オルレアン派フランス王位継承者/パリ伯ジャン(4世)殿下が、フランス政府の新型コロナウイルス対策のための規制強化を批判(2020年10月)「ここは自由な国」「政府の無能を誤魔化すために過剰規制をしてはならない」

 オルレアン派フランス王室当主のパリ伯ジャン殿下(Jean : Monseigneur The Count of Paris : オルレアン派フランス王位継承者ジャン4世 : Titular King Jean IV of France)が、マクロン政権によって新たに導入される、新型コロナウイルス対策のための規制を批判しています。

「ここは自由な国であり、責任感のある人々がいて、政府は統治はしても独裁はするべきではない。まして政府の無能を誤魔化すために過剰な規制を導入してはならない」
 ……という論旨に思えます(いくつか???なところもありましたので誤解があるやもしれませんが)。

 ただ、ジャン殿下がなぜ規制強化に反対するかといえば、観光に悪影響が出ているからではないかという気もします。オルレアンの所有する城などを訪れる旅行者もいなくなっているでしょう。

 そう考えると、構図としてはなんだか日本と変わらない気はしますが……しかしフランスの感染者数は日本の比ではありません。現在、伝わってくるニュースからすれば、規制強化は正しいように思えます(しかしそのニュースが正しいかどうかがわからないといえばわからないところですが)。

 

Prince Jean – Comte de ParisさんはTwitterを使っています 「Le gouvernement suspend l’exercice de libertés publiques en fonction des pénuries de lits d’hôpitaux qu’il a lui-même créées. Il subit la crise et compense son impuissance par des mesures intrusives. #CouvreFeu」 / Twitter

Prince Jean – Comte de ParisさんはTwitterを使っています 「Nous sommes une nation de personnes libres et responsables que l'Etat doit gouverner et non régenter #CouvreFeu」 / Twitter

 

 (サイト移転により記事の掲載が終了しています)(フランス語)Monseigneur le Comte de Paris condamne les mesures intrusives instaurées par le gouvernement – Le blog de La Couronne
掲載時URL:https://www.la-couronne.org/paroles-de-princes/monseigneur-le-comte-de-paris-condamne-les-mesures-intrusives-instaurees-par-le-gouvernement/

 

La CouronneさんはTwitterを使っています 「Monseigneur le Comte de Paris condamne les mesures intrusives instaurées par le gouvernement https://t.co/I2pimIz9Nf」 / Twitter

 

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ヨルダン王アブドッラー2世陛下の一週間(2020年1月12日~1月16日)

 ヨルダン・ハシェミット王国国王アブドッラー2世・イブン・アル・フセイン陛下(アブドゥッラー2世アブドラ国王 : King Abdullah II bin Al-Hussein : His Majesty the King of the Hashemite Kingdom of Jordan)の、この一週間くらいの公務などの様子です。

 

RHC JO(ヨルダン王室ハーシム家公式チャンネル):
جولة عمل إلى بلجيكا وفرنسا في ملخص نشاطات جلالة الملك عبدالله الثاني 12 – 16 كانون الثاني 2020 – YouTube

 

 今回は、

 ……などです。

 

オマーンの新スルタン【国王】ハイサム・ビン・ターリク・アル・サイード陛下が、元フランス大統領(アンドラ共同統治公)でハンガリー貴族の家系のニコラ・サルコジ氏と会見(2020年1月)

 2020年1月12日、オマーン国の新しいスルタン “サイイド”・ハイサム・ビン・ターリク・アル・サイード陛下(His Majesty Sayyid Haitham bin Tariq Al Said)は、元フランス共和国大統領(兼・アンドラ共同統治公)でハンガリー貴族の家系のニコラ・サルコジ氏(Nicolas Sarkozy)と会見しました。

 

 (英語)HM The Sultan Receives Nicolas Sarkozy

 

 今回の弔問は、(上記リンク先の記事にはありませんが)現フランス共和国大統領エマニュエル・マクロン閣下(アンドラ共同統治公 : His Excellency Mr Emmanuel Macron, Co-Prince of Andorra)からの要請による、国家元首経験者を弔問団の代表団として送るケースのようです。

 

関連:
 訃報(2020年1月10日?):オマーンのスルタン(国王)カブース・ビン・サイード陛下(カブース国王)が崩御(1940~2020)
 各国君主・王族からの、崩御したオマーンのスルタン(国王)カブース・ビン・サイード陛下(カブース国王)への弔意の表明(2020年1月)

