ナイジェリア伝統的君主:コギ州で88人の伝統的君主の昇格(?)が決定。15人が第一級伝統的統治者に(2018年10月)

 ナイジェリア連邦共和国コギ州で88人の伝統的君主の昇格が決定したようです。

 

 (英語)Kogi upgrades 88 traditional rulers, 15 to First Class status

15 traditional rulers have been upgraded from Second Class to First Class status.

According to the statement, 18, have been upgraded from Third Class to Second Class status, while 55 were graded Third Class.

 15人が第二級から第一級伝統的統治者に昇格。
 18人が第三級から第二級伝統的統治者に昇格。
 55人が第三級伝統的統治者に(記事には“第四級”と書かれていないので、第四級は存在せず、新たに伝統的統治者として認められたということかもしれません。その場合、格とは違う気もするので見出しの昇格には?を付けました)。

 

 記事中に出てきた発表者や発表を歓迎している人物はイスラム教徒のようですが、コギ州はイスラム教シャリーア導入地域に入っていませんので、おそらくですが第一級伝統的統治者には、南部地域で一般的な表記、
 「His Royal Majesty Oba (名前),(場合によっては歴代数入り別名表記), The (それぞれ個別の称号) of (集団名や地域名)」
 がなされることになるのかと思います。
 「His Royal Majesty」は「陛下」ですので、王が15人増えたともいえます。

※なお、第二級伝統的統治者以下でも、その民族などの代表者が一人の場合は特に、記事中に「king」が使用されるケースをよく見ます。

 

ナイジェリア伝統的君主:マイワダ・ガラディマ3世殿下夫妻が誘拐された模様(2018年10月)

 ナイジェリア連邦共和国カドゥナ州カジュールの伝統的君主の一人、アダラの伝統的君主マイワダ・ガラディマ3世殿下(His Royal Highness Maiwada Galadima III, Agwon Adara)夫妻が誘拐された模様です。

 

 (英語)Paramount ruler abducted in Kaduna – Daily Trust
 (英語)Five killed as gunmen abduct traditional ruler, wife in Kaduna | TheCable

※記事の表記などから、第二級伝統的統治者ではないかと思いますが、未確認。

 

 運転手や同乗者は殺害されたようです。
 多発している身代金目当ての誘拐ではないかと思われますが……。

 また、関連はなさそうとはいうものの、イスラム教徒とキリスト教徒の若者が衝突して50人以上が死亡した直後らしく、現地は騒然としている模様。

 なお、初期段階の情報の混乱により、修正情報など出る可能性があります(当初は、強盗による事件で、殿下夫妻は殺害されたと思われていたようです)。

 

ナイジェリア伝統的君主:アナンブラ州の洪水でウムエリ王の家の一つが沈む。王は防災機関からの水量増加警告に気づかず(2018年10月)王は被災者へのさらなる支援を要請

 ナイジェリア連邦共和国アナンブラ州の、アナンブラ東(地方行政区域)のウムエリ地域では、洪水により大きな被害が発生し、ウムエリ王の家の一つも沈んだそうです。

 

 (英語)Flood Submerges Umueri Traditional Ruler’s Home | Independent Newspapers Nigeria

 

 記事によれば、王は州の防災機関から(なんらかの形で)水量増加に関する警告を受けていたようですが、気付かなかったようです。
 そして、行政の支援に感謝しつつも、さらなる支援が必要だと述べているようです。
 地域の畑などに甚大な被害が出ている模様。

※なぜかどこかで聞いたことがあるような話ですが……。

 

