad Sanusi II, The Emir of Kano : サヌシ・ラミド・サヌシSanusi Lamido Sanusi)らがナイジェリア連邦共和国大統領ムハンマド・ブハリ閣下(His Excellency Muhammadu Buhari GCFR)を訪問しました。

 大統領の声明からすると(例によって)治安問題に関する話し合いがなされたのではないかと思います。

※ダウラ首長やビダ首長の表記もありますが、名前の表記が省略されていることからして、要はソコトのスルタンとカノ首長の訪問が重要であるということでしょう。

 

 (英語)Buhari’s remarks during meeting with Northern traditional leaders – Punch Newspapers

Buhari’s remarks during meeting with… – Punch Newspapers | Facebook

 

 (英語:写真)PHOTOS: Buhari, Northern traditional rulers meet in Aso Rock

The Nation NigeriaさんはTwitterを使っています: 「PHOTOS: Buhari, Northern traditional rulers meet in Aso Rock https://t.co/Z9eyeDujoJ」 / Twitter

The Nation Newspaperさんがリンクをシェアしました。 – The Nation Newspaper | Facebook

 

ナイジェリア伝統的君主:ナイジェリア中央銀行(元)総裁で北部イスラム圏第二の権威/カノ首長ムハンマド・サヌシ2世殿下が、イバダン王サリウ・アカンム・アデトゥンジ陛下を表敬訪問(2018年10月)二人で連邦政府を批判「伝統的君主を“火消し”に使うべきでない」「政策決定に関わらせるのは時代遅れ」

 2018年10月8日、ナイジェリア中央銀行の元総裁でナイジェリア連邦共和国北部(シャリーア適用のイスラム教圏)第二の権威/カノ首長“アルハッジ”・ムハンマド・サヌシ2世殿下(His Royal Highness Alhaji Muhammad Sanusi II, The Emir of Kano : サヌシ・ラミド・サヌシSanusi Lamido Sanusi)は、南西部オヨ州の伝統的君主のひとり、イバダン王“オバ”・サリウ・アカンム・アデトゥンジ陛下(His Royal Majesty【His Imperial Majesty】 Oba Saliu Akanmu Adetunji, the Olubadan of Ibadan)を表敬訪問したようです。

 

 (英語)'Stop using traditional rulers as fire fighters' – The Nation Nigeria

 

 あくまで上記リンクの記事がそこを重要視しているだけかもしれませんが、二人は連邦政府を批判、「伝統的君主はあくまで助言をおこなわせるだけにし、政策決定に関わらせるべきではない」「時代遅れ」「“火消し”に使うべきではない」という意思を示したようです。
 数十人の王が新たに出現し、動乱さめやらぬイバダン王国はともかく、カノ首長ムハンマド・サヌシ2世殿下にひとついわねばならないのは、「あなたが頑張ったからこうなったんです」ということでしょうか。

 また、イバダン王は、麾下の首長の一人であるオロイェ・レカン・アラビOloye Lekan Alabi, The Agbaakin Olubadan of Ibadan【Ibadanland】)を通じ、伝統期君主の役割は「平和の維持」「国内の全民族を統一し一つの実体にすること」であるという談話を出したようです。

※また見たことない称号(Agbaakin Olubadan of Ibadan)が出てきましたが、はたしてイバダン王国に首長は何人いるんでしょうか……

 

アメリカの外交問題評議会(CFR)のブログに「ナイジェリアでは伝統的君主たちが実権を握っている」というようなタイトルの記事が掲載。主に「カノ首長ムハンマドゥ・サヌシ2世は影響力があるんですよ」という話で、外交官に殿下や他の伝統的君主らとの接触を勧める締め(2018年4月)

 アメリカ合衆国の外交問題評議会【CFR】のブログに、「ナイジェリアでは伝統的君主たちが実権を握っている」というようなタイトルの記事が掲載されています。

 

 (英語)Traditional Rulers Hold Real Power in Nigeria

 

 内容は、ナイジェリア中央銀行の元総裁でナイジェリア連邦共和国北部(シャリーア適用のイスラム教圏)第二の権威/カノ首長“アルハッジ”・ムハンマドゥ・サヌシ2世殿下(His Royal Highness Alhaji Muhammad Sanusi II, The Emir of Kano : サヌシ・ラミド・サヌシSanusi Lamido Sanusi)の影響力について語り、外交官らに殿下や他の伝統的君主らとの接触を勧めるものです。

 しかし、率直な話、殿下の影響力については、ナイジェリアの一般のニュースでも見ていればだいたいわかる内容です。

 

 ナイジェリア連邦共和国の伝統的君主(Traditional Rulers)については、英国のBBCの推計で2000人という数が以前に出ています。
 そして、州政府により認定されるものであるため、増減が生じます。
 けしからぬ話としては、州政府にワイロを送り、なんの背景もないのに君主になろうとする輩まで出ています(というかすでになってしまったという話が……)。
 君主にもランキングがあり、(おそらく)最上位が 1st Class (Ruler) などと記事には出るのですが、このランクになってもかなりの人数が存在し、ピンからキリというのが正直なところです。

ナイジェリア伝統的君主:ナイジェリア中央銀行元総裁で連邦北部【イスラム法が適用されている】第二の権威/カノ首長ムハンマドゥ・サヌシ2世殿下の ニセ Instagram【インスタグラム】アカウントを開設し大量の金を騙し取った20歳の学生に禁錮36ヶ月とのこと(2018年3月)

 今月の初めごろに、ナイジェリア中央銀行の元総裁でナイジェリア連邦共和国北部(シャリーア適用のイスラム教圏)第二の権威/カノ首長“アルハッジ”・ムハンマドゥ・サヌシ2世殿下(His Royal Highness Alhaji Muhammad Sanusi II, The Emir of Kano : サヌシ・ラミド・サヌシSanusi Lamido Sanusi)の、 ニセ Instagram アカウントを開設した男(20歳の学生)が逮捕されましたが、このほど禁錮36ヶ月の判決が出たようです(控訴などについては不明)。

 ニセアカウント開設と なりすまし で3年も牢屋というのは重い気もしますが、どうやら大量に金を騙し取っていたらしく、この刑が重いのかどうかはよくわかりません。

 

 (英語)Fake Emir of Kano to spend 36 months in jail | Daily Nigerian