訃報(2024年2月3日):イタリア王室(直系)当主/サヴォイア公・ナポリ公ヴィットーリオ・エマヌエーレ殿下が薨去(1937~2024)

 2024年2月3日、イタリア王室当主のサヴォイア公・ナポリ公ヴィットーリオ・エマヌエーレ殿下(His Royal Highness Prince Vittorio Emanuele of Savoy, Duke of Savoy, Prince of Naples)が薨去したようです。
 1937年2月12日生まれの86歳。

 葬儀は2024年2月10日におこなわれました。
 トリノ大聖堂にて、キリスト教/ローマ・カトリック教会/トリノ名誉大司教チェザーレ・ノジリア座下(Archbishop Cesare Nosiglia, Archbishop Emeritus of Turin【Torino】)が司式。

 

euronews (in Italiano):
È morto Vittorio Emanuele di Savoia, figlio dell'ultimo re di Italia – YouTube

 

葬儀・トリノ大聖堂(サン・ジョヴァンニ・バッティスタ大聖堂)に棺が到着/
AGTW:
Funerali Vittorio Emanuele di Savoia, l'arrivo del feretro – YouTube

 

葬儀・トリノ大聖堂(サン・ジョヴァンニ・バッティスタ大聖堂)から棺が出発/
AGTW:
Vittorio Emanuele, l'uscita del feretro. Emanuele Filiberto: «Grazie a tutti»

 

葬儀ロングサイズ・トリノ大聖堂(サン・ジョヴァンニ・バッティスタ大聖堂)にて/
AGTW:
Torino, nel Duomo i funerali di Vittorio Emanuele di Savoia [DIRETTA] – YouTube

 

 (英語)THE ROYAL HOUSE OF SAVOY ANNOUNCES THE FOLLOWING – Ordini Dinastici della Real Casa di Savoia
 (英語)FUNERAL OF H.R.H. PRINCE VITTORIO EMANUELE OF SAVOΙΑ – Ordini Dinastici della Real Casa di Savoia
 (英語)NOTE FROM H.R.H. EMANUELE FILIBERTO DUKE OF SAVOY PRINCE OF VENICE – Ordini Dinastici della Real Casa di Savoia
 (英語)FINAL TRIBUTE TO H.R.H. VITTORIO EMANUELE – Ordini Dinastici della Real Casa di Savoia
 (英語)IN MEMORY OF H.R.H. PRINCE VITTORIO EMANUELE, GRAND MASTER OF THE DYNASTIC ORDERS OF THE ROYAL HOUSE OF SAVOY. – Ordini Dinastici della Real Casa di Savoia

 (英語)Vittorio Emanuele of Savoy has died – General News – Ansa.it
 (英語)Vittorio Emanuele of Savoy, son of last King of Italy, dies at 86
 (英語)Vittorio Emanuele of Savoy, son of Italy's last king, dies aged 86 | Reuters
 (英語)Bystander looks on at the funeral of Prince Vittorio Emanuele of Savoy, son of the last King of Italy | Tatler
 (英語)European Royals attended the funeral service of Vittorio Emanuele of Savoy

 (イタリア語:トリノ大司教区 公式ウェブサイト)Funerali e sepoltura di Vittorio Emanuele di Savoia – Diocesi di Torino
※トリノ大聖堂で葬儀がおこなわれるとの告知。
 スペルガ大聖堂の王室納骨堂に埋葬されるとのこと。

 

葬儀の参列者などを追記予定:
続きを読む 訃報(2024年2月3日):イタリア王室(直系)当主/サヴォイア公・ナポリ公ヴィットーリオ・エマヌエーレ殿下が薨去(1937~2024)

マルタ騎士団副長(総長の代行職)が、聖ヨハネ騎士団同盟との協議会に(2022年10月)聖ヨハネ騎士団ブランデンブルク大管区管長/プロイセン王子オスカー殿下らが臨席