 さて、ここで記事から、この王の名前や称号を見ていきたいと思います。

His Royal Majesty Igwe Sir Bennett Chukwuemeka , Okebo 2 of Umueri

 ……となっています。

 最初の“His Royal Majesty”はすっかりおなじみですが、「陛下」。

 次の“Igwe Sir Bennett Chukwuemeka”ですが、最後の二語「ベネット・チュクウェメカ【チュクエメカ】」は名前でしょうが、“Sir”が気になるところです。英国とはすでに関係ないでしょうが、「勝手につけた称号の類」や「偶然にも同じ表記にするしかない伝統的称号が存在した」という可能性もあります。また、「先頭に“Igwe”があるので名前の一部では?」とも考えられますが、ナイジェリアの歴史上では、英国統治下で“Sir”を受けたイスラム教徒の人物がメッカ巡礼(ハッジ)を果たしている場合、“Alhaji Sir”(アルハッジ・サー)の順番で表記されていることがあります。つまり、“Igwe”が称号や敬称であれば、“Sir”もまたそうである可能性もあります。
 ざっと調べたところ、 Igwe は名前にも姓にも使われますが、王の名前に前置して表記される例もあるようです。ナイジェリアでよくある「Oba」のように使うのだと思いますが、今回はこれでしょうか。

 そして「 , 」のあとの“Okebo 2 of Umueri”。
 この数字の「2」は判断に迷いますが、過去のニュースなどをあたってみた限り、この王がウムエリの二代目の伝統的統治者であることを示しているのだと思います。つまり「第二代ウムエリ王」でいいのではないでしょうか。

 

 ……と、ここまで書いたところで、Google頼みで、たぶんないだろうなと思いつつ公式サイトを探したところ、なんと同地域の公式サイトらしきものを発見(工事中ページが多いですが)。
 しかもサイドバーに王に関する表記があります。
 ……が。

 (英語)Welcome to umueriland.com | www.umueriland.com

His Royal Highness
(Traditional Ruler)

H.R.H Igwe Sir Ben Emeka
Igwe Okebo II of Umueri

 敬称が“His Royal Majesty”ではなく“His Royal Highness”になっています。「陛下」ではなく「殿下」。
 そして、名前の一部かどうかわからなかった“Igwe”が、あきらかに称号の部分にも付いています。

 そしてさらに……

His Majesty
(Traditional Prime Minister)

HRM Mike ekweonu
Onowu Iyasele of Umueri

 伝統的君主の下に伝統的首相の欄があり、その人物には“His Majesty”・HRM(His Royal Majesty の短縮表記)と「陛下」が使われています。
 ……なぜ??

 

 謎が解決せずに、ふくらんだだけですが、とりあえず王の名前だけ見てみましょう。
 記事のほうでは、

Igwe Sir Bennett Chukwuemeka

 となっていましたが、サイトでは、

Igwe Sir Ben Emeka

 となっています。 Ben(ベン)は Bennett(ベネット)の愛称というか略称というかで、Emeka(エメカ)はChukwuemeka(チュクウェメカ)のこれも短いバージョンです。
 したがって同じ人物を示しているのは間違いないのですが、やはり“Sir”の部分についてはわかりません。

 そして Ben または Bennett の部分が Benneth となっている過去の報道もあるようです。

 

即位式(2018年9月22日):ナイジェリア伝統的君主/オム=アラン王アブドゥルラヒーム・オラデレ・アデオティ陛下の即位式がおこなわれた模様

 2018年9月22日、ナイジェリア連邦共和国クワラ州の伝統的君主の一人、オム=アラン王(Olomu of Omu-Aran)“アルハッジ”・アブドゥルラヒーム・オラデレ・アデオティ陛下(Oba Alhaji Abdulraheem Oladele Adeoti)の即位式がおこなわれた模様です。
 9月7日にクワラ州政府に承認されていました。

 

 (英語)Excitement At Installation Of New Olomu — Leadership Newspaper

 

