訃報(2021年9月1日):ヴィスボリ伯爵子カール=ヨハン・ベルナドッテ【ヤン・ベルナドッテ】が薨去との報道(1941~2021)スウェーデン王の はとこ。七回の結婚や王子称号の要求などいろいろと話題に

 2021年9月1日、ヴィスボリ伯爵子カール=ヨハン・ベルナドッテ(Count Carl-Johan Bernadotte of Wisborg : ヤン・ベルナドッテJan Bernadotte)が薨去したとの報道が出ています。
 1941年1月9日生まれの80歳。

 

 (スウェーデン語)Kungens svåra sorg efter plötsliga dödsfallet | Svensk Dam

 

 ヤン・ベルナドッテは、スウェーデン王カール16世グスタフ陛下(Carl XVI Gustaf of Sweden : His Majesty The King)の父方の親族(はとこ)です。

 父である故レンナルト王子が王室に結婚を認められなかったため離脱しています。
 レンナルト(元)王子は後にルクセンブルク女大公シャルロットよりヴィスボリ伯爵(Count of Wisborg)に叙されており(一代限りでベルナドッテ公にも)、彼とその男系子孫はルクセンブルク貴族ということになります。
 スウェーデンでは他国の貴族に叙された自国の人物を自国でも貴族とみなすという制度があるため、これによりスウェーデン貴族ともなっている、とされます(なお、ベルナドッテの男系がそもそもスウェーデン貴族からはずれるかどうかについては異論があります)。

 七回の結婚や、お金をもらってあるドイツ人を養子にしたという話(そしてそのドイツ人が詐欺をおこなったという話)、父(と)の話を中心にした書籍の出版、スウェーデン王子の称号を要求するなど、いろいろと話題になった人物です。

洗礼式(2021年8月14日):スウェーデン王子ユリアン【ジュリアン】(ハッランド公爵)の洗礼式。スウェーデン王子カール・フィリップ殿下夫妻の第三子・三男

 2021年8月14日、ハッランド公爵スウェーデン王子ユリアン(Prince Julian of Sweden, Duke of Halland)の洗礼式が、ドロットニングホルム宮殿の王室礼拝堂でおこなわれました。

誕生時の表記では「ジュリアン」をメインにしましたが、今回一部映像を出している Expressen のナレーションでは「ユリアン」にしか聞こえないのでユリアンをメイン表記にします(また変わるかもしれません)。
 (スウェーデン語)Så blir prins Julians dop i Drottningholms slottskyrka

 

 両親、兄二人の他、王族を含む親族が参列。
 司式は、礼拝堂の首席牧師も務める、キリスト教/ルター派/スウェーデン国教会/ストレングネース監督ヨハン・ダルマン座下(Johan Dalman, Bishop of Strängnäs and Chief Court Chaplain)ら。

 

 (英語:スウェーデン王室 公式サイト)Prince Julian's christening – Sveriges Kungahus

 (スウェーデン語:スウェーデン王室 公式サイト)Prins Julian döpt – Sveriges Kungahus
 (主に参列者リスト:スウェーデン語:スウェーデン王室 公式サイト)Gästlista till Prins Julians dop – Sveriges Kungahus

 

 

Kungahuset 🇸🇪(@kungahuset) • Instagram写真と動画

 

 (スウェーデン語)Barnmorskan bjuden på prins Julians dop – här är hela listan
 (英語)Swedish royals gather to see Prince Julian christened in a traditional ceremony | Daily Mail Online

 (英語)Dag Trygsland Hoelseth: Sweden: Christening of Prince Julian, Duke of Halland

 

追加記事&ビデオ:
 (スウェーデン語)De bästa bilderna från prins Julians dop! | Svensk Dam

 なお、同日、ユリアン王子に王立熾天使騎士団の勲章が授与されています(スウェーデンの王族なので、一般的に叙任されたのは誕生と同時に扱われます)。
 同騎士団の881人目の騎士ということになるでしょう。

 

追加2:

PrinsparetはInstagramを利用しています:「Igår döptes vår älskade Julian. Tack för alla lyckönskningar!」

 

追加3:
 動画へのリンク(長さは一時間と少し)。
※2022年2月11日まで視聴可能です
SVT Play

 

追加4:
 上記 SVT の動画ですが、スウェーデン王室公式チャンネルに字幕付きで(主にスウェーデン語、歌などに英語の部分も)転載されました。

Kungahuset(スウェーデン王室 公式チャンネル):
Prins Julian döps – YouTube

 