 2022年10月7日から、マルタ騎士団(=聖ヨハネ騎士団)と、マルタ騎士団が認める聖ヨハネ騎士団の4つの後継(あるいは分枝)騎士団、聖ヨハネ騎士団ブランデンブルク大管区、スウェーデン聖ヨハネ騎士団、オランダ聖ヨハネ騎士団、英国の聖ヨハネ騎士団、との協議会がおこなわれました。

 マルタ騎士団は主権実体として外交関係を持つ国々もあり、スウェーデン聖ヨハネ騎士団とオランダ聖ヨハネ騎士団、英国の聖ヨハネ騎士団は微妙に位置付けが異なるもののそれぞれの国の君主からの庇護や叙勲がなされています。
 聖ヨハネ騎士団ブランデンブルク大管区はすでに統治している君主とは関連のない団体ですが、もともとここからスウェーデンとオランダの騎士団がわかれたこともあり、ドイツ以外の国々にも支部を持っています。

 マルタ騎士団とこれらの騎士団は共同で慈善活動をおこなっています。

 マルタ騎士団からは、総長代行の副長“フラー”・ジョン・ダンラップ(Lieutenant of Grand Master Fra' John Dunlap)、
 聖ヨハネ騎士団ブランデンブルク大管区管長プロイセン王子オスカー殿下(His Royal Highness Prince Oskar of Prussia, the Herrenmeister of the Johanniterorden : Oskar Prinz von Preußen【Preussen】オスカー・プリンツ・フォン・プロイセン)、
 英国の聖ヨハネ騎士団から副長のマーク・コンプトン教授(the Lord Prior of the Most Venerable Order of Saint John, Mark Compton)、
 スウェーデン聖ヨハネ騎士団司令官でスウェーデン無爵位貴族のオットー・ドレイケンベリ(the Commander of the Order of Saint John in Sweden, Otto Drakenberg)、
 オランダ聖ヨハネ騎士団の評議会の議長(?)でオランダ貴族のエルンスト・カレル・グレーヴェン(Coadjutor of the Order of Saint John in the Netherlands, Ernst Karel Greven)、
 らが臨席。

 

 (英語:マルタ騎士団 公式サイト)Alliance of the Orders of Saint John Meeting – Sovereign Order of Malta

Order of MaltaさんはTwitterを使っています: 「With speeches by Lieutenant of Grand Master Fra' John Dunlap, Herrenmeister Oskar Prinz von Preussen, Lord Prior Mark Compton, Commander Otto Drakenberg and Coajutor Ernst Karel Greven, the conference with the Council of the Alliance of the Orders of St. John began today in Rome. https://t.co/59rTpZrgcM」 / Twitter

マルタ騎士団の“グランド・チャンセラー”だったアルプレヒト・フライヘル・フォン・ベーゼラガー閣下が、ローマ教皇主導での騎士団の制度変更がおこなわれていることへの懸念や、騎士団を離脱する意向を示している人々を引き留める書簡(2022年10月?)

 マルタ騎士団の“グランド・チャンセラー”(国務大臣相当)をローマ教皇フランシスコ聖下によって解任されたアルプレヒト・フライヘル・フォン・ベーゼラガー閣下(Albrecht Freiherr von Boeselager)が、騎士団の現状への危機感を表明したり、騎士団を離脱する意向を示している人々を慰留したりしているようです。

 これは、主権実体として多数の国と外交関係を樹立していたり、本部宮殿や本部邸がイタリアの治外法権になっていたりする特殊な存在であるマルタ騎士団を、フランシスコ教皇が自身の管轄下に強く置く(あるいは特殊な地位を削る)ための変更を打ち出し続けていることが原因です。

 もともとの始まりは、第79代マルタ騎士団総長“フラー”・マシュー・フェスティング殿下と、ベーゼラガー閣下の影響力争いかあるいは目指す方向性の違いか、といったところから内部の争いがあり、ベーゼラガー閣下側にたったフランシスコ教皇がマシュー・フェスティング殿下を辞任に追い込むという結末になりました。
 時はたち、今度はベーゼラガー閣下が教皇によって解任されるという結末に。「二虎競食の計」という言葉も浮かびますが……。