 

ヨルダン王アブドッラー2世陛下の一週間(2019年3月29日~4月4日)

 ヨルダン・ハシェミット王国国王アブドッラー2世・イブン・アル・フセイン陛下(アブドゥッラー2世アブドラ国王 : King Abdullah II bin Al-Hussein : His Majesty the King of the Hashemite Kingdom of Jordan)の、この一週間くらいの公務などの様子です。

 

RHC JO(ヨルダン王室ハーシム家公式チャンネル):
رعاية احتفال وزارة الأوقاف بذكرى الإسراء والمعراج في ملخص نشاطات جلالة الملك 29 آذار – 4 نيسان 2019 – YouTube

 

 アラブ連盟サミット出席と各国元首・代表らとの会談、フランス共和国大統領エマニュエル・マクロン閣下(アンドラ共同統治公 : His Excellency Mr Emmanuel Macron, Co-Prince of Andorra)との会見などです。

 

ハプスブルク家当主オーストリア大公カール殿下が再度フランス情勢を批判するコメント:「マクロン大統領が国民から要望を集めたのはルイ16世と同じ(失敗)」「そもそも国家にはそんなに要望をかなえる力はない」「個々人の幸福まで保証するのはムリ」(2019年3月)

 オーストリア帝室・ハンガリー王室のハプスブルク家当主【ハプスブルク=ロートリンゲン家当主】のオーストリア大公カール殿下(オーストリア皇子 : ハンガリー王子 : ベーメン王子 : His Imperial and Royal Highness Archduke Karl of Austria, Prince Imperial of Austria, Prince Royal of Hungary and Bohemia : カール・フォン・ハプスブルクKarl von Habsburgカール・ハプスブルク=ロートリンゲンKarl Habsburg-Lothringen)は、汎欧州運動【国際汎ヨーロッパ連合】のオーストリア支部のサイト及び自身の公式サイトにおいて、この前の「黄色いベスト運動」批判(というかフランス情勢批判というか)に続き、再びフランス情勢に批判的なコメントをしています。

 

 (ドイツ語:カール・フォン・ハプスブルク公式サイト)Karl von Habsburg: Beschwerdebücher und Bürgerwünsche
 (ドイツ語:汎欧州運動【国際汎ヨーロッパ連合】オーストリア支部サイト)Beschwerdebücher und Bürgerwünsche – Paneuropa

 

 2018年12月から2019年1月にかけてマクロン大統領は「Cahiers de doléances」というものをフランス各地から集めました。これはその昔、フランス王ルイ16世陛下が集めてえらい目に合ったものと同じ名称(?)のようですが……。

 

 今回のカール大公殿下のコメントの内容ですが。
 前回の記事では特に説明しなかったのですが(フランス革命批判の表題だけで充分かなと思いまして)、今回は中身を紹介します。
 今回の記事から推察できるカール大公殿下の政治的立場は、社会的基盤(インフラやヘルスケア)の整備に国が関わることには賛成するものの、それ以上のことは自由な社会で自己責任のもとに個々人が幸福を追求するべきで国は過剰な介入をするべきではないとする、まあ昔からよくある意見といえばそうなるものでしょう。社会的基盤の整備が終わったら、国の仕事は、個々人が幸福を追求するときに他の個人の自由と衝突する場合に関する法律を考えるくらいにしろということです。
 また、(この部分ははっきりとは書いてないですが)フランスなどはすでにその部分の仕事は終わっているので、不満をうったえる人々に対し国家が彼らの幸福のために特別な何かができるような幻影を抱かせた挙句に実現できずに結果暴動などへ発展させるようなことは良くない、というようなところになるかと思います。
 それでも無理に人々の願いをかなえようとすれば、官僚的・強権的・パターナリズムの国家が実現するだけ。

 ……というようなことを殿下は考えてるみたいだよということなのですが、しかし実際のところ、当方はフランスの現状など実は何も知らないに等しいので、一般論としてはともかく、今のフランスにこれが当てはまるのかどうかはまったくわかりません。
 殿下自身はわかっていると思っているのでこういう記事を出しているのでしょうが、あまり他所からゴチャゴチャいうとマクロン大統領に「じゃあおまえがやれよ!」とか言われてしまうのではないかと心配です。