 記事によりますと、即位した新たなオム=アラン王は1956年9月22日生まれの62歳(即位式を誕生日にあわせたのでしょうか??)。

 新たな王の即位式において重要な役割を果たした首長として、
 コラ・ファビイ首長(Chief Kola Fabiyi, The Asanlu-Aran of Omu-Aran)、
 ガニユ・オラボラ首長(Chief Ganiyu Olabola, The Olukose of Omu-Aran)、
 ジャミウ・アブドゥルサラム首長(Chief moh. Jamiu Abdulsalam, Oluju of Omu-Aran)、
 新王の紹介をおこなったジデ・オラニイ・アデバヨ首長(Chief Jide Olaniyi Adebayo, The Eesa of Omu-Aran)、
 即位と戴冠の儀式をおこなったアブドゥラジーズ・アデニイ首長(Chief Abdulazeez Adeniyi, The Chief Oluponna of Omu-Aran)、
 が挙げられています。
 この首長たちが第二級伝統的統治者かどうかはわかりません。
※上の四人は新しい王が決まってから選んだようにも取れる書き方ですが……

 このほか、イスラム教の導師とキリスト教の聖職者が統治の成功を祈った模様。
 地元の状況はよくわかりませんが、王の管轄地域では、人口15万人で民族構成も一様ではないようです。

 そして最近のアフリカ伝統的君主の恒例ですが、新しい王は地域の経済発展などを目指す考えを述べました。

 

ナイジェリア伝統的君主:ソコト・カリフ庁のスルタンの長男が自動車事故(大事故)との報道。飲酒運転の疑い、車内からはコデインの瓶も。車種はレクサス(2018年9月)スルタンはナイジェリア北部(イスラム圏)第一の権威

 2018年9月9日、ウスマン・サアド・アブバカルUsman Sa’ad Abubakar)が自動車事故を起こした模様です。
 飲酒運転の疑があり、車内からはコデイン(鎮痛剤などに用いられるが薬物乱用にいたるケースが)の瓶も発見されています。
 車種はレクサス。
 ウスマン・サアド・アブバカルは、ナイジェリア連邦共和国で最高序列のイスラム教(スンナ派)指導者/ソコト・カリフ庁の第20代スルタン“アルハッジ”・ムハンマド・サアド・アブバカル3世陛下(His Eminence Alhaji Muhammad Sa’ad Abubakar III, The Sultan of Sokoto, Amir al-Mu’minin)の長男らしく、“Amir(アミール)”と一般的に呼ばれているようです(特に称号などではなくあだ名のように思えますが)。

 

 (英語)Sultan Of Sokoto‘s Son In Critical Condition After Auto Crash

Concise News Globalさんのツイート: "Sultan Of Sokoto‘s Son In Critical Condition After Auto Crash https://t.co/Q2gLb5VviO… "

 

 このニュースの第一の発信元であるところが、ウスマン・サアド・アブバカルスルタンの名前と勘違いした模様で、「スルタンのウスマン・サアド・アブバカルの長男が事故を起こした」みたいな記事内容になっていて、「いや、スルタンはムハンマド・サアド・アブバカルなんですが……」と誤報を疑ったのですが、その記事をもとに次々と同じ内容を記事にするメディアが多発。

 今回上記の記事が、「ソコト・スルタン“アルハッジ”・サアド・アブバカル3世の長男ウスマン・サアド・アブバカル(Usman Sa’ad Abubakar, the eldest son of the Sultan of Sokoto Alhaji Sa’ad Abubakar III)」とはっきり書いてくれたので、たぶんこれが正しいのではないかと思います。
 とはいえ、それ以外は特に独自に何も調べていない様子なので、続報など入らないといまいち信用できないところがあります。

 

 それはともかく、ナイジェリア系メディアが、スルタンとその長男の名前を混同するという失態に驚いています。
 もっともスルタンの名前が、単に「サアド・アブバカル」と書かれているケースも見ます(上記の記事も“3世”は入ってますが同様)。

 

追記:
 同乗者の二人、
 ハリーファ・ムハンマド・マアシオKhalifa Muhammad Maacio)、
 ザイナブ・バラウ・イサーZainab Bara’u Isah)、
 はスルタンの子息の「いとこ」と報道されています。
※「counsin」とだけ書かれていると割と遠い親戚のケースもありますが…。