 憲章の改定などによる制度変更はもとより、騎士団内部の人間ではないローマ教皇の強い影響に置かれている現状は、マシュー・フェスティング殿下が主張した「(ローマ教皇による)国際法違反」でなければ、マルタ騎士団が主権実体である必要がないととらえるしかないかもしれません(もちろん必要があるかといわれるとないような気もします)。
 しかしマルタ騎士団の特異性がなくなれば、支持者は減り、支持者が減ればできることは減り、できることが減れば支持者が減り、と、そこまで顕著な影響が出るかどうかは正直わかりませんが、マイナスの方へと向かっていくでしょう。

 

 (英語)Order of Malta’s former chancellor writes letter about Pope Francis, calls for unity in time of crisis  | Catholic News Agency

Catholic News AgencyさんはTwitterを使っています: 「The former grand chancellor of the Order of Malta has written a letter to members calling for unity while also expressing concern over the new constitution promulgated by Pope Francis, reports @andygag https://t.co/lFNI4qezQb」 / Twitter

ロシア外務次官がマルタ騎士団を訪問。イタリア王室(アオスタ系統)当主アイモーネ殿下が同席(2021年7月)

 2021年7月27日、ロシア連邦外務次官セルゲイ・ヴァシリエヴィッチ・ヴェルシニン閣下(ヴェルシーニン外務副大臣Sergey Vasilievich Vershinin)はローマのマルタ騎士団本部邸を訪問、マルタ騎士団側のカウンターパートと会談しました。
 マルタ騎士団のロシア・ミッション代表(特命全権大使相当)であるイタリア王室(アオスタ系統)当主/サヴォイア公・アオスタ公爵アイモーネ殿下(His Royal Highness Prince Aimone of Savoy-Aosta, Duke of Savoy and Aosta : His Royal Highness The Duke of Savoy, The Duke of Aosta)が同席した模様。

※マルタ騎士団の本部邸(Magistral Villa)と本部宮殿(Magistral Palace)はイタリアより治外法権を認められています。

 

こちらから見て左がアイモーネ殿下、右が外務次官:
Facebook

 

 (英語:マルタ騎士団 公式サイト)Russian Deputy Minister of Foreign Affairs Received – Order of Malta

インタビュー記事(英語):フランス駐箚ハンガリー大使/ハプスブルク家のゲオルク大公殿下へのインタビュー記事(2021年5月)

 フランス共和国駐箚ハンガリー大使/オーストリア大公ゲオルク殿下(オーストリア皇子・ハンガリー王子・ベーメン王子 : His Imperial and Royal Highness Archduke Georg of Austria, Prince Imperial of Austria, Prince Royal of Hungary and Bohemia : ゲオルク・ハプスブルク=ロートリンゲンGeorg Habsburg-Lothringenゲオルク・フォン・ハプスブルクGeorg von Habsburgハプスブルク・ジェルジHabsburg György【Georgy】)へのインタビュー記事です。

 

 (英語)'Hungary is the center of my life' – György Habsburg, Hungary's New Ambassador to France

 

 ゲオルク大公殿下は、ハプスブルク家当主カール大公殿下の弟です。

 また、現在ハンガリーでは、ゲオルク大公殿下のほかに、ハンガリー副王系統から、ローマ教皇聖座駐箚/マルタ騎士団駐箚のハンガリー特命全権大使、オーストリア大公エドゥアルト殿下(オーストリア皇子 : ハンガリー王子 : ベーメン王子 : His Imperial and Royal Highness Archduke Eduard of Austria, Prince Imperial of Austria, Prince Royal of Hungary and Bohemia : エドゥアルト・フォン・ハプスブルクEduard von Habsburgエドゥアルト・ハプスブルク=ロートリンゲンEduard Habsburg-Lothringen)が着任しています。