追加5:
Kungahuset 🇸🇪(@kungahuset) • Instagram写真と動画

スウェーデン王カール16世グスタフ陛下が、薨去した英国王室/エディンバラ公爵フィリップ王子殿下への弔意を表明(2021年4月)

 スウェーデン王カール16世グスタフ陛下(Carl XVI Gustaf of Sweden : His Majesty The King)は、薨去した英国王室/エディンバラ公爵フィリップ王子殿下(His Royal Highness The Prince Philip, Duke of Edinburgh)への弔意を表明しました。

 

 (英語:スウェーデン王室 公式サイト)Statement following the death of The Duke of Edinburgh – Sveriges Kungahus

 

Kungahuset 🇸🇪(@kungahuset) • Instagram写真と動画

誕生(2021年3月26日):スウェーデン王子ジュリアン【ユリアン】(ハッランド公爵)。スウェーデン王子カール・フィリップ殿下夫妻の第三子・三男

 2021年3月26日、スウェーデン王子カール・フィリップ殿下と王子妃ソフィア殿下の間の第三子・三男となるハッランド公爵スウェーデン王子ジュリアン(Prince Julian of Sweden, Duke of Halland)が誕生しました。
 全名はジュリアン・ヘルベルト・フォルケ(Julian Herbert Folke)。

 ジュリアン王子は広義の王室の一員に含まれ、スウェーデン王位継承順位第7位となりますが、殿下の敬称(His Royal Highness)を持ちません。

※名前ですが、「ユリアン」のほうがよいかとも思いましたが、祖父であるカール16世グスタフ陛下の情報閣議(下記の動画)での発音は「ジュリアン・ヘルベット・フォルケ」が近いかなと思います。
 もっとも、当方が正しく聞き取れている保証はないうえに、陛下の発音が正しい(というか両親が希望している発音と同じ)保証もありません。

 

Kungahuset 🇸🇪はInstagramを利用しています:「Prins Julian. 📷: H.K.H. Prins Carl Philip」

 

Kungahuset(スウェーデン王室公式チャンネル):
Konselj med anledning av H.K.H. Prinsessan Sofias nedkomst – YouTube

字幕あり版/
Kungahuset(スウェーデン王室公式チャンネル):
Konselj med anledning av H.K.H. Prinsessan Sofias nedkomst – textad version – YouTube

 

 (英語:スウェーデン王室 公式サイト)Announcement from HE The Marshal of the Realm – Sveriges Kungahus
 (写真:英語:スウェーデン王室 公式サイト)Prince Julian Herbert Folke – Sveriges Kungahus

 

 (スウェーデン語)Prinsessan Sofias nya bilder på prins Julian med syskonen | Svensk Dam


※名前の由来の人物などを紹介

 

関連:
 洗礼式(2021年8月14日):スウェーデン王子ユリアン【ジュリアン】(ハッランド公爵)の洗礼式。スウェーデン王子カール・フィリップ殿下夫妻の第三子・三男

「イタリア君主政主義者連合」(UMI)が、スウェーデン王カール16世グスタフ陛下によるスウェーデンのコロナ対策を「失敗」とした発言に関して、妙な声明を発表(2020年12月)要旨(たぶん)「王様がいるとビシっと言ってくれるからイイネ!」

 既報の通り、スウェーデン王カール16世グスタフ陛下(Carl XVI Gustaf of Sweden : His Majesty The King)が、同王国の同国の新型コロナウイルス感染症【COVID-19】対策を失敗だったとコメントしています。

関連:
 スウェーデン王カール16世グスタフ陛下が、同国の新型コロナウイルス感染症【COVID-19】対策を失敗だったとコメント(2020年12月)

 これに関して、イタリア王室アオスタ系統を主に支持する「イタリア君主政主義者連合」(UMI)が声明を発表。

 

 (イタリア語)Comunicato stampa del 18 dicembre 2020

 

 正直なところ、相変わらずなにをいっているのかよくわからないのですが、政党に拘束されない王様の発言により真実が示されるので人々は政府が正しいか判断できるようになると言っているようにとれます。なにか納得いきませんが、とりあえずほかのことを主張しているようには思えないので、そうなんじゃないかなと思います。しかしこれでは彼らが王政を求めていることを考えれば、「王様がいるとビシっと言ってくれるからイイネ!」以上の意味はないので、もしかしたら当方の読み間違いかもしれません。

 あと、記事中で、

Carlo Gustavo XVI

 と名前を表記していますが、他の言語と同じくイタリア語でも、

Carlo XVI Gustavo

 と、16世の位置はカルロとグスタヴォの間のここです(手打ちしてると間違えるっちゃ間違えますけど……)。