訃報(2022年3月29日):フリードリヒ・アウグスト3世の男系男子(貴賤結婚の子孫)でヴェッティン家/ザクセン王室当主を称していたマイセン辺境伯リューディガー殿下が薨去(1953~2022)

 2022年3月29日、マイセン辺境伯リューディガー殿下(Rüdiger : His Royal Highness The Margrave of Meissen, Prince of Saxony, Duke of Saxony : リューディガー・プリンツ・フォン・ザクセンRüdiger Prinz von Sachsen)が薨去したとの情報です。
1953年12月23日生まれの68歳。
 心臓発作による急死とのことです。

 

 (ドイツ語)Rüdiger Prinz von Sachsen stirbt mit 68 Jahren

 

 故リューディガー殿下は、ザクセン王フリードリヒ・アウグスト3世の男系男子の中ではもっとも年長系統ですが、貴賤結婚の子孫のため、特に貴族社会においては当主であるとの支持を広く受けていません(アルベルティン系統ヴェッティン家の一員としての認知すら受けていません)。
 最後の異議の無い当主マリア・エマヌエル殿下の後は女系甥で養子のアレクサンダー殿下が後継者、ないしはアルベルティン系統ヴェッティン家は絶えている、というのが多くの立場です。
 しかし、ザクセンに存在するらしい王党派の中には男系維持を主張してデモを起こした人々もおり(リューディガー殿下を支持していたかどうかはわかりませんが、他に候補はいません)、またメディアでも主張を承認している記事を散見します。
 これには、あるいは、アレクサンダー殿下がドイツに在住しておらず、また継承直後以外は熱心な活動をおこなっていないことが原因かもしれません。

 

 リューディガー殿下の薨去に伴い、長男のダニエル・ティモ殿下(Daniel Timo)が新たに地位を引き継ぎます。

 また、ここ数年でアルベルティン系ヴェッティン家当主をポーランド王にという話題がたびたび出、アレクサンダー殿下とリューディガー→ダニエル・ティモ両殿下が候補として名前が挙がります。

訃報(2021年7月20日):エルジュビェタ・ラジヴィウ公女、薨去(1917~2021)世界遺産「ネスヴィジ城」に居住していたことがある最後の一人

 2021年7月20日、エルジュビェタ・ラジヴィウ公女(Princess Elżbieta Radziwiłł)が薨去したようです。
 生年は複数の情報がありますが、1917年の9月以降だろうということで、103歳となります。
 ポーランド・リトアニアの名族、ラジヴィウ家の一員で、現在のベラルーシにある世界遺産「ネスヴィジ城」に居住していたことのある人物では最後の一人のようです。ソ連軍(赤軍)による城の接収時には、父の故アルプレヒト・アントニ・ラジヴィウ公子が所有していたと思われます(当時は父母の離婚により公女は定住していなかったのではないかと)。

 

 (ポーランド語)Nie żyje Elżbieta Radziwiłł. Ostatnia, dla której zamek w Nieświeżu był po prostu domem – Kresy24.pl – Wschodnia Gazeta Codzienna

Kresy24.plさんはTwitterを使っています 「Nie żyje Elżbieta Radziwiłł. Ostatnia, dla której zamek w Nieświeżu był po prostu domem – https://t.co/4xL7QLVoKR https://t.co/H9EYAl1qcJ」 / Twitter

訃報(2021年8月6日):サピエハ=ロザンスキ公子ヤン・パヴェウ閣下【ジョン・ポール・サピエハ】が薨去(1935~2021)サピエハ家の最年長系統の男系男子

 2021年8月6日、サピエハ=ロザンスキ公子ヤン・パヴェウ閣下(His Serene Highness Prince Jan Paweł Sapieha-Różański)が薨去した模様です。
 1935年8月26日生まれという情報がこれまで出ているものですが、9月26日という可能性も出ています。

 法律上の名前は、英国に移住した時にジョン・ポール・サピエハJohn Paul Sapieha)となったと見られ、またその後にブラジルに移住したときにどうなっているのかは不明です。ただブラジルのポルトガル語系メディアでもジョン・ポール・サビエハと英語式ファーストネームで表記されており(発音はわかりませんが)、変更はないのではないかと思います。

 同公子はリトアニア=ポーランドの名族サピエハ家の最年長系統の男系男子と思われます。
 2回結婚しており、最初の結婚がロンドンでおこなわれ、マイケルMichael)という男子が英国で生まれています。この人物が今後、最年長系統の男系男子ということになるでしょう。
 また2回目の結婚は、(旧)ブラジル帝室ペトロポリス系統の当主の妹であるオルレアン=ブラガンサ公女クリスティーナ殿下が相手で、女子が二人生まれています。次女のパオラ・マリア・ボルボン・デ・オルレアンス・イ・ブラガンサ・サピエハ公女閣下(Her Serene Highness Princess Paola【Paolla】 Maria Bourbon de Orleans e Bragança Sapieha)は工業デザイナーやモデルなどの仕事を経験し、同じくポーランドの名族シフャトペウク=チェトヴェルチンスキ公子コンスタンティン閣下(ティンコ・チェトヴェルチンスキ)と結婚したようです。同閣下はベルギー貴族に編入されており、パオラ公女もベルギー貴族ということになるでしょう。

 

 (ポーランド語)Jan Paweł Sapieha, cała Polska, 13.08.2021 – pozostałe

訃報(2021年1月21日):スタニスワフ・チャルトリスキ公子閣下が薨去(1939~2021)ノルウェーやアイスランドを駐箚した元ポーランド大使

 2021年1月21日、スタニスワフ・チャルトリスキ公子閣下(His Serene Highness Prince Stanisław Czartoryski)がワルシャワで薨去したと報道されています。
 1939年6月8日生まれの81歳。
 ゲディミナス王朝の系統のチャルトリスキ家出身で、1996年~2001年にノルウェー王国とアイスランド共和国駐箚のポーランド共和国特命全権大使を務めていたようです。

 

 (ポーランド語)Nie żyje Stanisław Czartoryski. Dyplomata odszedł, mając 81 lat – Plejada.pl

訃報(2020年12月2日):英国のスコットランド貴族/第13代ベルハーヴェン・ステントン卿ロバート・ハミルトン閣下が卒去(1927~2020)

 2020年12月2日、英国のスコットランド貴族/第13代ベルハーヴェン・ステントン卿ロバート・ハミルトン閣下(Robert Hamilton, 13th Lord Belhaven and Stenton)が卒去したようです。
 1927年2月27日生まれの93歳。

※スコットランド貴族のロード・オブ・パーラメント(Lord of Parliament)は他の男爵相当です(ただしスコットランドには他の概念の世襲男爵が存在します)。

 貴族院(上院)議員として外交畑で活動し、1995年にポーランド共和国功労騎士団の第三等コマンダーズ・クロス(Commander’s Cross)に叙されているようです。

 卒去に伴い、子息のベルハーヴェン総領フレデリック・ハミルトン閣下(The Honourable Frederick Hamilton, Master of Belhaven)が新たなベルハーヴェン・ステントン卿となり、その子息のウィリアム・ハミルトンWilliam Hamilton)が新たな継嗣となります。

 

 (英語)BELHAVEN AND STENTON – Deaths Announcements – Telegraph Announcements

 (英語)Peerage News: The 13th Lord Belhaven and Stenton 1927-2020